カプサイシンの評価 A+
カプサイシン
カプサイシンは唐辛子の主成分です。唐辛子の辛味成分の8割~9割はカプサイシンによるものです。
カプサイシンは、中枢神経を刺激して副腎皮質からアドレナリンなどのホルモンの分泌を促します。これにより脂肪分解酵素リパーゼを活性化させ、脂肪を分解してエネルギーを生み出す働きを促進します。
カプサイシンは、脂質のエネルギー代謝を促進するため肥満予防につながる栄養成分といえます。
唐辛子と一言でいってもいろんな種類(品種)があります。有名なところでいうとタバスコ(ペッパー)、鷹の爪、ハバネロといったものです。辛さの風味に違いがありますが、これらの「辛さ」を判断する一つの基準があります。スコヴィル値というものです。
スコヴィル値は唐辛子の辛さを測る単位で、唐辛子に含まれるカプサイシンの割合を示しています。単位はスコヴィル辛味単位SHUです。
タバスコ(ペッパー)は約30,000〜50,000SHU、鷹の爪は、約40,000〜50,000SHUで、ハバネロは約100,000~350,000SHUとなっています。
カプサイシンの摂取目的
カプサイシンの摂取目的は体型「ダイエット」と髪「薄毛」、「代謝」です。
体型 「ダイエット」
その他「代謝」
カプサイシンの効果・効能
体脂肪
脂質のエネルギー代謝は、主に体内にある中性脂肪を分解してエネルギーを生み出すことをいいます。空腹時や運動時にエネルギーが必要となる時、中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分けられます。
3大栄養素がエネルギーとして使われる順番は糖質→脂質→たんぱく質の順です。糖質が体内にある場合に、最初に糖質がエネルギーとして使用されて、次に脂質がエネルギーとして使用されます。脂質の中でも初めに血液中の中性脂肪がエネルギーとして使用され、その次に脂肪細胞に蓄えている中性脂肪=体脂肪がエネルギー源として使用されます。
体脂肪を減らすためには、糖質を制限して、脂肪が燃焼されるメカニズムにもっていく必要があります。
カプサイシンには早い段階で脂肪を燃焼させる効果があります。というのもカプサイシンは、中枢神経を刺激して副腎皮質からアドレナリンなどのホルモンの分泌を促す働きをするからです。アドレナリンが分泌されることで、脂肪分解酵素リパーゼが活性化され体内に蓄えられている脂肪の分解が促進されます。結果、早いうちから体脂肪が燃焼されることになります。
有酸素運動する時に、事前にカプサイシンを取り入れることで脂肪分解の効果を早めることができるといえます。
エネルギー代謝
脂質のエネルギー代謝は、主に体内にある中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解してエネルギーとして使用することです。カプサイシンは脂肪の分解を促すため、エネルギー産生にも貢献しているといえます。
血行促進
上記で述べたようにカプサイシンには、アドレナリンなどのホルモンの分泌を促し、脂肪分解酵素リパーゼを活性化させ、脂肪の分解を促進しエネルギーの代謝を活発にさせる効果があります。
辛い物を食べた後に体が熱くなり、汗がでたりするのはこの効果によるところが大きいと考えられます。運動した時とおなじように体が熱くなり汗がでるため、体が温まり血流を良くする効果があるといえます。
毛細血管の血流も良くなるため、薄毛の改善(毛細血管が髪に栄養を運ぶ)や冷え性の改善などにもなります。
IGF-1
IGF-1という成長因子は、毛母細胞の細胞分裂を活性化させ、発毛、育毛を促進する働きがあります。IGF-1が分泌されることは薄毛改善につながることになります。
基本的に、成長ホルモンが分泌されることで肝臓でIGF-1が作られる仕組みになっています。
ただCGRPという物質からもIGF-1を作ることができるといわれています。CGRPが放出されると毛乳頭内の細胞に作用し、毛根のIGF-1を増加させます。成長ホルモンを介さず直接IGF-1をつくれることになります。
このCGRPは胃や腸にある知覚神経を刺激することで作られます。
知覚神経を刺激する成分がカプサイシンとイソフラボンです。カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取することで、CGRPという物質をつくりIGF-1を増やすことができるといわれています。
便秘
カプサイシンには脂肪分解の促進作用だけでなく、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進する整腸作用があります。腸の蠕動運動とは消化した食べたものを移動させたりすることです。つまり食べたものを便として肛門まで運ぶといった動きです。
蠕動運動が活発になることで胃腸の調子もよくなります。便通もスムーズになるので便秘予防になります。蠕動運動を促進するカプサイシンには便秘予防の効果があるといえます。
カプサイシンのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集
