L-カルニチン

L-カルニチンの評価 A+

L-カルニチン

L-カルニチンはアミノ酸の一種で、必須アミノ酸のリジンとメチオニンを材料に肝臓で合成されます。体内では遊離アミノ酸として全身の筋肉に多く存在しています。ビタミン様物質にも分類され、ビタミンBTと呼ばれることもあります。

脂肪からエネルギーを産生する際、Lカルニチンは脂肪酸をミトコンドリア(エネルギーを作る工場)に運ぶ役割をします。脂肪の燃焼を助ける働きをします。

スポンサードリンク

 遊離アミノ酸
体内にあるたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されています。アミノ酸のなかにはたんぱく質として結合せず、ひとつひとつのアミノ酸として存在しているものがあります。このアミノ酸を遊離アミノ酸といいます。遊離アミノ酸は肝臓や筋肉といった組織に存在しているだけなく、血液の中をめぐりながら体内に遊離した状態で存在しています。この状態をアミノ酸プールといいます。
※アミノ酸プールとは遊離アミノ酸を一旦貯めている状態と考えてください。
各組織や血液中にアミノ酸プールは存在し、たんぱく質の再合成に使われたり、エネルギーとして使われたりします。 
 
 ビタミン様物質
ビタミン様物質は、体内においてビタミンに似た作用をもたらすものです。ビタミンと違い体内で合成することができるという点が特徴です。厳密にいうとビタミンの定義と当てはまらないので、区別するためにビタミン様物質と呼ばれています。αリポ酸の他にも、コエンザイムQ10、L₋カルニチンなどがビタミン様物質に分類されます。

L-カルニチンの摂取目的

L-カルニチンの摂取目的は体型「ダイエット」、体力「普段」「夜のほう」です。

 摂取目的
体型 「ダイエット」
体力 「普段」「夜のほう」

L₋カルニチンの効果・効能

脂肪燃焼
体脂肪を燃焼させる」というのは脂肪のエネルギー代謝のことです。体内に溜まった中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解し、分解されてできた脂肪酸をエネルギーに変えることをいいます。
脂肪酸をエネルギーに変える場所はミトコンドリアという細胞小器官です。ミトコンドリア内にあるTCA回路でエネルギーが産生されます。

ミトコンドリア自身がエネルギー源となる脂肪酸を直接吸収するのではありません。また脂肪酸単独で、ミトコンドリアの中に入ることはできません。
脂肪酸をミトコンドリア内に運搬する物質が必要となりますが、その運搬の役割を担っているのがL-カルニチンです。L-カルニチンが脂肪酸と結合することで、ミトコンドリア内に入ることができます。

脂肪酸がミトコンドリア内に入ることで初めてエネルギーを作りだすことができるので、L-カルニチンは脂肪の燃焼を助ける働きをしているといえます。

TCA回路
TCA回路は、クエン酸回路、TCAサイクル、クエン酸サイクルとも呼ばれます。
TCA回路は酸素を用いてエネルギーを作り出すサイクルで、ミトコンドリアのマトリックスで行われます。TCA回路内では、解糖系やβ酸化で生じたアセチルCoAをオキサロ酢酸と結合させクエン酸を生み出します。
このクエン酸は8種類の酸に次々と変化しながら回転します。
8種類の酸の反応順は【→クエン酸→イソクエン酸→αケトグルタル酸→スクシニルCoA→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸→】です。
これが上手く回転(変化)することでアセチルCoAが完全燃焼し、二酸化炭素と水を発生させます。このサイクルで燃焼してできた熱がATPというエネルギーを貯蔵する物質となります。また次の代謝経路「電子伝達系」で多くのATPを生成するために必要なNADH、FADH2を産生します。

心臓病
心臓のエネルギーの7割は脂肪燃焼により生まれるエネルギーで占められているといわれています。このことは脂肪酸が心臓の主なエネルギー源となっている言い換えることができます。

