MCTオイル ケトン体の生成促進

MCTオイル

 

中鎖脂肪酸100%オイル

 

MCTオイルとは

MCTオイルについて

  • MCTオイルとは中鎖脂肪酸100%の油のことをいいます。MCTは中鎖脂肪酸の英語表記【Medium Chain Triglyceride】の頭文字を取った略語です。
  • MCTオイルはココナッツやパームフルーツといったヤシ科の植物の種子から中鎖脂肪酸のみを抽出したオイルです。
    .

    .
  • 一般的なMCTオイルの脂肪酸組成はカプリル酸 約60%、カプリン酸 約40%で構成されていることが多いです。
    ※メーカーによりけり
  • MCTオイル=中鎖脂肪酸なのでここから「中鎖脂肪酸」についての説明に移ります。

 

「中鎖脂肪酸」についての前に前提知識として「飽和脂肪酸」について簡単に説明します。

飽和脂肪酸ついて

  • 脂肪酸は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)が鎖状につながった形をしています。炭素と水素が鎖状につながったもの(炭化水素鎖)の端にメチル基(CH3-)、もう一方の端にはカルボキシル末端(-COOH)が結合しています。

  • 脂肪酸は炭化水素鎖中の二重結合(C=C)の有無炭素の数などにより種類わけされており、その性質が異なります。

    二重結合の有無

    • 飽和脂肪酸
      二重結合なし

    • 不飽和脂肪酸
      二重結合あり
    炭素の数

    • 短鎖脂肪酸
      炭素数 6個以下
    • 中鎖脂肪酸
      炭素数 8~12個
    • 長鎖脂肪酸
      炭素数 14以上

    ※数字は書籍やサイトによりけり 
    ここでは、都合上この数字とします(DHAやEPAで説明した数字と変えています)

  • 脂肪酸は大別すると飽和脂肪酸不飽和脂肪酸にわけられます。
  • 飽和脂肪酸短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸に分類されます。
  • 不飽和脂肪酸はすべて長鎖脂肪酸です。二重結合の数・位置により一価不飽和脂肪酸(=n-9系脂肪酸)多価不飽和脂肪酸(=n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸)に分類されます。
    .
    ※ここでは、不飽和脂肪酸については非常に簡略化しています。不飽和脂肪酸についての詳細はこちらをご覧ください。
  • 脂質の主な働きはエネルギー源細胞膜の材料ホルモンの原料の3つです。
    脂質のうち主に飽和脂肪酸がエネルギー源として利用されます。
  • 脂質は少ない量で多くのエネルギーを蓄えることができる効率的なエネルギー源です。

    脂質 1g=9kcal 

    糖質・たんぱく質 1g=4kcal 

    なので脂肪酸のうち第一のエネルギー源となる飽和脂肪酸は効率的なエネルギー源のもとと捉えることが出来ます。

  • 一方で、肝臓で中性脂肪やコレストロールに合成されるため過剰になると肥満や病気を招きやすいといった欠点もあります。
    そのため一般的に肉(飽和脂肪酸を多く含む)を減らして、魚(不飽和脂肪酸を多く含む)を増やすことが推奨されています。

    不飽和脂肪酸の中には中性脂肪やコレストロールを低下させる働きをもつ脂肪酸(n-3系脂肪酸)があります。
  • 「飽和脂肪酸を多くとること」は一括りに「悪」とされていますが、飽和脂肪酸の中には積極的にとるべき脂肪酸があります。

  • それが中鎖脂肪酸です。

 

中鎖脂肪酸ついて

  • 中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸に分類されますが、長鎖脂肪酸と異なる特徴や働きがございます。
  • 長鎖脂肪酸と比べると炭素数が約半分となります。

    引用元
    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

  • このことが代謝経路や消化吸収速度などの「違い」を生み出します

    出典:Am.J.Clin.Nutr.1982;36:950-962より作図

    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

    各々の特徴(違い)をまとめました。

    長鎖脂肪酸
    • 炭素数14~
    • 水に溶けにくいため胆汁酸によってミセルを形成しなければならない。
    • 小腸から消化、吸収された後にリンパ管や静脈を通って全身に運ばれる。
    • 脂肪組織や筋肉や肝臓などに蓄積され、エネルギーが必要な時にβ酸化を受け分解される。
    • β酸化される(ミトコンドリア内に入る)にはカルニチンとの結合が必要となる。