- 燃焼系ダイエットにおすすめ
- ダイエットに取り組んでいる方をサポートする成分
- 発汗作用、血行促進作用が期待できる
- 辛いものが苦手な方も手軽に補給
- ダイエットのみならず、美容、健康にも
カプサイシンの摂取量、不足、過剰
カプサイシンには致死量が設けられています。カプサイシンの致死量は、体重1㎏あたり約60~70mgです。なのでのカプサイシンを一度に3000mgほど摂取すると、命に関わることになります。唐辛子でいうと1kgということになります。
ただカプサイシンには強い抗菌、殺菌作用があります。唐辛子をよく食べる人は、食べない人と比較すると胃潰瘍になりにくいといわれています。
またカプサイシンの過剰摂取は胃がんの発症率を高めるというデータもあります。
摂取量の欄にかきましたが、カプサイシンには致死量も設定されています。
カプサイシンの豆知識
カプサイシンのイメージ
唐辛子
脂肪燃焼
カプサイシンと相性の良い栄養成分
・大豆イソフラボン
・Lカルニチン
・ジンジャー
カプサイシンの勝手にランキング
体型(ダイエット)部門 第5位
カプサイシンのレーダーチャート解説
- 6
このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる - 5
このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる - 4
このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる - 3.5
このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない - 3
このカテゴリーになんらかの効果があるもの - 2
このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる - 1
このカテゴリーとは関係ないと思われる
※4以上が摂取目的となっているカテゴリー
カプサイシン 総合評価 A+ 15.5
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS 18点
S 16点以上
A+ 14点以上
A 12点以上
B+ 10点以上
B 9点以下
髪(薄毛)評価5
カプサイシンには薄毛対策につながる効果が2つあります。
①血行促進
カプサイシンは毛細血管の血流をよくする働きがあります。毛細血管は毛乳頭に栄養素や酸素を供給する働きをしています。毛細血管の血の巡りをよくすることは、髪の健康にもかかわってくることです。
②IGF-1
カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取し、知覚神経を刺激することでCGRPという物質を生成できるといわれています。CGRPが放出されると毛乳頭内の細胞に作用し、毛根の成長因子IGF-1を増やすことができるといわれています。IGF-1は毛母細胞の細胞分裂を促進します。
この血行促進、IGF-1生成の2点からカプサイシンは薄毛に効く成分といえます。
肌(美肌)評価3
カプサイシンの毛細血管の血行を促進する効果は、肌にもプラスになるといえます。血行が良くなることで、肌の細胞すみずみまで栄養素が行き渡ります。また老廃物の排出をスムーズに行えます。美肌目的でカプサイシンを取るというのもアリだと思います。
体型(ダイエット)評価5.5
カプサイシンはダイエットを強力にサポートする成分です。体にたまった脂肪を分解するの役立ちます。カプサイシンは、中枢神経を刺激して副腎皮質からアドレナリンなどのホルモンの分泌をし、脂肪分解酵素リパーゼが活性化させます。リパーゼが体内に蓄えられている脂肪の分解を促進します。結果、糖質メインのエネルギー消費を脂質メインのエネルギー消費へと切り替えることになります。
運動前にカプサイシンを取り入れることで脂肪分解の効果を高めることができるといえます。
体力(普段)評価3.5
カプサイシンは脂肪の分解を促し脂肪を燃焼させるため、脂質からエネルギーを効率よく生み出すといえます。エネルギーを効率よく生み出せないと疲労が蓄積することになります。活動的に生活するためにエネルギーをいかに効率的に生み出すかが大事になります。
その他(代謝)評価5
カプサイシンは代謝を高める効果があります。カプサイシンを摂取することによってアドレナリンの分泌がされ、体内の新陳代謝を活発にします。とくに脂質のエネルギー代謝や血行促進につながります。
カプサイシン雑感
カプサイシンはダイエッターにとって強い味方になることは間違いありません。中性脂肪の分解に役立つからです。特に体脂肪の分解に非常に効果があります。
カプサイシンを取ることで中枢神経を刺激して副腎皮質からアドレナリンなどのホルモンの分泌されます。
これにより脂肪分解酵素リパーゼを活性化されます。これは脂肪を分解してエネルギーを生み出すメカニズムに早めになるということです。
唐辛子を麺類にかけて食べると、すごい熱くなり汗がでたりしますよね?