この脂肪酸をエネルギーの生産工場であるミトコンドリア内に運搬する役割をしているのがL-カルニチンです。なので心臓にとってL-カルニチンの存在は極めて重要となり、心臓の機能を高める栄養成分といえます。
L-カルニチンは心臓病の原因となる中性脂肪、LDL(悪玉)コレストロールを減らし、心臓の心拍リズムを整える働きもします。
心臓の機能が衰え、動悸、息切れなどの症状をする人にL-カルニチンを摂取してもらったところ症状が和らいだという研究結果もでています。こういった理由からL-カルニチンは心臓病の治療薬として使用されています

抗酸化
L-カルニチンには体内の活性酸素を除去する抗酸化作用があります。活性酸素は「酸化させる力」が非常に強い酸素のことで、その強い力で体内に侵入したウイルスや細菌を取り除く働きがあります。活性酸素は適量ならば細胞を保護しますが、過剰に発生してしまうと、健康な細胞まで酸化させてしまいます。

L-カルニチンの効果・効能

  • エネルギー作りに欠かせない成分
  • 脂肪からのエネルギー産生に関わる成分
  • 脂肪にアプローチし、燃焼系ダイエットをサポート
  • ダイエットをしている人に人気のサプリ
  • なかなか体重が減らない人に
スポンサードリンク

L-カルニチンの摂取量、不足、過剰

L-カルニチンの摂取量
L-カルニチンの推奨摂取量は特に定められていません。ただし一日の摂取上限量が厚生労働省により定められており1000mgとなっています。
L-カルニチンは体内で作り出すことのできる成分です。個人差はありますが、成人で1日あたり10mgほどを生成することができます。日本人は食事などから1日70~75mg程度摂取しているといわれています。
なので一般的な日本人は体内で合成できるものとあわせると1日100mg以下しか摂取していないことになります。
ちなみにオセアニアなどでは1日あたりの平均摂取量が300~400mgといわれているので、比較するとだいぶ少ない数値といえます。
 
L-カルニチンの不足
L-カルニチンが不足していると疲労や倦怠を感じやすくなります。また心肺機能の低下による動悸、息切れなどの症状があらわれます。これはL-カルニチンが脂肪酸をミトコンドリアに運ぶ働きをしているからです。
ミトコンドリアでエネルギーが生成されます。そのため脂肪酸の運搬役であるL-カルニチンが不足していると脂肪酸が十分にエネルギーに変換されずエネルギー不足に陥ります

効果・効能の欄でも記載しましたが、脂肪酸から生まれるエネルギーは心臓のエネルギーの7割を占めるといわれています。L-カルニチンが不足していると心臓の機能低下につながってしまいまいます。

 
L-カルニチンの過剰
L-カルニチンは水溶性のため、過剰となっても尿などと一緒に排出されます。また体内でも合成される成分で安全性が高いため過剰症を心配する必要はさほどありません。
だだし、1日3000mg以上摂取すると嘔吐、下痢などの症状がでることもあります。厚生労働省で摂取上限を1000mgと定めているので、この量を超えないように注意する必要があります。

L-カルニチンの豆知識

もともとは治療薬
L-カルニチンはもともと心臓病の治療薬としてあつかわれてきました。以前は医師の処方がないと手に入れることができなったのです。
医薬品から食品に分類されるようなったのは2003年と比較的最近です。
 
L型とD型
カルニチンには立体構造が鏡像の関係にあるL型とD型があります。天然の食べ物に含まれているカルニチン、体内で合成されるカルニチンはすべてL型です。
 D型は人工的に合成された非天然型で、体内で活性することはありません。それだけでなくL型の働きを阻害し、カルニチンの欠乏を引き起こすこともあります。サプリメントで販売しているカルニチンはすべてL型のはずですが、信頼のおけないメーカーのものだとD型がまざっている可能性も否定できません。信頼できるメーカーからの購入をお勧めします。
 
20代前半がピーク
L-カルニチンの合成する力は20代前半がピークといわれています。それから徐々に減っていき60代に達すると20代のころと比べて4割も合成する力が減ります。
高齢になるにつれL-カルニチンが多く含まれている肉類を食べなくなるためどんどん不足していく傾向になるといえます。
 