     

    中鎖脂肪酸
    • 炭素数8~12 
    • 胆汁酸によるミセル化が不要である。
    • 小腸から門脈経由で直接肝臓に運ばれる。
    • 肝臓に到着すると素早くβ酸化を受け分解される。
    • カルニチンと結合せずともミトコンドリア内に輸送される

     

  • これら「違い」により中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比較して

    • 4~5倍の速さでエネルギーとして利用されます。
    • 体脂肪として蓄積されにくくなります。
    • ケトン体の生成を促進させます。

 

摂取量について

 前提 
脂肪エネルギー比率 20%以上~30%未満
飽和脂肪酸 7%以下 

内容 

1日にとるエネルギー(カロリー)のうち脂質からを20%以上~30%未満にしてかつ飽和脂肪酸を7%以下に抑えましょうということです。対象年齢は20%以上~30%未満は1歳以上、7%以下は18歳以上です。

by 脂質のとりすぎに注意 農林水産省

年代によって脂質の摂取量は異なりますが、40~60g/1日が適正量といえます。

 MCTオイルの目安摂取量 
中鎖脂肪酸の推奨摂取量たるものはありません。

こちらの日清オイリオさんのMCTサプリメントゼリーの目安摂取量は1本~3本となっています。1本=6gなので、6g~18gです。

この数値を一つの基準として食生活や目標度合(ダイエット目的で糖質制限をした場合)などで「量」を調整するのがよろしいかと思います。

 MCTオイル(中鎖脂肪酸)の摂取例 

【糖質制限を特にしない場合】

プラスオンするのではなく、他のオイル(長鎖脂肪酸を多く含む)を減らしてその分をMCTオイル(中鎖脂肪酸)でカバーするという形になります。

【糖質制限をする場合】

糖質を減らした分、その分をMCTオイル(中鎖脂肪酸)でカバーという形で問題ないと思います。ただし「ある程度」です。糖質の減少分のカロリーを補うのはまずは「たんぱく質」です。「たんぱく質を多めに取ったうえでのMCTオイル(中鎖脂肪酸)」といったスタンスがよろしいかと思います。

 

MCTオイルの効果・効能

MCTオイルの効果・効能 3つ激選

  1. 短時間でエネルギーになる
  2. ケトン体の生成を促進する
  3. 脳のエネルギー源(by ケトン体)

そのうち1つを詳しく

②ケトン体の生成を促進する

中鎖脂肪酸100%のオイルであるMCTオイルはケトン体の生成を促進させます。
その仕組みについて順を追って説明したいと思います。
初歩の話からスタートしますが、ご了承ください。


 前提 
3大栄養素のエネルギー産生栄養素バランスは糖質60%、脂質25%たんぱく質15%です。

※アバウトです。

これは国が「国民の健康の保持・増進を図る上で、3大栄養素それぞれをその%で摂取することが望ましい」と定めたものです。

 

 エネルギーの順番 
3大栄養素のエネルギー源として利用される順番は【①糖質→②脂質→③たんぱく質】です。

身体活動に使われるエネルギー源は主に糖質と脂質と考えてください。
短距離走や筋トレなど高強度の運動ではエネルギーとして糖質が優先的に使われます。

ジョギング・ウォーキングなどの有酸素運動では糖質、脂質が使われます。

体内に糖質が不足してくると脂質がエネルギーとして利用されるようになります。

筋肉の中の糖質【筋グリコーゲン】→血中の糖質→血中の遊離脂肪酸→蓄積された脂肪酸【体脂肪】の順で利用されていきます。

※糖質の最初と二番目の順はとくに気にしないでください。逆の説もあります。とにかく糖質→遊離脂肪酸→体脂肪の順です。

 

 脂肪酸からエネルギーの流れ 
「脂肪酸をエネルギーとして利用すること」は「脂肪酸(遊離および体脂肪が分解して生じた)をATPに変換させること」です。

その流れを簡単に説明すると以下になります。

脂肪酸【①β酸化→②TCA回路→③電子伝達系】ATP

①β酸化
脂肪酸はカルニチンと結合してミトコンドリア内に輸送されβ酸化を受ける

②TCA回路
アセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれる

アセチルCoAがオキサロ酢酸と縮合反応しクエン酸となり、8種類の酸に次々と変化する。アセチルCoAは酸化され二酸化炭素となり、NADH FADH₂を産生する。


電子伝達系

NADH FADH₂を電子伝達系の電子伝達体に供与することで 酸化的リン酸化が起こり たくさんのATPが生成される。

 

