テアニン リラックス効果

テアニン

アミノ酸の1種
お茶に含まれるアミノ酸

グルタミン酸の誘導体

 

テアニンとは

テアニンについて

  • テアニンはアミノ酸の一種です。

  • ただし、たんぱく質を構成するアミノ酸ではありません。細胞・血液中などに遊離状態で存在している遊離アミノ酸です。

  • テアニンはお茶(以下緑茶)に一番多く含まれているアミノ酸です。緑茶に含まれている遊離アミノ酸の4割以上がテアニンです。

    ※緑茶には15~16種類の遊離アミノ酸が存在するとされています。テアニン以外の代表的なものはグルタミン酸・グルタミン・アスパラギン酸・アスパラギン・アルギニン・セリンが挙げられます。

  • テアニンはその化学構造がグルタミン酸に似ているグルタミン酸の誘導体です。
  • テアニンは茶樹内で根から合成されます。グルタミン酸とエチルアミンからテアニン合成酵素の働きにより合成されると言われています。
    根で合成されたテアニンは地上部に移行し葉に蓄積されます。


    葉が光にあたるとグルタミン酸とエチルアミンに分解され、うちエチルアミンはカテキンに代謝されます。

  • テアニンは光が当たらなければ分解されないので、被覆栽培(日光に当てない栽培方法)で作られる玉露茶・碾茶(抹茶の原料)に多く含まれています。

     

  • テアニンは緑茶の「うま味」に寄与する成分です。なお「渋み」はカテキンで、「苦み」はカフェインです。

     

    被覆栽培で作られる玉露や抹茶は、テアニン→カテキンへの変換が抑制されるため「渋み」が少なく「うま味」が多い緑茶となります。

  • 経口摂取したテアニンは血液脳開門を通過し、脳内のグルタミン酸受容体と結合することでリラックス効果などをもたらします。
  • あるいは体内でグルタミン酸とエチルアミンに分解され、各々の「働き」をします。

 

 

摂取量について

目安摂取量
50
㎎~200㎎/
50㎎~200㎎/日は食品会社・サプリメーカーが設定している目安摂取量です。さまざまなテアニンサプリを調べたところ一番目にした数値です。

ストレス緩和効果、睡眠の質改善効果などの「効果」を検証する実験では200㎎/日摂取を設定していることが多いです。

 

テアニンの効果・効能

テアニンの効果・効能 2つ厳選

  1. グルタミン酸の誘導体として(リラックス効果など
  2. グルタミン酸の供与体として(グルタチオンの合成促進など

 

そのうち2つを詳しく

①グルタミン酸の誘導体として(リラックス効果など

緑茶特有のアミノ酸テアニンはその化学構造がグルタミン酸と似ているグルタミン酸誘導体です。
誘導体を簡単に説明すると以下になります。

誘導体

ある化合物を母体としたときに、置換またはその他の化学反応により化学構造の改変がなされた化合物のことをいいます。もとの化合物の構造や性質を大幅に変えない程度に改変されてます。


例えばビタミンC誘導体とは安定性が低いビタミンCにリン酸などを結合させることにより安定性を高めビタミンCの「効果」をより浸透&より持続させる化合物をさします。
つまるところ もとの化合物の吸収性や安定性を高めるために、分子構造の一部を改変させたものが「誘導体」です。

さてグルタミン酸の誘導体であるテアニンは というと、
グルタミン酸の「効果」に対してなんかしらのプラスをもたらすというよりは
「グルタミン酸と関係はあるけれど・・・」といった感じです。
※この感覚はもちろん個人的なです。

 

グルタミン酸はグルタミン酸受容体と結合することで興奮性の神経伝達物質として働き脳を活性化させます。

グルタミン酸受容体

グルタミン酸受容体は大きくわけてイオンチャンネル型と代謝活性型の2種類があります。イオンチャンネル型はさらにNMDA受容型と非NMDA受容型(AMPA受容型・カイニン酸受容型)に別れています。
受容体の種類によりその作用は異なりますが、ここではまとめて「グルタミン酸受容体」でいかせていただきます。