動脈硬化のリスク?
2013年にアメリカで行われた研究で、L-カルニチンは動脈硬化のリスクを高める可能性があるという結果報告が出されました。 人の体内にはさまざまな細菌が住んでいますが、その中にL-カルニチンを餌にして増殖するものがあるとのことです。その細菌が多いとトリメチルアミン-N-オキシドという物質を多く生成してしまうとのことです。この物質が動脈硬化を引き起こしやすくするとのことです。ただこれは動物実験によりだされた研究結果で、まだ調査段階中とのことです。
 
妊活
L-カルニチンは卵子や精子にも関わっているので不妊の改善効果があるといわれています。

卵子には多くのミトコンドリアが存在しています。卵子を老化させないためにはエネルギー源の供給をスムーズにし、卵子内のミトコンドリアを活性化させる必要があります。ミトコンドリア内にエネルギー源である脂肪酸を運ぶのはL-カルニチンの役割です。
L-カルニチンは精子の中にも存在するので、精子のエネルギー代謝を促進する働きをします。ある研究では1日2000mg以上のL-カルニチンを摂取し続けることで精子の数が増えたり、精子の運動率が高まったと報告されています。

L-カルニチンのイメージ

ジンギスカン

脂肪燃焼サポート

L-カルニチンと相性の良い栄養成分

・αリポ酸
・コエンザイムQ10
・ビタミンC

L-カルニチンの勝手にランキング

体型(ダイエット)部門 第3
体力(夜のほう)部門 第10位

L-カルニチンのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

スポンサードリンク

 

L-カルニチン 総合評価 A+ 14.5

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛) 評価3.5
L-カルニチンはエネルギーを作り出す工場といわれているミトコンドリアにエネルギー源(脂肪酸)を運ぶ働きをします。細胞内でエネルギーを生成する作業は細胞を活性化させているともいえます。またL-カルニチンの材料となっているアミノ酸メチオニンやリジンは、髪の毛を作っているたんぱく質ケラチンの構成材料となっているものです。こう考えると薄毛改善に関係してくるといえます。ただ個人的には薄毛改善目的で取る栄養成分ではないと思います。

肌(美肌) 評価3
上記髪の欄どうように細胞を活性化させるという点で、美肌作りに関連していないことはないです。肌の真皮層にある繊維芽細胞が活性化することで、美肌成分コラーゲンやエラスチンが増えたり、表皮にある角化細胞がしっかり細胞分裂することで肌のターンオーバーが正常化されるからです。ただし美肌作りを目的としてあえてとる栄養成分ではないと思います。

体型(ダイエット)評価6
ダイエット効果は非常に高いです。脂肪燃焼(脂質のエネルギー代謝)を促進するからです。運動時、空腹時に体内に糖質がないとき脂肪がエネルギー源となります。脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解され、そのうち脂肪酸がエネルギー源となります。脂肪酸をエネルギーにかえるにはエネルギーを作る工場(ミトコンドリア)に運搬されなければなりませんがその運搬役をしているのがL-カルニチンです。脂肪燃焼の着火剤のような存在といえます。
L-カルニチンが不足していると、分解された脂肪酸が燃焼されず(ミトコンドリアに運ばれず)再びグリセロールと結合して、中性脂肪として体内に蓄積することになります。

体力(普段、夜のほう)評価5
糖質、脂質が同じ量であれば、脂質のほうがより多くのエネルギーを生み出すことができます(1gあたり糖質4kcal 脂質9kcal)。脂質のうちエネルギー源として使用される脂肪酸をエネルギーに変えるための工場(ミトコンドリア)に運ぶのはL-カルニチンの役割です。なので多くのエネルギーを効率的に生み出すために、L-カルニチンは非常に重要な存在といえます。
またL-カルニチンは卵子内のミトコンドリアの活性化や精子のエネルギー代謝促進にもかかわっています。摂取することで不妊改善に効果があるといえます。

その他(抗酸化) 評価3.5
L-カルニチンには体内の活性酸素を除去する抗酸化作用があります。ただ他の抗酸化物質と比べると、L-カルニチンの「抗酸化力」はあまり有名ではありません。