体内で糖質が減ってくると脂質(脂肪酸)はこのような流れを経てエネルギーに変換されます。

脂質(脂肪酸)→エネルギーにはもう一つのルートがございます。


 ケトン体 
糖質を絶食しているとき脂肪酸のうち一部がケトン体という物質に変わります。このケトン体もエネルギーとして利用することができます(肝臓・赤血球以外で)。

ケトン体の生成メカニズムは以下となります。

余剰なアセチルCoAがケトン体に

糖質を絶食している=体内にグルコースが枯渇している時には糖新生が行われます。糖新生とは糖原性アミノ酸、ピルビン酸、乳酸、TCA回路の中間体 などからグルコースを作り出す経路です。
オキサロ酢酸は糖新生にも利用されるためオキサロ酢酸が不足してきます。

オキサロ酢酸

TCA回路の最初の反応はアセチルCoAがオキサロ酢酸と縮合反応することです。

なのでオキサロ酢酸が十分に存在することがTCA回路をスムーズに回転させる前提となります。

アセチルCoAは【オキサロ酢酸が不足しているため】TCA回路に組み込まれなくなります。つまるところアセチルCoAが余剰になります。

余剰になったアセチルCoAの一部は肝臓のミトコンドリアでアセトアセチルCoAと縮合したあと、ヒドロキシメチルグルタリルCoAを経てアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンなどのケトン体に作り変えられます。

 

生成されたケトン体(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)は血液の流れにより骨格筋・心臓・腎臓・脳などの組織に運ばれ、再びアセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれエネルギーに利用されます。
特に脳にとってはケトン体は糖質が枯渇したときの唯一のエネルギー源となります。

 

 ケトン体の特徴 
脂肪酸→ケトン体の代謝経路はケトン体回路と呼ばれています。
糖質制限などを行いケトン体回路が活発になる(ケトジェニック状態)とエネルギー源としてケトン体の合成が促進されます。

あえて糖質を摂らず、ずっと枯渇した状態にしておくと、代わりにエネルギーとなるケトン体を供給しなければならないので、ケトン体回路が活発に回り続ける。つまり脂肪細胞中の中性脂肪がどんどん分解放出されることになります。この活発な状態を「ケトジェニック状態」と名付けています。

脂肪をどんどん消費する「ケトン体回路」
医師が教える!健康的に痩せる糖質制限ダイエット「4つのルール」
現代ビジネス (株)講談社


「ケトン体の合成が促進される」
これはつまるところ
「体脂肪が次々に分解され、遊離脂肪酸が放出され、肝臓でケトン体が合成される」
という意味です。

 

ケトン体の長所
  • ケトン体は肝臓以外の組織のエネルギー源となる
    ケトン体(アセト酢酸、b-ヒドロキシ酪酸)は血液の流れにより骨格筋・心臓・腎臓などの組織に運ばれ、再びアセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれエネルギー生成に利用されます。
  • ケトン体は脳のエネルギー源となる
    ケトン体は水溶性物質です。そのため血液脳関門を通過できます。飢餓時および糖尿病などで脳のエネルギー源としてグルコースが利用できない場合に、ケトン体が代わりに利用されます。ケトン体は糖質が枯渇したときの脳の唯一のエネルギー源です。
 
ケトン体の短所
  • ケトアシドーシス
    血液のpHが酸性に傾いた状態をアシドーシスと言います。アシドーシスになると意識障害、昏睡をきたし、最悪の場合死に至ることもあります。
    ケトン体が過剰になると血液が酸性に傾きます。ケトン体の過剰によるアシドーシスをケトアシドーシスと言います。
  • ケトン臭
    ケトン体は血液の中に増えると、呼気、汗などで排出されるようになります。その結果、吐く息、体臭が果物が腐ったような臭いになります。この臭いのもととなるのはケトン体(アセトン)です。ダイエットをし過ぎると口や体から臭いを発します。そのためダイエット臭とも呼ばれます。