グルタミン酸が興奮性の神経伝達物質として働くメカニズム

簡単にいうと
シナプス前終末から放出されたグルタミン酸が

シナプス後細胞にある受容体に結合すると

脳が活性化されます。

グルタミン酸の誘導体であるテアニンもグルタミン酸受容体と結合することで様々な効果・効能をもたらします
ただしそれはアゴニストよりアンタゴニストとしてのケースが多いと思われます。

テアニンがグルタミン酸受容体と結合することで、

(本来のリガンドである)グルタミン酸がグルタミン酸受容体に結合することを防ぐ
グルタミン酸受容体の過剰な活性を防ぐ

 

ことにより

リラックス効果などをもたらすと考えられます。

リガンド

特定の受容体に特異的に結合する物質のことです。受容体に結合し、受容体を活性化させます。リガンドの例としてホルモン、神経伝達物質などがあげられます。
内因性のリガンドは体内で産生され、その体内の受容体に結合するものです。
外因性のリガンドとは体外から取り込まれ、体内でリガンドとして働くもののことをいいます。

受容体に結合しリガンドと同じように作用(受容体を活性化)する物質をアゴニスト
受容体に結合しリガンドの働きを弱める物質をアンタゴニスト
といいます。

 

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テアニンの「脳」に対する効果をざっくりとまとめると以下になります。

  • リラックス効果
    ①テアニンにはα波(リラックスした状態の時に出る)を増やす働きがあります。

    ②テアニンは脳内のグルタミン酸・GABAの量を調整する【GABAを増やす】働きをします。GABAは
    自律神経のバランスを整える働きをします。

    ③テアニンはカフェインの興奮作用を抑制する働きがあります。
  • 脳内神経細胞保護効果
    テアニンは、細胞外のグルタミンの神経細胞内への取込みを阻害します。これはグルタミン酸の興奮毒性≒神経細胞死を防ぎます。
  • 集中力を高める効果
    テアニンは脳内のセロトニン・ドーパミンの濃度を変化させる【セロトニンを減らしてドーパミンを増やす】働きをします。
  • 脳機能の改善効果
    ラット実験によりテアニンの投与は脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加につながることが確認されています。脳機能の改善効果が期待できます。
  • 睡眠の質改善効果
    ①ヒト実験によりテアニンの摂取は睡眠の質の改善につながることが確認されています。

    ②テアニンは抑制性神経伝達物質のGABAを増やす働きをします。GABAには睡眠の質を改善する効果があります。



※ちなみにテアニンは血液脳開門を通過する物質で
す。グルタミン酸とGABAは基本通過することができない物質です。

血液脳関門

血液脳関門とは、脳毛細血管の内皮細胞同士の密着結合により形成されているバリア機能のことです。血液脳関門は脳に有害な物質を通さないために、その物質が脳に必要なものかを判別している「関所」とよく例えられます。
経口摂取したグルタミン酸は通過できません。GABAも通過できないのですが、最近の研究により脳に届いているとも考えられています。


上記したうち脳内神経細胞保護効果以外はその効果がアゴニストによるものアンタゴニストによるものかははっきりとはわかりません。
が、大体はテアニン投与の実験【人の場合 or 動物の場合】によりその「効果」があることが実証されています
ということでこれから行う【働き分析】においてはグルタミン酸受容体と結合してとかアンタゴニストとしてなど難しいことを抜きにして単に【テアニンに上記した効果がある】という体で話を進めていきます。

※上記したテアニンの「効果」はグルタチオン酸受容体に結合することで得られるという流れで話を進めてきましたが、そうでない可能性もあります。なので単純に実験により実証されているからで受け入れていただければと思います。

 

 

 

