DHC コエンザイムQ10 包接体

サプリで取っておきたい成分

★★★★☆

コエンザイムQ10(のサプリ)のよくある謳い文句「疲労感の軽減」「アンチエイジングの切り札」←これはコエンザイムQ10にATP産生賦活作用抗酸化作用があるからです。


 

①ATP産生賦活作用

コエンザイムQ10はエネルギー媒体物質「ATP」の産生に直接かかわる成分です。
コエンザイムQ10はミトコンドリアにおける電子伝達系の複合体ⅠおよびⅡ複合体Ⅲ間の電子の受け渡しをする際に働きます。

補足

電子伝達系はミトコンドリアの内膜に存在します。


電子伝達系はミトコンドリア内膜上に存在する【呼吸鎖複合体と呼ばれるⅠ~Ⅳの複合体】や【補酵素】間で【解糖系およびβ酸化・TCA回路で生じ、NADHやFADH₂で運搬してきた電子】のやり取りが行われる過程のことをいいます。

出典元
ミトコンドリア呼吸鎖(電子伝達系)複合体と活性酸素種
理学部 生物学科
東邦大学

※Q →ユビキノン(酸化型コエンザイムQ10) QH₂→ ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)

複合体ⅠおよびⅡから電子受け取ったユビキノンがユビキノールに変わり、ユビキノールはその電子を複合体Ⅲに渡す働きをします。
コエンザイムQ10が、酸化型→還元型に変換することで電子の受け渡しを行います。

コエンザイムQ10を摂取すれば、この代謝過程が活性化される=ATP合成の効率を高めると考えてください。

 

②抗酸化作用

外呼吸で取り入れられた酸素の90%以上は、ミトコンドリアで利用されます。そのうち1~3%の酸素が活性酸素の生成に向かいます。
生体内で生じる活性酸素(スーパーオキシド)は、ミトコンドリアの電子伝達系で生まれます。スーパーオキシドの約90%はミトコンドリアで発生しているとされています。

電子伝達系における電子の伝達の際に、複合体Ⅰや複合体Ⅲから漏れ出した電子によって、酸素分子が一電子還元されスーパーオキシドが発生するとされています。※先ほどの出典元のイラストO2-がスーパーオキシドです。

この電子伝達系からは、漏れ出した電子によって酸素が一電子還元され、活性酸素種であるスーパーオキサイドが発生します。スーパーオキサイドは極めて反応性が高く、遺伝子や近くのタンパクを攻撃し損傷を引き起こします。生体のスーパーオキサイドの約90%程度はミトコンドリアで生じるとされています。

引用元
「酵素の仕事」シリーズ 6)スーパーオキサイドディスムターゼ
(株)同仁グローカル

スーパーオキシド自体は 酸化力は弱いのですが、より酸化力の高い活性酸素種(過酸化水素・ヒドロキシラジカル)に変換されてしまいます。

活性酸素は変幻自在であり、ドミノ倒しのように電子を奪いながら変化する。酸素から初めに生じるのはスーパーオキシド。次に電子を奪うと過酸化水素になり、もう一度電子を奪うとヒドロキシルラジカルとなる。

引用元
なぜ酸化は悪いのか。「老け」の謎を解明する
TAZAN

なので、ミトコンドリアから生じる活性酸素を消去することがとても大事となります。
コエンザイムQ10は脂溶性の抗酸化物質として、細胞膜やミトコンドリア膜を活性酸素から守る働きをします。

 

ということで、

コエンザイムQはミトコンドリアがATPを産生をするに必要な成分であると同時にミトコンドリアから発生する活性酸素から細胞を守る成分でもあります。


出典元
ミトコンドリアの働きを助ける! 還元型コエンザイムQ10(1)
健康カガク・ラボ
カネカ

 

このように、コエンザイムQは他にみられないスペシャルな働きをする成分なので、意識して体内に取り入れることが大事です。

コエンザイムQ10はビタミン様物質のため、日本人の食事摂取基準にて目安摂取量は設定されていません。
一説によると、日本人が食事より摂取するコエンザイムQ10の量は1日約5mgと言われています。

コエンザイムQ10サプリの推奨摂取量は、メーカーにまちまちで、30mg~300mgと幅広いです。

「いわゆる健康食品」としては、1日推奨量が60mgの製品が最も多く流通しており、30mgを超える製品が80%以上を占めているほか、300mgの製品も流通しています。また、米国においては、サプリメントとして1日推奨量が100mgの製品が最も多く流通しており、多いものでは1200mgの製品も流通しています(平成16年11月(財) 日本健康・栄養食品協会調べ)。

引用元
コエンザイムQ10の安全性に関する食品安全委員会 への食品健康影響評価の依頼について
報道資料発表
厚生労働省

推奨量が下限である30mgだとしても、食事からでは達成するのはまず無理です。
サプリを活用することをお勧めします。

さて、体内のコエンザイムQ10は酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)の2種類があります。
サプリもこの2種類が存在します。

酸化型は小腸で吸収されるときに還元型に変化します。還元型はそのまま吸収されます。
いずれにせよ体内で還元型として働くので、どちらでとっても構いません。

ただ、酸化型の「還元型に変化される能力」は加齢とともに低下すると言われています。
お年を召したかたは、還元型のサプリを選択するのがベターです。

私たちの体内にあるコエンザイムQ10の大半は“還元型”として存在します。そのため、酸化型のコエンザイムQ10が本来の力を発揮するためには、一度体内で還元型に変換(還元) される必要があるのです。この変換能力は加齢やストレスにより低下してしまいます。                                            還元型の場合、変換するステップがないため体内でダイレクトに働き、効率よくエネルギー産生をサポートします。

出典元
コエンザイムQ10 | 日常生活により生じる「身体的疲労感の軽減」に役立つ!
カネカユアヘルス

 

今回レビューしたDHCの商品は酸化型の包接体(吸収力と持続力を高めた)タイプです。

昔はよく取っていました。


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※レビューの内容について
→個人の見解です。

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