 

 

 糖質制限する→ケトジェニック状態に 
ケトジェネックの状態(ケトン体回路が活発になる)にもっていくためにはとにかく糖質を減らす必要があります。単に減らすのではなく極端に減らす必要があります。

例えば糖質の1日の目安摂取量は約300gとなっていますが、これを1/5である60gまで減らすことでケトン体回路が動き始めると言われています。

 

 

※糖質の1日の目安摂取量は年齢や性別、活動状況によりけりです。
※糖質を減らした分 脂質を取る・たんぱく質を多めに取ることが重要です。

 

 中鎖脂肪酸を摂取→糖質制限を手助けする 
さて厳しい糖質制限を実行する&それを続けることはなかなか難しいといえます。
この厳しい糖質制限の「制限」を緩和する働きをするのが中鎖脂肪酸です。

摂取した中鎖脂肪酸は大部分はミトコンドリアのマトリックスに運ばれβ酸化を受けてアセチルCoAに代謝されます。このアセチルCoAは主にTCA回路に組み込まれエネルギー源となる or ケトン体生成経路に向かいケトン体になります。

引用元
脳の栄養不足を助ける 「MCT」
MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

簡単にいうと中鎖脂肪酸は、「体内で糖質が枯渇していなくてもケトン体を作り出す働きをする成分です。

 

 中鎖脂肪酸といえばMCTオイル 
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%油です。
MCTオイルの摂取はケトン体の生成を促進させます。

なので厳しい糖質制限を課せずとも、そこそこの糖質制限+MCTオイルの摂取で効率的に脂肪を燃焼させることができます。

体内の糖質を減らす=糖質を取らないだけではありません。運動をして体内の糖質を枯渇させれば良い話です。

なので運動+MCTオイルの摂取を習慣化づければ、自然と太りにくい体質になります。

 

 
10倍
MCTオイルを摂取することでケトン体の生合成が活発になります。長鎖脂肪酸が多い油と比較し10倍の量のケトン体をつくりだすことが実験によりわかっています。

実験内容

一晩絶食した後 MCTオイルとコーン油を体重1㎏あたりに1g摂取した場合の血中ケトン体量の比較

出典:Diabetes 1969;18:96-100より改変

脳の栄養不足を助ける 「MCT」
MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

 

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MCTオイルの働き分析【見た目編】

合計 36.5/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 3.5点

白髪 3.5点

美肌 6.5点

美白 6点

筋肉 7.5点

脂肪 9.5点

 
 

薄毛

3.5点

「薄毛」改善 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 酸化ストレス
    紫外線などの酸化ストレスにより頭皮はダメージを受けます。これは「髪の発育に関わる細胞の機能低下」や「頭皮環境を健やかにするコラーゲンの破壊」につながります。

    ケトン体の1種β-ヒドロキシ酪酸には酸化ストレスを抑制する働きがあります。
    MCTオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。

 

白髪 

3.5

「白髪」予防 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 酸化ストレス
    白髪の主な原因は、メラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)の機能低下によるメラニン量の減少です。
    機能低下の原因はさまざまですが、「血流の悪化」はその1つです。

    紫外線などの酸化ストレスは頭皮にダメージを与え血流を悪化させます。
    ケトン体の1種β-ヒドロキシ酪酸には酸化ストレスを抑制する働きがあります。
    MCTオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。

美肌

6.5点

「美肌」作り に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 抗炎症作用
    肌荒れの原因の一つは炎症です。例えばニキビが赤くなるのは炎症によるものです。

    ケトン体のうちβ-ヒドロキシ酪酸には炎症反応を抑制する作用があります。MCTオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。

  2. 抗糖化の手助け
    糖化とは「体内に余った糖質がたんぱく質とくっつき、たんぱく質を変性させAGEs(終末糖化産物)と呼ばれる物質が生成されること」をいいます。

    よく活性酸素が体内に過剰に発生すること【=酸化】が、体が「サビ」ると例えられるのに対して、
    AGEsが体内に蓄積されること【=糖化】は、体が「コゲ」ると例えられます。

    AGEsは健康面のみならず美容面においても悪影響を与えます。

    肌においては、AGEsが増えコラーゲンの分子間にAGEsによる架橋(AGEs架橋)が形成されるとコラーゲンが破壊・変性されます。その結果、肌のハリ・弾力は失われシワ・たるみが生じやすくなります。