②グルタミン酸の供与体として(グルタチオンの合成促進など

上述したようにテアニンはグルタミン酸誘導体としてグルタミン酸受容体と結合することでリラックス効果などをもたらします。

その一方で
「テアニンは体内のグルタミン酸の供与体となる」とも考えられます。

こちらの記事をご覧ください。

アミノ酸シスチンとテアニン摂取による抗がん剤の 消化器症状の副作用軽減メカニズムを解明

味の素株式会社は、アミノ酸の一種であるシスチンとテアニンの医療現場での活用を目指し、基礎から臨床まで研究を進めています。

~略~

今回、アミノ酸シスチンとテアニンの摂取により抗がん剤投与時の腸管上皮細胞の細胞死(間接的影響)を抑制することが判明し、下痢などの消化器症状の副作用の軽減に幅広く利用できる可能性が示唆されました。なお、アミノ酸シスチンとテアニンの摂取は生体内で抗酸化作用や免疫調節作用を持つグルタチオンを増加させ、炎症反応を抑制することが報告されています。

 

用語の説明欄

テアニン

テアニンはお茶の葉に含まれているうま味アミノ酸で、非必須アミノ酸であるグルタミン酸の誘導体。摂取すると体内でグルタミン酸とエチルアミンに分解される。

 

グルタチオン

当社および大阪府立公衆衛生研究所との共同研究により、シスチンとテアニンの経口投与によりグルタチオン合成の上昇が観察され、さらに免疫機能も増強することを明らかにしている。

引用元
アミノ酸シスチンとテアニン摂取による抗がん剤の 消化器症状の副作用軽減メカニズムを解明 
味の素(株)HP プレスリリース 2016年6月28日 

この記事の内容の焦点は「シスチン+テアニンの摂取が【抗がん剤による】消化器症状の副作用を軽減する」です。

ただし個人的に注目した部分は

アミノ酸シスチンとテアニンの摂取は~グルタチオンを増加させ~

というところです。

まずグルタチオンについて簡単に説明します。

グルタチオン

グルタチオンはグルタミン酸・システイン・グリシンからなるトリペプチドで、体内において強力な抗酸化作用を発揮します。

グルタチオンの合成

グルタミン酸+システインγ-グルタミルシステイン

γ-グルタミルシステイン+グリシングルタチオン

1の反応はγ-グルタミルシステイン合成酵素により
2の反応はグルタチオン合成酵素により行われます。
1、2の反応ともにATP1分子が必要です。

 

グルタチオンを体内で増やすには グルタミン酸・システイン・グリシン この3つのアミノ酸からの「合成」が大切とされています。というのも「グルタチオンサプリ」たるものが存在はしているのですが、経口摂取しても分解されるので、「グルタチオン」として吸収されないといわれているからです。

注意

グルタチオンサプリに関して所説あります。自身はグルタチオンサプリをそのまま「イケる!」と考えがっつり取っています。
なお、ここ【グルタミン酸の供与体として】での話は都合上、サプリでグルタチオンを増やそう!的な流れになっています。ご了承ください。

なのでグルタチオンを体内で増やすためには3つのアミノ酸を経口摂取して体内で合成させる方法がベターと考えられます。

グルタチオンは肝臓でたくさん作られます。

ですが、3つのアミノ酸を経口摂取した場合1つだけ肝臓にあまり行き届かないものがあります。

それがグルタミン酸です。グルタミン酸を経口摂取した場合、そのほとんどが腸で代謝されてしまいます。

 

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「グルタミン酸を経口摂取した場合、そのほとんどが腸で代謝されてしまう」このことを頭に入れて先ほどの記事をもう一度ご覧ください。今度は先ほどの要約のうち強調したい部分のみの記載です。

アミノ酸シスチンとテアニン摂取による抗がん剤の 消化器症状の副作用軽減メカニズムを解明

 

なお、アミノ酸シスチンとテアニンの摂取は生体内で抗酸化作用や免疫調節作用を持つグルタチオンを増加させ、炎症反応を抑制することが報告されています。

 