L-カルニチン雑感

αリポ酸のレビューにも書きましたが、L-カルニチン、コエンザイムQ10、αリポ酸ってとにかく同類というイメージがあります。
その理由としては、3つともビタミン様物質に分類される、3つともミトコンドリア内においてエネルギー産生に関わっている、この3つの成分の相性が良くサプリメントでよく一緒に配合されていることがあげられます。
あとL-カルニチン、コエンザイムQ10、αリポ酸はちょっと前に医薬品から食品に分類されるようになった(L-カルニチンは2003年、コエンザイムQ10は2001年、αリポ酸は2004年)ということやドラッグストアとかホームセンターとかなぜか近くに陳列されているというのもそう感じさせる理由かもしれません。

ただ同類といっても3つの栄養成分の私の評価はまったく異なっています。
αリポ酸>コエンザイムQ10>>>L-カルニチンという感じです。

なぜこんな差があるかというと、この3つの比較するうえで、評価基準を「抗酸化」に置いているからだと思います。

抗酸化力があるものをより高く評価しています。

そうなるとL-カルニチンは残りの2つと比べるとたぶん劣ると思います。というかぶっちゃけるとL-カルニチンは抗酸化分野であんまり有名ではないのです。

脂肪燃焼

本来L-カルニチンが評価されるべき点は脂肪の燃焼に深く関係している点です。脂肪の燃焼とは脂肪のエネルギー代謝のことです。つまり運動時、空腹時で糖質が不足しているときに、体内にある中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解され、分解されてできた脂肪酸がエネルギーにかわることです。

この脂肪酸→エネルギーに変わる過程でL-カルニチンがものすごい重要な役割をしています。

脂肪酸をエネルギーを作る工場であるミトコンドリアに運搬する役割しているのです。一見大したことないように思えますが、これってすごく大事な役割なのです。

L-カルニチンがないと脂肪酸がミトコンドリア内に入ることができないのです。

これってちょっと大変なことになります。

だってせっかく運動など脂肪を燃焼させる行為をしているのに、燃焼されないということになるからです。燃焼されないだけだったらまだしもせっかく脂肪が分解されたのに、脂肪酸がミトコンドリア内に入ることが出来なければ、再び脂肪に戻ってしまうのです。

なのでL-カルニチンが不足するってダイエットや肥満にすごく関係してくることといえます。逆を言えば、運動にプラスしてL-カルニチンを摂取すれば、脂肪の燃焼がどんどん促進するといえます。

L-カルニチンの一番の働きが「脂肪酸の運搬」なのですが、あまりそこを重視していないのでL-カルニチンの評価が低くなっているということです。脂肪の燃焼に重きを置いている人にはL-カルニチンは断トツの1位の評価になると思います。

私事ですが

私事ですがL-カルニチンサプリメントはあんまりとっていません。

毎日サプリメントでとってはいますが、その量は目安摂取量の半分ぐらいです。DHCのL-カルニチンの目安摂取量は1日5粒となっていますが、2粒~3粒しかとっていません。

繰り返しになりますが、理由は脂肪燃焼を重視していないからです。若い頃と比べると皮下脂肪がついているのが事実ですが、そこまでひどくついていないので、まあ「別にいいか」って思っているからです。

あと半分ぐらいの量しか摂取していないのにはもう一つ理由があります。カルニチンは体内で合成できるからです。その合成材料となっているのがアミノ酸のメチオニンとリジンです。この2つの栄養成分はマックスに近い量を摂取しているので、そこからL-カルニチンが作られていると考えると十分事足りると考えているからです。

なので不足はおろか、厚生労働省で定められている上限値(1000mg)に近い数値はいっているとは思うのですが・・・

とにかくダイエッターには必須の成分

そんなこんなで3大補酵素(コエンザイムQ10、αリポ酸、L-カルニチンのことを一部ではこう呼ぶみたいです)のうち一番評価は低いのですが、それはあくまでも私基準であります。スリムな体をつくりたいとか痩せたいとかいう人にとっては1番重要となってくる成分です、ダイエットに取り組んでいる方には自信をもってお勧めできる成分です。

上限である1000㎎を食事からとるのはなかなか至難の業なので、手軽にとれるサプリメントをお勧めします。

 

スポンサードリンク