    さてMCTオイルを飲めば抗糖化作用を得られるというわけではありません。
    その手助けをする成分といえます。

    日々のエネルギー摂取バランスのうち「糖質」から を 「中鎖脂肪酸」にある程度シフトすることで、体内に糖質が余りにくくなります。このことは糖化予防になるといえます。
    そこそこの糖質制限+100%中鎖脂肪酸MCTオイル摂取はヤセ体質だけでなく美肌体質にもなるといえます。

 

美白

6

「美白」ケア に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用
    シミの原因となるメラニンは活性酸素の攻撃から肌の細胞を守るために作られます。なので紫外線などにより体内に活性酸素が過剰に発生するとメラニンはたくさん作られてしまいます。
    ケトン体のうちβ-ヒドロキシ酪酸には抗酸化作用があります。MCTオイルの摂取によりケトン体の生成が促されます。
  2. 抗糖化の手助け
    AGEsは美白を求める方にとって天敵となります。AGEsそれ自体が茶褐色の物質のため、肌の内側に蓄積すると肌に透明感がなくなり黄色くくすんでしまうからです。

    美肌項目で説明した通り、MCTオイルは抗糖化ライフをサポートする成分です。

 

筋肉

7.5

「筋肉」増強 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 筋肉のミトコンドリア
    運動を行う時にATPを供給し続けるためには体内でATPを再合成する必要があります。ATPは下記3つの経路により供給されます。

    1. ATP-CP系(クレアチン系)
    2. 解糖系
    3. 酸化系

    ATPを再合成する3つの経路は運動の強度運動する時間により変化します。
    ①②は短距離走など、瞬発力を必要とする運動(無酸素運素)の際に
    ③は長距離走など、持久力を必要とする運動(有酸素運動)の際に利用されます。

    比較的長い時間の運動のパフォーマンスを高めるためには、酸化系によるATP供給能力を向上させることが大切です。そのためには筋肉のミトコンドリアを増やす必要があります。MCT(中鎖脂肪酸)には筋肉のミトコンドリアを増やす働きがあります

    ミトコンドリアは脂肪酸を取り込んでエネルギーに換える働きがあるため、脂肪酸の利用を高める上で重要な役割を担っています。中鎖脂肪酸を継続摂取したマウスの骨格筋では、ミトコンドリアの量と相関があるとされる酵素活性(クエン酸合成酵素はそのうちの一つ)が上がっており、これが持久的運動のパフォーマンス向上に役立っている可能性があります。

    出典:J Nutr,1995;125:531-539

    スポーツと「MCT」
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

  2. 筋肉の合成
    筋肉(を構成するたんぱく質)は合成と分解を常に繰り返しています。MCTには合成を高める力がある可能性が示唆されています。

    また、MCTの摂取によって筋肉量が増えるというデータも確認されています。運動により筋肉を使うと、筋肉の組織は破壊されます。運動後、壊れた筋肉は自力で修復しますが、そのときに前よりも強い筋肉をつくろうとします。このように筋肉は合成と分解をくりかえしており、実験ではMCTの摂取はその合成の力を高めている可能性が見られるそうです。

    引用元
    筋トレやランニングに「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」はどんな効果や働きがあるのか?業界大手の日清オイリオグループを取材した 
    MELOS-メロス- (株)APPY

脂肪

9.5点

「脂肪」減少 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. ケトン体質
    エネルギー源として利用される順番は糖質→脂質です。体内の糖質が減ってくると徐々に脂質にシフトします。そのスピードをあげる【=体内の脂質(体脂肪)をエネルギーとして利用しやすい体質にもっていく】ことがヤセ体質になる秘訣です。

    ウォーキングなど有酸素運動を日課にしたり糖質の量を減らすことを習慣づけることで脂質をエネルギーに変えやすい体質になります。
    この「体質」に近づけるのを強力にサポートするのがMCTオイルです。


    というのもMCTオイル(中鎖脂肪酸)には体内で糖質が枯渇していなくてもケトン体を作り出す働きがあるからです。
    ケトン体の合成が促進され一旦ケトン体回路が回りだす=ケトジェネック状態になると脂肪が面白いように燃え始めます。