用語の説明欄

テアニン

テアニンはお茶の葉に含まれているうま味アミノ酸で、非必須アミノ酸であるグルタミン酸の誘導体。摂取すると体内でグルタミン酸とエチルアミンに分解される。

 

 

引用元
アミノ酸シスチンとテアニン摂取による抗がん剤の 消化器症状の副作用軽減メカニズムを解明 味の素(株)HP プレスリリース 2016年6月28日 より 

繰り返しになりますが
個人的に注目した部分はアミノ酸シスチンとテアニンの摂取~グルタチオンを増加させ~です。

ただし、これの肝となる部分がテアニンの用語説明欄の「テアニンを摂取すると体内でグルタミン酸とエチルアミンに分解される」だと考えています。

先ほど肝臓で3つのアミノ酸よりグルタチオンを合成する場合に1つだけ足りない(届かない)ものがある、それが「グルタミン酸」といいました。
この肝臓でのグルタミン酸の供与体となるのが、テアニンから代謝されて生じる「グルタミン酸」と考えられます。
というのもテアニンは摂取する小腸または肝臓代謝(グルタミン酸とエチルアミンに分解され、そこでのグルタミン酸の濃度を増やすとされているからです。

テアニンから分解されて生じたグルタミン酸、このグルタミン酸が肝臓のグルタチオンの合成の材料に使われる、
だからアミノ酸シスチンとテアニンの摂取はグルタチオンを増加させる
と考えられます。

なのでグルタチオンの合成を高めるためにそのもととなるサプリをとることを考えた場合は

グルタミン酸・システイン(シスチン)・グリシン

ではなく

テアニン・システイン(シスチン)・グリシン

がベターだと考えられます。

 

※ここでのグルタチオンの合成を高める話はあくまでも「経口摂取」のケースです。グルタミン酸は体内で合成できる非必須アミノ酸です。体内で合成されたグルタミン酸はグルタチオンの材料として利用されます(されると思います)。

※最後にグリシンもちゃっかり入れていますが、「グルタチオンの合成を高める by 味の素」はあくまでもテアニンとシスチン(システイン)のコンビです。

 

 

 

 

テアニンの働き分析【見た目編】

合計 39/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 6.5点

白髪 6.5点

美肌 7.5点

美白 6.5点

筋肉 6点

脂肪 7点

 
 

薄毛

6.5点

「薄毛」改善 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. 抗ストレス
    髪に必要な栄養素や酸素は血液によって運ばれます。なので頭皮の血流が悪化すると薄毛につながります。血流を悪化させる要因の1つはストレスです。テアニンには抗ストレス作用があります。
  2. ケラチン
    髪の90%以上はケラチンというたんぱく質でできています。ケラチンたんぱく質を構成するのは18種類のアミノ酸です。

    ケラチンのアミノ酸組成


    体内において、テアニンはケラチンを構成しているアミノ酸のうち2番目に多く含まれているグルタミン酸の供与体になります。
  3. 毛母細胞を活性化
    髪は栄養素と酸素を受け取った毛母細胞が分裂し角化することで作られ、伸びていきます。

    成長ホルモンは髪にある細胞(毛母細胞、毛乳頭細胞)の細胞分裂を促進させます。GABAには成長ホルモン分泌促進作用があります。マウス実験によりテアニンにはGABAを増加させる働きがあることが確認されています。

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白髪 

6.5

「白髪」予防 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. グルタミン酸の供与体
    活性酸素の一種「過酸化水素」の蓄積は白髪を増やす原因の1つです。

    体内には過酸化水素を除去する抗酸化酵素が存在します。それがグルタチオンペルオキシダーゼです。
    グルチオンペルオキシダーゼの作用より過酸化水素を分解する酵素反応では、グルタチオンを基質として利用【グルタチオンのチオール基(-SH)を用いて過酸化水素を還元して分解しています。

