Now Foods アーティチョークエキス

アーティチョークにはNF-κB活性阻害作用があります

★★★★☆

突然ですが、NF-κBについて語ります。

NF-κBは炎症反応・免疫応答・細胞分化や増殖などに関与している転写因子です。

転写因子

転写因子はDNAに特異的に結合するタンパク質の一群で、【DNAに結合して】遺伝子の活性を調節する重要な役割を担っています。

NF-κBは普段は細胞質の中で、
NF-κBの核内移行を阻害しているIκBなどのNF-κB阻害因子
くっついた状態で存在します。

これが通常時=不活性型のNF-κBです。

出典元
NF-κBデコイオリゴ
開発パイプライン
アンジェス(株)

病原体感染・紫外線など細胞が外部からの刺激を受けると、不活性型のNF-κBは活性化されて、核内に移動し、転写因子として機能します。

「転写因子として機能する」そのメカニズムは次です。

①刺激を受けるとくっついていたIκBが分解されます。

②IκBが外れたNF-kBは、核内に移動します。

出典元
NF-κBデコイオリゴ
開発パイプライン
アンジェス(株)

③NF-kBは、炎症性サイトカインなど炎症反応や免疫応答に関与する遺伝子を活性化させ過剰な炎症反応や免疫応答を誘導します。

なお、NF-κBの活性化は一過性です。

NF-κBが活性化した後、少し遅れて、IκBなどのNF-κB阻害因子が活性化されて、NF-κBの働きが抑制されます。

しかしNFκBの活性化状態は通常1時間くらいしか持続しない。炎症がいつまでも続かない、というのは生物にとって好ましいことだが、そうなる理由はNFκBの活性化から少し遅れて「IκB」や「A20」といったNFκB阻害因子(用語4)が活性化され、NFκBの働きを抑えるからである。

引用元
過剰な炎症反応を抑える仕組みを解明 -関節リウマチなど自己免疫疾患の病態が明らかに-
東工大ニュース 
東京工業大学

(なんらかが原因で)恒常的に活性化したNF-κBは炎症性疾患やがんに関与していることがわかっています。

とりあえずここでは、
NF-κBの活性が炎症反応を誘導する「スイッチ」だと思ってください。

    

スイッチのオンが一過性となるように厳密に制御することが、炎症性疾患やがんの発症を防ぐことにつながります。

とりあえずここでは、単純に
NF-κBが活性化される→慢性的な炎症反応を引き起こす→体に良くない
NF-κBの活性化を阻害する→炎症反応を抑制する→体に良い
と考えてください。

 

さて、天然化合物の中にはNF-κB活性化阻害作用を有するものがあります。
有名どころだと、レスベラトロール、クルクミンです。

アーティチョークにもNF-κBを抑制する作用があります。
アーティチョークのシナロピクリンにその作用があるとされています。

アーティチョークの葉にはNF‐κBを抑制する作用が強く見られ、さらにはこの活性成分はシナロピクリンという化学物質であることが判明しました。

引用元
アーティチョーク葉エキス開発ストーリー
一丸ファルコス

NF-κB活性を阻害することは、炎症性疾患やがんといった病気予防になるだけではありません。
見た目の老化予防にもつながります。

例えば、NF-κBは光老化に関与しています。

NF-κBと光老化

皮膚の表皮細胞に存在し、皮膚に紫外線があたるとNF-κBが活性化されます。その結果、炎症が起こります。


出典元
アーティチョーク葉エキス開発ストーリー
一丸ファルコス

炎症が起きることで、光老化による皮膚の老化現象(皮膚の角化異常メラノサイト増殖異常コラーゲンの分解など)が生じます。

ということで、
NF-κB活性化阻害作用を有するアーティチョークは美肌効果が期待できます。
これは塗布でも内服でもイケます

興味深いことに、このシナロピクリンによる美容効果は、肌への外用塗布だけでなく、食用として摂取することでも得られます。

引用元
アーティチョークの機能成分シナロピクリン
日本メディカルハーブ協会

というわけで、アーティチョークは、ぜひとも取っておきたいハーブ系サプリの1つです。

さて、Nowのアーティチョークは、少しコスパが悪いです。
これ、450mg/粒で、1粒あたりの単価 約15円なのですが、
例えば、Jarrow Formulasの商品は500mg/粒で、1粒あたりの単価 約14円です。


少しでも「コスパに優れたものを」とお考えの方は、こちらを選択するのがよろしいかと思います。
※価格はすべてiHerbで、レビュー作成時です。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。

 

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