    MCTオイルを摂取する=痩せる ではありませんが、【MCTオイル+糖質制限をする】【MCTオイル+毎日運動をする】と効率的に体脂肪を減らすことが可能となります。

 

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MCTオイルの働き分析【中身編】

合計 45/60点

カテゴリー別 点数

身体 3点

エネ 10点

病気 8.5点

体質 8.5点

精力 5点

健脳 10点

 

身体

3

「身体」の構成材料 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 飽和脂肪酸
    脂肪酸はエネルギー源としてだけでなく細胞膜やホルモンの原料としても活躍しています。

    脂肪酸は大別すると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にわけられます。

    飽和脂肪酸は主にエネルギーとして活躍します。
    不飽和脂肪酸は主に細胞膜やホルモンの原料として活躍します。

    飽和脂肪酸は細胞膜の材料としても機能します。中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸の1種です。MCTオイルは中鎖脂肪酸100%油です。

    飽和脂肪酸のうち細胞膜の材料となるのは主に長鎖脂肪酸です。中鎖脂肪酸はエネルギーとして活躍します。

 

エネ

10点

「エネルギー」生成 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. エネルギー源
    脂質は3大栄養素の中で最も効率の良いエネルギー源です。脂質のうちエネルギー源となるのは脂肪酸です。うち飽和脂肪酸が主要なエネルギー源です。

    中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比べ4~5倍の速さでエネルギーとして利用されます。

    出典:Furman.R.H.Medium Chain Triglycerides,University Pa press(1968)、P64より改変

    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

    また脂肪として蓄積されにくいといった特徴もあります。エネルギー源としてベストな成分といえます。

    MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルです。

病気

8.5点

「病気」予防 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 糖尿病
    糖尿病になると血糖を消費したり蓄えたりする仕組みがうまく機能しなくなります。その結果、血管の中は血糖値が高い状態(=高血糖)となります。糖尿病では「血糖値をあげない」ことが最重要であり、そのために糖質の制限が必須となります。ケトン体は糖質が利用できない場合の「代わりのエネルギー源」として利用されます。


    ケトン体の合成を促進するのは中鎖脂肪酸です。中鎖脂肪酸100%のMCTオイルは糖尿病の食事療法に活用されます。

  2. がん
    ケトン体は正常細胞(肝臓・赤血球を除く)のエネルギー源になるのに対して、がん細胞のエネルギー源となりません。一方で糖質(ブドウ糖)はがん細胞のエネルギー源になります。

    なので糖質制限をするとがんの抑制につながります。

    なおケトン体それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで判明されています。

    ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。

    引用元
    がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
    初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
    東洋経済オンライン

     MCTオイルはケトン体の合成を促進させ、糖質制限を手助けします。

  3. 腎臓病
    腎臓病になるとたんぱく質を制限する必要があります。低たんぱく質になるとエネルギー不足になってしまいます。
    その場合、エネルギー源として消化吸収がはやく脂肪になりにくい中鎖脂肪酸が活躍します。腎臓病の食事療法としてMCTオイルは活用されます。

 

体質

8.5点

「体質」改善 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 炎症性皮膚疾患
    糖質制限をしケトン体の代謝が活発になるとアトピー、乾癬など炎症性皮膚疾患が改善するとされています。

    それは糖質を制限することでAGEs(終末糖化産物)が減少することやケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)に抗炎症作用や抗酸化作用があるからと考えられます。
    MCTオイルは糖質制限をサポートし、ケトン体の合成を促進させます。
  2. フレイル
    フレイルとは、肉体や精神、食生活や栄養、社会や環境に関して「脆弱」な状態を示す概念のことです。簡単にいうと「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。

    フレイルのおもな要因は低栄養にあるといわれています。
    少量でエネルギー効率が高いMCTオイルの摂取は低栄養の改善=フレイル予防が期待できます。
  3. 抗菌
    MCTオイルの脂肪酸組成は中鎖脂肪酸100%【カプリル酸 約60%、カプリン酸 約40%】です。カプリル酸・カプリン酸には抗菌作用があります。