    この「グルタチオン」は体内でグルタミン酸・システイン・グリシンをもとに生成されます。

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    【グルタミン酸とエチルアミンからできている】テアニンを経口摂取することで【グルタミン酸とエチルアミンに分解され】体内のグルタミン酸の量が増えることが期待できます。
    そしてこのグルタミン酸はグルタチオンの原料として利用されると考えられます。

    テアニンの摂取は白髪予防につながるかもしれません(グルタチオンの合成を高める効果が期待できるので)。

 

美肌

7.5点

「美肌」作り に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. グルタミン酸の供与体
    テアニンは経口摂取すると体内でグルタミン酸とエチルアミンに分解され血中のグルタミン酸濃度を高めます。
    一方でグルタミン酸を経口摂取するとそのほとんどは腸で代謝されてしまいます。
    グルタミン酸の美肌効果をサプリからと考えた場合、グルタミン酸そのものよりもテアニンからのほうがその効果が期待できるかもしれません。

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  2. 肌のターンオーバー促進
    肌の表皮細胞の分裂(=ターンオーバー)は成長ホルモンにより促されます。成長ホルモンが最も多く分泌されるのは睡眠中です。
    睡眠の質改善効果がある(&GABAを増やす働きをする)テアニンは間接的に成長ホルモンの分泌を促進させる効果があるといってもいいかもしれません。

 

美白

6.5

「美白」ケア に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. グルタチオン
    グルタチオンはシステイン・グルタミン酸・グリシンの3つのアミノ酸がペプチド結合した「トリペプチド」です。グルタチオンにはメラニンの合成を抑制する作用&(メラニンを作っても)シミの目立たない肌色メラニンに導く作用があります。
    それだけでなくメラニン生成を抑制・遅延させる作用&黒色メラニンを淡色化させる作用をもつビタミンCを還元する作用があります。ようはビタミンCの美白作用を持続させたりパワーアップさせたりする働きもします。
    とにかくグルタチオンは【それ自体&ビタミンCとの相乗効果で】強力な美白効果もたらす成分です。

    味の素(株)の研究によりテアニンとシスチン(システインが2分子結合したアミノ酸)を一緒に取るとグルタチオンの合成が高まることが判明されています。

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    それはテアニンがグルタチオンのもとの1つであるグルタミン酸の体内の供給源になるからと考えられます。

  2. 肌のターンオーバー促進
    シミ・くすみのもとメラニンは肌のターンオーバーとともに排出されます。


    テアニンは肌のターンオーバーに関与しています(睡眠の質改善効果により成長ホルモンの分泌に間接的に関わっているので)。

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筋肉

6

「筋肉」増強 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. 睡眠の質改善
    筋肉は「筋繊維を破壊する→修復する」を繰り返すことで大きくなります。破壊のプロセスにおいて筋トレが必要となり、修復のプロセスで栄養と休養が必要となります。

    修復のプロセスの「休養」において特に重要なのが睡眠です。睡眠中に成長ホルモンがたくさん分泌されることで破壊された筋繊維が修復され筋肉が肥大するからです。
    修復により筋肉が肥大する理由は筋繊維が以前よりも少し太くなって修復されるからです。

    テアニンには睡眠の質を改善する効果があります。この効果は「成長ホルモンの分泌促進」に間接的に貢献しているといえます。

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脂肪

7点

「脂肪」減少 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. 緑茶ダイエット
    緑茶はダイエット効果が高い飲料として有名です。

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    緑茶のダイエット効果は、緑茶に含まれているカテキン(渋み)やカフェイン(苦み)によるところが大きいのですが、うま味成分であるテアニンも次の理由から関与しているといえます。

    ①ストレス
    ストレス太りという言葉があるように、ストレス(による食べ過ぎ)は太る大きな原因となります。α波を増やす効果があるテアニンの摂取はストレスによる暴飲暴食を未然に防ぎます。

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    ②睡眠
    睡眠中にたくさん放出される成長ホルモンには、脂肪の分解を促進させる働きがあります。睡眠の質を改善させる効果をもつテアニンの摂取は間接的に成長ホルモンの分泌を促すといえます。

