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ナイアシンはナイアシン(ニコチン酸)とナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の総称です。
と、その前に話しておきたいことが。
図1 ■ 哺乳類NAD+合成系
出典元
哺乳類代謝制御におけるNAD+の生理学的重要性と治療標的としての可能性
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J-STAGE
ご覧の通り、ナイアシンはNADの前駆体です。
ナイアシンを取れば、NADが増えるのですが、このブログ(レビュー)では散々NMNでNADを増やしましょうと声高に主張してきました。
なのでナイアシンのレビューではとりあえずNADに関して(サーチュインの活性化に関して)は完全スルーします。
健康長寿目的でNADを増やしたければNMNです。
――NMNのサプリメントはかなり高価です。NMNはビタミンB3(ナイアシン)からつくられているということですが、安価なナイアシンサプリメントで代用することはできますか。
今井 何か病気があってエネルギー産生に不可欠なNADが減っていると考えられる場合には、ナイアシンだけでも効果がある可能性があり、そのような臨床研究の結果も既に発表されています。ただ、ナイアシンの大量摂取は、肝臓障害を起こしたり、膵臓から分泌されるインスリンの効きが悪くなったりする副作用が出るので要注意です。
引用元
老化を遅らせ、元気続く 最新研究が示す抗老化物質
日経Gooday 30+
それではナイアシンについて。
ナイアシンといえば、多数の酵素の補酵素として体内で活躍しているです。
ナイアシンはNADとNADPに変換され、約 500 種類の酵素の補酵素として機能しています。
食事から摂取したニコチン酸は速やかに肝臓に取り込まれ,ニコチンアミドに変換される。したがって,摂取したナイアシンはニコチンアミドとして肝臓に貯蔵され,ニコチンアミドは血流を介して全身に供給される。各細胞は血中からニコチンアミドを取り込み,補酵素型であるNAD,NADPに変換して,利用する。
引用元
ナイアシン栄養におけるトリプトファン経路の重要性
PDFページ 1/7
J-STAGE
ナイアシンの主な生理作用は,NAD+,NADH,NADP+,NADPHとして,約500種類の酵素の補酵素として機能することにあります.
引用元
ナイアシンとは?
公益社団法人ビタミン・バイオファクター協会
そんなナイアシンを取ることで得られる効果は
- エネルギー産生
- 血管拡張作用
- コレストロールを減らす
- 中性脂肪を減らす
- 二日酔いの予防
- 粘膜や皮膚を健康に保つ
などがございます。
ナイアシンは「心の不調にも効く」です。
そのメカニズムは次です。
セロトニンは、トリプトファンから作られます。
ナイアシンは体内ではトリプトファンから生成されます。
体内ではトリプトファン60 mgからナイアシン1 mgが生成されます。
ナイアシンが不足している場合は、トリプトファンはナイアシンの生成に優先的に使われてしまい、セロトニンのほうが後回しになります。
ナイアシンを取ることでこれが解消されるのでナイアシンは「心の不調にも効く」です。
神経伝達物質の一つで精神を安定させるといわれているセロトニンは、ナイアシンと同じ必須アミノ酸のトリプトファンから生成されます。トリプトファンはナイアシンの生成に優先して使われてしまうため、ナイアシンが不足するとセロトニンが生成されなくなってしまいます。
引用元
ナイアシン
栄養素カレッジ 大塚製薬
ナイアシンってめっちゃ人気あるんですけど、これですかね、人気の理由は。
よくわかりません。
このナイアシンは持続放出型で、ナイアシンフラッシュを最小限に抑えます。
500mg/粒 250粒入りと大容量です。
iHerbで売っているナイアシンサプリでも人気が高いです。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。