    ◆腸内環境
    カプリル酸は腸に感染したカンジダ菌に有効とされています。

    ◆口腔カンジダ
    カプリン酸は口腔内のカンジダ菌に有効とされています。

  4. 腎臓
    ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)には腎臓を保護する作用があることが研究により示唆されています。
    MCTオイルはケトン体の代謝を促進させます。
  5. 疲労
    MCTオイルには疲労回復効果も期待できます。

    プロサッカー選手にMCTオイルを3カ月間摂取してもらい、体調の変化をアンケートした調査では、「体のキレ」「運動後の疲労感」「疲労回復のスピード」の3項目で有意な変化が見られています。 
    この結果から、MCTオイルを続けて摂ることで、長い時間の運動においてより疲れにくく、さらに運動後の疲労回復のスピードが上がるなど、体調の向上によい影響を与える可能性が期待できます。

    引用元
    筋トレやランニングに「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」はどんな効果や働きがあるのか?業界大手の日清オイリオグループを取材した 
    MELOS-メロス- (株)APPY

 

マイナスポイント

ケトン体は血液の中に増えると、呼気、汗などで排出されるようになります。その結果、吐く息、体臭が「果物が腐ったような臭い」になります。

この臭いのもととなるのはケトン体(アセトン)です。なのでケトン臭と呼ばれます。

さてケトン体の合成を促すMCTオイルがケトン臭に関与していないといえばウソになります。なので「臭い」の点においてマイナスになります。

ただしケトン臭が多く発生するのは極端な糖質制限をした場合です。そこそこの糖質制限+MCTオイルの摂取ぐらいでは臭いの心配はさほどいらないと思います。

極端な糖質制限をした場合のケトン臭の発生例がTVで放送していましたのでよろしければご参考にしてください。

炭水化物抜きダイエットで命の危険 
ザ・世界仰天ニュース 

精力

5点

「精力」増強&「性機能」向上 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. ED対策
    陰茎は主にスポンジ状の組織の海綿体できています。
    勃起は陰茎海綿体に血液が充満し、誇張し大きく硬くなった状態のことです。普段は血液が充満していないから軟らかくなっています。

    陰茎海綿体に血液が充満し勃起が起こるメカニズムを簡単に説明すると以下になります。

    ①性的な刺激により脳が興奮するとその信号(興奮)が脊髄を伝わり勃起神経に到達する。

    ②すると陰茎の動脈は拡張し陰茎海綿体へ流入する血液が増える。

    ③同時に陰茎海綿体の平滑筋が弛緩され、海綿体は流れ込んだ血液を吸収し大きく膨らむ

    さてここでなぜ勃起の話をしたのかというと、糖質の取り過ぎがED(勃起不全)のリスクを高めるからです。
    理由は糖化であったり、高血糖であったり、肥満であったり、糖尿病の合併症の1つであったり なのですが、とにかく糖質の取り過ぎがEDのリスクを高めます

    なので運動することや糖質制限を行うことがED対策になります。体内の糖質の減らす作業を手助けするのがMCTオイルです。

  2. ミトコンドリア
    不妊の原因の一つは精子・卵子のミトコンドリアの不足&機能低下です。中鎖脂肪酸はミトコンドリアを活発にさせる働きをします。MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルです。

    参照
    ちょい足しハワイで健康美パワー! ココナッツオイルがミトコンドリアに効く  
    NHKBSプレミアム 美と若さの新常識 

 

健脳

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「脳」の健康 に関わるMCTオイルの働きは主に次です。

  1. 脳のエネルギー源
    ケトン体はブドウ糖が枯渇した時のブドウ糖の代わりのエネルギー源として働きます。
    これは脳にもあてはまります。

    脳のエネルギー源といえば糖です。その糖を枯渇させることは脳にとって大きな影響を与えることになります。「代わりとなるエネルギー源がなければ」です。
    糖質制限を行っても問題ないのはケトン体が糖質の代わりに脳のエネルギー源となるからです。

    脳が使うエネルギー源の割合を調べた調査によると、平常時にはブドウ糖が100%を占めて、絶食時にはケトン体が約60%以上を占めているとされています。

    出典:Annu Rev Nutr.2006;26;1-22.より改変

    脳の栄養不足を助ける 「MCT」 
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

    MCTオイルを摂取することで効率的にケトン体をつくりだすことが可能となります。

  2. アルツハイマー
    アルツハイマー病の特性のひとつにインスリンの効きが悪くなり脳内のブドウ糖を上手く利用できないことがあげられます。
    アルツハイマー病が発症しても、脳の第二のエネルギー源としてケトン体が供給され続ければ、症状の進行を緩和することができます。
    MCTオイルはケトン体の生成を促す中鎖脂肪酸100%のオイルです。

