クロロゲン酸

クロロゲン酸の評価 S

クロロゲン酸

クロロゲン酸は野菜や果実に含まれるポリフェノールの1種です。

ポリフェノールはフラボノイド系と非フラボノイド系に分かれるの

クロロゲン酸は非フラボノイド系よ

非フラボノイド系のなかでもクロロゲン酸って1つのカテゴリーになっているよね~

 

クロロゲン酸はコーヒーに多く含まれているポリフェノールです。

コーヒーの色、香り、苦みのもととなっています。

コーヒーに含まれるポリフェノールが美容・健康にいいって話題になるけど、
コーヒー
ポリフェノールってクロロゲン酸のことよ
よく健康番組で「1日何杯のコーヒーがいい」とかやっているよね~

 

クロロゲン酸はコーヒー豆に多く含まれています。

豆に熱をかけて焙煎を始めるとクロロゲン酸は分解して減っていきます。なので焙煎の度合いによって含有量が異なります。

含有量は浅煎り>深煎りです。

クロロゲン酸を多くとると考えたら断然 浅煎りよ

ただ深煎りになればニコチン酸やNMPといった成分が増えるの~
浅煎り深掘り 負けず劣らず一長一短よ

最後の文章 意味不明~

コーヒーに含まれるクロロゲン酸はそれ一つでなく、クロロゲン酸類です。
クロロゲン酸「類」は、一般に桂皮酸誘導体とキナ酸のエステル化合物と定義されています。
コーヒーの中には主にカフェオイルキナ酸、フェルロイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸からなる9種類の化合物が含まれています。これらを総称してクロロゲン酸類です。

なおコーヒー酸のカルボキシル基がキナ酸5位の水酸基と結合した化合物「5-カフェオイルキナ酸」が「クロロゲン酸」と呼ばれます。

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出典元
コーヒー酸
ウィキペディア

クロロゲン酸の構造式
出典元
クロロゲン酸
ウィキペディア

こっから先は クロロゲン酸類をクロロゲン酸として説明していくわ~
つまり厳密にいうとクロロゲン酸「類」の効果・効能ってこと!

細かいことは気にしない! 
わかちこ わかちこ 精神やで~

あわわ あわわ

 

 

クロロゲン酸の効果・効能

美白

クロロゲン酸には、メラニンの過剰生成を抑える働きがあります。

 

シミができる仕組み

シミはこのイラスト内にある①~④のプロセスを経て肌の表面に現れます。


※イラスト内の活性酵素は活性酸素に訂正。

このプロセスのうち①と②に注目します。

  1. 肌に活性酸素が発生する

    紫外線を浴びると活性酸素が肌の真皮層に大量に発生します。活性酸素は皮膚の組織に入りこみ表皮にあるケラチノサイト(角化細胞)を刺激します。ケラチノサイトからは情報伝達物質が生成されます。情報伝達物質は表皮最下部にあるメラノサイトを刺激します。

  2. メラノサイト内のチロシナーゼが活性される

    メラノサイトが刺激されるとメラノサイト内にある酵素チロシナーゼが活性されます。この酵素がメラノサイト内にあるチロシンと結合することでメラニンが生成されます。

.
クロロゲンは①②を抑制する働きをします。

 

クロロゲン酸の美白作用

 ①抗酸化 

クロロゲン酸には強い抗酸化作用があります。
肌に活性酸素が大量に発生するのを防ぎます。

 ②指令抑制 

メラノサイトが刺激されるとチロシナーゼが活性されメラニンが大量に作られます。メラノサイトを刺激するのは情報伝達物質です。
紫外線を浴びると、ケラチノサイト(角化細胞)がメラノサイトに情報伝達物質を出します。
それを受けたメラノサイトは活性化され、たくさんのメラニンを作りはじめます。

紫外線→【活性酸素】→ケラチノサイト→【情報伝達物質(指令)】→メラノサイト

.
クロロゲン酸にはケラチンサイトから出される情報伝達物質(指令)を抑える働きがあります。

「クロロゲン酸が入っていなければ指令はたくさん出て、メラニンをつくっています。ところがクロロゲン酸が入っていると、角化細胞からの指令が少ない。どうやらクロロゲン酸が指令を出すのを抑えているようです。およそ30%抑制しています」

引用元
コーヒーを飲めばシミは防げる!?
コーヒーと健康
一般社団法人全日本コーヒー協会

 

 

もう一度イラストをご覧ください。

シミは①~④のプロセスを経て肌の表面に現れます。
できるだけ早い段階で抑制することができれば、それだけシミになりにくくなります。

①②の抑制に働くクロロゲン酸は優れた美白効果を有します。
研究により、クロロゲン酸にはメラニンの生成を約30%抑制することがわかっています。

それによると、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノール(抗酸化物質)の働きによって、シミの原因となる色素成分のメラニン生成が約3割も抑えられることがわかりました。

引用元
コーヒーと美容
一般社団法人全日本コーヒー協会

 

 