 

 

テアニンの働き分析【中身編】

合計 47.5/60点

カテゴリー別 点数

身体 7点

エネ 6点

病気 8点

体質 10点

精力 6.5点

健脳 10点

 

身体

7

「身体」の構成材料 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. グルタミン酸の供与体
    テアニンはアミノ酸ですが、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸に含まれていません。ただし、20種類のアミノ酸のうち体内で最も多く存在するアミノ酸の代表ともいえるグルタミン酸の供与体として機能しています。
    体重の約2%はグルタミン酸で占められています。

    テアニンは体内に取り入れられるとグルタミン酸とエチルアミンに分解されます。

  2. たんぱく質の合成
    成長ホルモンはアミノ酸の取り込みを促したんぱく質合成を促進します。なので成長ホルモンの分泌を活発にさせることは「身体」を作る上で大切なこととなります。
    テアニンは以下の理由から成長ホルモンの分泌を増やすことに関わっています。

    ①睡眠の質改善
    1日のうちで睡眠中に最も多くの成長ホルモンが分泌されます。睡眠の質を改善する効果があるテアニンは間接的に成長ホルモンの分泌促進に関与しています。

     

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    ②GABA
    GABAには成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。テアニンは脳内グルタミン酸/GABAの量を調整する=GABAを増やす働きをします。

 

エネ

6点

「エネルギー」生成 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. グルタミン酸の供与体
    グルタミン酸は20種類のアミノ酸のうち最もエネルギー源として利用されやすいアミノ酸の1つです。残る2つはアラニンとアスパラギン酸です。

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    グルタミン酸を経口摂取するとその大部分は吸収される前に腸で代謝されます。
    一方、テアニンを摂取すると小腸または肝臓で代謝(グルタミン酸とエチルアミンに分解)され、グルタミン酸の血中濃度を高めることが確認されています。
    この点よりテアニンは「エネルギー」に全くの無関係ではなさそうです。

 

病気

8点

「病気」予防 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. 高血圧予防
    ストレスや緊張により交換神経が高まると血圧が上昇します。副交感神経を高めてリラックス効果をもたらすテアニンには血圧を下げる作用があります。

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    なおテアニンと降圧剤と併用するとその効果を高め、必要以上に血圧を下げすぎてしまいます。降圧剤との併用はお避け下さい。

  2. がん
    テアニン(とシスチン)には抗がん剤の副作用を軽減させる効果があります。なので抗がん剤治療に貢献する成分といえます。

    抗がん剤を投与すると腫瘍だけでなく腸管上皮細胞の細胞死を引き起こすことがあります。その結果、消化器症状の副作用(下痢や口内炎など)が発生することがあります。
    味の素(株)の研究によりテアニンとシスチンの摂取により抗がん剤投与時の腸管上皮細胞の細胞死を抑制することが判明しています。

    詳しくはこちらをご覧ください。

    アミノ酸シスチンとテアニン摂取による抗がん剤の 消化器症状の副作用軽減メカニズムを解明

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  3. 糖尿病
    さてテアニンの効果・効能は、そのまま(グルタミン酸誘導体として)としてあるいはグルタミン酸とエチルアミンに分解されてグルタミン酸の供与体としての2パータンで話をすすめてきました。後者に関していうとグルタミン酸のみに焦点をあててきました。ここでは分解されて生まれるエチルアミンのほうにも目を向けたいと思います。

    サントリー食品と九州大学の共同研究によりテアニンから分解してできるエチルアミンの血清濃度が高い人は、糖尿病になりにくいことが判明されました。
    つまるところ「毎日緑茶を多く飲む人(1日2~3杯?)は【エチルアミンの血清濃度が高く】糖尿病になりにくい」です。