いわゆる唐辛子の発汗作用というものですが、理由はカプサイシンのリパーゼを活性化させる効果からなのです(たぶん)。リパーゼが活性化することで脂肪のエネルギー代謝が盛んになり、運動した後に感じるような火照りを感じることができるのです(たぶん)。
なのでカプサイシンは肥満を予防にはもってこいの成分です。
とくに有酸素運動とカプサイシンのセットは、体脂肪を減らすのにもってこいだと思います。
エネルギーが使われる順番って糖質→脂質です。有酸素運動の始めのほうは体内にある糖質がエネルギーとして使われます。脂質がエネルギーとして使用されるのは(基本)体内の糖質が枯渇してからです。とくに体脂肪が燃焼されるのは一番遅く、有酸素運動を始めてから20分後ぐらいでようやく燃焼されるといわれています。
ここででくるのがカプサイシンです。カプサイシンは脂肪分解酵素リパーゼを活性化させます。リパーゼは脂肪をエネルギーに変えるためのスイッチのようなものです。活性化されることで、体脂肪の燃焼を大幅に早めることができます。
つまり有酸素運動をしてから20分後に燃えるといわれる体脂肪は、体内に糖質があるうちに燃焼されはじめるということです。
どのくらい早くなるかは知りません。
有酸素運動をはじめて5分後かもしれませんし、10分後かもしれません。まあともかく早い段階から脂肪が燃えてくれるということです。
なのでダイエット目的でカプサイシンを取ることはすごくおすすめです。
えーとカプサイシンとダイエットについて熱く語りましたが、特にダイエット目的で取りはじめたのでななく、後付けです。カプサイシンを取り入れることで肥満防止になると感じられる部分が多々あるので、今では太らないためにもカプサイシンを摂取しています。
犬の散歩、部屋の掃除が主たる活動である私にとって、カプサイシンの肥満防止効果はすごくあると思います。1日の運動量の割には、あまり肥満になっていない(なっていないと思っている)のはカプサイシンの貢献度が大きいと思います。
ところでカプサイシンをダイエット目的で取っていないのなら何目的で摂取しているかと疑問に思った方いると思います。
というかもうバレバレですが髪です。薄毛予防目的で摂取しています。
カプサイシンはIGF-1を増やす効果があるといわれています。カプサイシンとイソフラボンをセットにしてとることで、CGRPという物質を生成でき、それが毛乳頭内の細胞に作用し、毛根の成長因子IGF-1を増やせるといわれています。
まあこのカプサイシン+イソフラボンのセットでIGF-1を増やすというのはいわくつきの話はではありますが、自分は一応信じています。気になるかたはネットでお調べください。
IGF-1は毛母細胞の細胞分裂を活性化させる働きがあるので、発毛、育毛効果があるといわれています。ということでIGF-1を増やし、発毛することを期待して、カプサイシンとイソフラボンを必ずセットで摂取しています。
まあIGF-1という観点以外にもカプサイシンには血行促進の効果もありますので、髪に結構いい成分といえます。
辛いものは髪に良くないという噂がありますが、あくまでも過剰に摂取した場合です。
ちなみにカプサイシンをサプリメントで飲むときに注意点があります。なるべく胃に食べ物が入っている状態で摂取してください。なるべくというか必ず食後とかにしてください。空腹時に飲むと腹が痛くなります。
これは実体験です。