  3. うつ病
    ケトン体の1つβ-ヒドロキシ酪酸(BHB)に抗うつ作用があることが鳥取大学医学部の研究で判明されています。

    BHBは糖分が不足した際に体内で作られる物質の一種であり、炎症を抑える作用があることが近年報告されました。本研究では、慢性ストレスによるうつ病モデルラットに対して繰り返しBHBを投与し行動を評価したところ、BHBを投与したラットは抑うつ的な行動が減弱することを発見しました。このことから、BHBに抗うつ作用がある可能性が示唆されました。

    引用元
    抗うつ効果をもつ新たな物質を発見 
    鳥取大学医学部付属病院

    ケトン体の合成を促進するMCTオイルはうつ病の予防効果が期待できます。

 

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MCTオイルのサプリメント紹介

MCTオイルを紹介します。
 
日清オイリオ

MCT(中鎖脂肪酸)の特長
◆特長その1
ココナッツや母乳などに含まれる天然成分です。一般の植物油に含まれるオレイン酸やリノール酸などと同じ「脂肪酸」の仲間です。

◆特長その2
MCT(中鎖脂肪酸)は効率的なエネルギー源です。一般の植物油に比べて速やかに消化・吸収されるので、エネルギーになりやすい特性があります。

MCT(中鎖脂肪酸)はケトン体を効率的に作り出します
近年、ケトン体はブドウ糖にかわるエネルギー源として注目されています。MCT(中鎖脂肪酸)は、エネルギー補給や考えるためのエネルギー源を必要とする方におすすめです。

引用元
MCT(中鎖脂肪酸)をご存知ですか?
日清オイリオ オンラインショップ 日清オイリオグループ(株)

 
仙台勝山館

MCTオイルを構成している中鎖脂肪酸はさらに、C8(カプリル酸)、C10(カプリン酸)、C12(ラウリン酸)に分類されます。
仙台勝山館MCTオイル(エムシーティーオイル)は、エネルギー効率が特に良いC8とC10のみを6:4で配合しています。中鎖脂肪酸の中でも「どのような成分が、どれくらいの比率で配合されているか?」ここは大きな違いになります。

引用元
MCTオイル専門店 仙台勝山館Cocoil
勝山ネクステージ(株)

 

MCTオイルがメイン成分のサプリメントを紹介します。
 
Now Foods

中鎖トリグリセリド(MCT)はココナッツとヤシの外皮オイルに自然に含まれている脂肪です。MCTは、その他の種類の脂肪より素早く簡単に消化されます。MCTは消化管から素早く吸収されて、肝臓により迅速に新陳代謝され、脂肪を蓄えるのではなくエネルギーとして使うように促すと報告されています。健康な食事でその他のオイルをMCTオイルで代用することで、健康な体重と身体組成をサポートすることが、多くの研究で示されています。

引用元
Now Foods, Sports, MCTオイル, 1000 mg, ソフトジェル150粒
iHerb.com

 

商品説明文の引用元 iHerb.comでも購入可能です。その際 iHerb紹介コード=ALH5806 ご利用いただけたら幸いです。 リンクから飛んでいただくと、自動的にコード適応になります。

 

 

MCTオイルのまとめ

分析【見た目編】36.5

分析【中身編】45

 

MCTオイル ケトン体の生成促進 参照一覧

MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

ココナッツ由来のMCTオイル専門店 仙台勝山館Cocoil  勝山ネクステージ(株)

筋トレやランニングに「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」はどんな効果や働きがあるのか?業界大手の日清オイリオグループを取材した MELOS-メロス- (株)APPY

ケトン体・ケトン食とは 中鎖脂肪ケトン食

製品案内 ケトン体 (株)セロテック

医師が教える!健康的に痩せる糖質制限ダイエット「4つのルール」 講談社 現代ビジネス

糖質制限なの?ロカボなの? 今さら聞けない糖とダイエットの関係  House E-mag ハウス食品グループ本社(株)

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)による腎保護作用のメカニズム KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト

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