    参考元

    九州大学・久山町研究との共同研究にて テアニンを含む緑茶の摂取が 将来の2型糖尿病発症リスクを低減する可能性を確認  サントリー食品インターナショナルHPより

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※テアニンは脳の病気予防・改善に大きく貢献する成分です。こちらは「健脳」カテゴリーで評価しています。

 

体質

10点

「体質」改善 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. ストレス
    α波はリラックスした状態のときに発する脳波です。テアニンにはα波の出現を増やす働きがあります。リックス効果が期待できます。

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  2. 不眠
    テアニンには睡眠の質を改善する効果があります。実際にテアニンの摂取実験により中途覚醒の減少・起床時の爽快感などが確認されています。

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  3. 冷え性
    自律神経系に働きかけるテアニンには緊張やストレスの状態のときに働く交感神経系を抑制する働きがあります。これにより末梢神経が拡張されます。その結果、血行がよくなり冷え性改善につながります。

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  4. 免疫力
    テアニンの代謝物グルタミン酸はシスチン(システイン)と協働して免疫を高める物質「グルタチオン」の合成を促進する働きをします。

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    またもう一つの代謝物であるエチルアミンはγδT細胞に作用し、免疫を高める物質「インターロイキン2」の産生を促す働きをします。

    テアニンは免疫力を高める成分です。

 

精力

6.5点

「精力」増強&「性機能」向上 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. PMS
    テアニンの摂取によりPMS(月経前症候群)の改善がみられたとの実験報告がされています。

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    PMSは月経開始前におこる頭痛、腹痛、むくみ、イライラ、憂鬱など 身体的ないしは精神的症状のことです。

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  2. 睡眠
    睡眠中にさまざまなホルモンが分泌されます。なので睡眠不足はホルモンの分泌低下につながります。精力・性欲を司る男性ホルモン「テストステロン」も睡眠不足によりその分泌は低下します。となると睡眠と精力は深く関係してくるといえます。

    睡眠の質改善効果のあるテアニンには間接的にテストステロンの低下を防ぐ働きがあるといえそうです。

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健脳

10

「脳」の健康 に関わるテアニンの働きは主に次です。

  1. 脳に対して
    テアニンには血液脳開門を通過して、脳内にあるグルタミン酸受容体と結合します。それにより脳に対してさまざまな効果・効能をもたらします。

    テアニンの脳に対する働きをざっとまとめます。

    ・リラックス効果 その1
    α波を増やす働きがあります。

    ・リラックス効果  その2
    自律神経のバランスを整える働きをするGABAを増やします。

    ・記憶力&集中力
    学習・記憶にかかわるドーパミンの放出を促進させます。

    ・神経細胞保護 その1
    脳の神経細胞を保護する物質BDNF(脳由来神経栄養因子)を増やします。

    ・神経細胞保護 その2
    グルタミン酸受容体の過剰な活性【=神経細胞の死を引き起こす】を防ぎます。

    L-テアニン 200mg 30粒/サプリメント/サプリ/アミノ酸/緑茶/ゆとり/イライラ/カプセル/高含有/Source Naturals/ソースナチュラルズ/

     


    これら効果を有するテアニンの摂取は認知症・総合失調症・うつ病などといった心の病気の予防・改善につながります。

 

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テアニンのサプリメント分析

合計 14.5/20点

カテゴリー別 点数

継続(価格は安いか) 3.5点

手軽(購入ルートは多いか)5点

選択(品揃えは豊富か)4.5点

貴重(食品から取りづらいor不足しやすいか)1.5

 
  1. 継続
    例えば海外のサプリ200㎎配合60粒入り(目安1~2粒/日)が約1800円~で購入可能です。
  2. 手軽
    テアニン単体(テアニンがメイン成分)サプリは店舗・ネットで購入可能です。
  3. 選択
    某ECサイトで「テアニン サプリメント」検索すると約1.7千件ヒットします。テアニン単体サプリとして、または「休息」「睡眠」を目的とした複合サプリに含まれている主成分としてヒットします。選択肢は多いといえます。
  4. 貴重
    テアニンは緑茶に含まれているアミノ酸です。ただし体を構成する20種類のアミノ酸ではないので「不足」のことを考える必要はありません。

    取りづらいか否かを考えます。
    テアニンは緑茶に「多く」とかではなく、ほぼ緑茶に「しか」含まれていない成分です。
    ただ緑茶はどこでも手軽に手に入れることができます。普段の食生活において簡単に取りいれることができる食品だと思います。
    となるとテアニンは「取りづらい」成分ではないといえます。むしろテアニン摂取は、サプリに頼らなくとも緑茶からで十分といってもいいかもしれません。

    なお、お茶の種類によりテアニンの含有量が違います。玉露や抹茶など高級茶に多く含まれていますが、番茶や前茶にはそうではありません。
    【前者をあまり飲まない方 かつテアニンを多めに取りたい】と考える方や
    【お茶に含まれている他の成分(カフェインやタンニン)を摂取したくない】と考える方は
    サプリからの摂取がいいかもしれません。
    テアニンを取り入れたいけどお茶を全く飲まないといった方はサプリからの摂取が必須となります。

 

おすすめ品

おすすめ理由
ナウフーズのこの商品は1粒の含有量が200㎎です。1日1粒~2粒が摂取目安となっていますが、個人的には1粒で十分だと思います。
120粒入りが約2500円で、60粒入りが約1800円で売っています。他の商品と比べてもコスパは良いと思います。

 

 

 

テアニンとの組み合わせ

テアニンと相性の良い成分 7つ厳選

  1. GABA
  2. グリシン
  3. シスチン(システイン)
  4. マグネシウム
  5. タウリン
  6. イノシトール
  7. バレリアン

 

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そのうち2つをPICK UP

①GABA ②グリシン

「とある」目的で販売されているサプリはだいたいテアニンとGABAがセットで配合されています。さらにグリシンも一緒という商品も多いです。

テアニンにはα波を増やす働きがあります。さらに脳内のグルタミン酸/GABAの量を調整したりします(GABAを増やします)。
GABAは抑制性の神経伝達物質として働きます。それにより自律神経のバランスを整えたり、興奮性の神経伝達物質の過剰分泌を抑制したりします。
グリシンには血管を拡張させ末端の熱の放出を促し深部体温を下げる働き・ノンレム睡眠の時間を増やす働きがあり、自然な眠りに導く作用があります。また抑制性の神経伝達物質としても機能します。

3つの成分に共通しているのはリラックス効果睡眠の質を改善する効果を両方とも有するという点です。
各々でその効果を発揮しますし、相乗効果によってもその効果を発揮したりします。

冒頭で言った「とある」目的とは「リラックス」・「睡眠の質改善」です。

 

 

 

③シスチン(システイン) 

このコンビはズバリ「グルタチオンを増やす」です。
シスチン+テアニン=グルタミンの合成UPはあの超大手食品メーカーの味の素さんが言っています。ここは理屈なしに受け入れるべきです(笑)。
※テアニンの効果・効能で詳しく書きましたのでそちらをご覧ください。

テアニンに関しては個人的にコレ目的で摂取しています。
まあ味の素さんの商品を取っているのでなくオリジナルなんで、体内でどうなっているかなんとも言い難いのですが・・・
※オリジナルとは単にテアニンのサプリとシステインのサプリを同時に取るです。

なお「テアニンとシスチンの摂取でグルタチオンの合成が増える」って言及しているのはほぼ味の素さん(関連含む)だけです。
まあアミノ酸といえば味の素さんなので・・・
恐れるに足らずなのですが・・・

 

 

 

テアニンのまとめ

テアニン 評価

総合評価 S 101点 

分析【見た目編】39

分析【中身編】47.5

分析【サプリ】14.5

 

テアニン 履歴書

  1. サプリ服用歴 
  2. 1カ月にかけるサプリ代 
  3. マイサプリ軍の位置づけ 
  4. よく購入するメーカー

 

 

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