美肌

真皮は「コラーゲン」「エラスチン」といった線維状のたんぱく質と「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質でできています。
コラーゲン・エラスチンが皮膚を支え、ヒアルロン酸が真皮の水分量を一定に保つ働きをしています。これら3つの成分の働きにより肌にハリ・弾力・潤いが生まれます。なお3つの成分を生み出しているのは繊維芽細胞です。


真皮はひし形が並んでいる部分です。


紫の薄い線はコラーゲン、そのつなぎ目にある濃い紫の線はエラスチン、それ以外の部分はヒアルロン酸など 、◎は繊維芽細胞です。

クロロゲン酸には繊維芽細胞の生存を促進させる作用があります。


脂肪燃焼

脂肪燃焼は次の3つのステップを経て行われます。

脂肪燃焼メカニズム

  1. 分解 体内に蓄積された中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する
  2. 運搬 分解されてできた脂肪酸を細胞のミトコンドリアに運搬する
  3. 燃焼 ミトコンドリアで脂肪酸がエネルギー貯蔵物質ATPに変わる

ATPがエネルギーとして消費される→脂肪燃焼

クロロゲン酸はこのメカニズムの②脂肪酸の運搬に深く関与します。

 

脂肪酸の運搬

血中に放出された脂肪酸は骨格筋などの細胞のエネルギー源として利用されます。そのためには細胞内のエネルギー産生工場【ミトコンドリア】に運ばれる必要があります。

その過程を簡単に説明します。

遊離脂肪酸はアルブミンというたんぱく質と結合し、各組織の細胞に運ばれます。そして細胞質に取り込まれた後、酵素アシルCoAシンテターゼの働きにより活性化され脂肪酸アシルCoAに変換されます。

細胞



ミトコンドリア



ミトコンドリアは外膜と内膜の二重の生体膜で構成されています。外膜はおおもとを囲っている線、内膜はくねくねした部分の線です。内膜はクリステと呼ばれるひだ状構造を持ちます。内膜に囲まれた内側をマトリックスといいます。

脂肪酸をエネルギーに変える場所はミトコンドリアのマトリックスです。

ただし、脂肪酸は脂肪酸アシルCoAのままではミトコンドリアの内膜を通過することができません。
一時的にカルニチンと結合し脂肪酸アシルカルニチンになることでミトコンドリア内膜を通過することができます。
ここで脂肪酸アシルカルニチンになれなければ、脂肪に逆戻りすることになります。

 

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クロロゲン酸はCPT-1を活性させる

脂肪酸アシルCoAから脂肪酸アシルカルニチンへ変換する反応を触媒する酵素はCPT-1です。この酵素はミトコンドリア外膜にあります。

CPT-1(カルニチンアシルトランスフェラーゼ)

アシルCoAとカルニチンをアシルカルニチンに変換する酵素です。ミトコンドリアにおけるβ酸化の律速酵素となっています。

この酵素の活性が高まると脂肪酸のミトコンドリアへの輸送が促進されます。

今までの話の流れをまとめたのがこちらのイラストの緑の矢印です。

出典元
クロロゲン酸類の体脂肪低減メカニズム
花王(株)

さて、クロロゲンが脂肪酸の運搬の過程に深く関わっている理由はCPT-1にあります。

クロロゲン酸にはCPT-1を活性させる働きがあります。
それゆえ クロロゲン酸を摂取すると脂肪酸のミトコンドリアへの輸送が増加し、脂肪燃焼が進む ことになります。

クロロゲン酸は脂肪を消費しやすくするトクホ飲料「ヘルシアコーヒー」の関与成分です。

 

クロロゲン酸のCPT-1の活性メカニズムについてもう少し踏み込む

アセチルCoAは糖質の解糖系でも生成されます。エネルギーが不足している場合はこのアセチルCoAはTCA回路に組み込まれ酸化されていくことになります。

が、エネルギーが過剰の時には脂肪酸に変換されます。その脂肪酸は中性脂肪に合成され体内に蓄えられます。

脂肪酸の合成の流れを簡単にまとめたのがこちらです。
がん細胞では、解糖系の亢進に加えて脂肪酸の新規合成が盛んです。

出典元
がんと脂質代謝
がん化学療法センター 公益財団法人がん研究会

脂肪酸の生合成は細胞質で行われます。アセチルCoAのままではミトコンドリアの内膜を通過することができません。
アセチルCoAはクエン酸合成酵素の働きによりTCA回路(ミトコンドリアのマトリックスに存在)の中間体であるオキサロ酢酸と縮合してクエン酸になります
そのクエン酸はトリカルボン酸輸送体より細胞質に運ばれます。

その後、ACL(ATPクエン酸リアーゼ)の働きによりアセチルCoAに戻り、ACC(アセチルCoAカルボキシナーゼ)の働きによりマロニルCoAに変わります
その後、マロニルCoAは脂肪酸合成酵素の働きにより脂肪酸に変換されます。
※出典元の流れと説明部分の「色」をリンクさせています。

 
 
 
さて、脂肪酸生合成の中間体「マロニルCoA」にはCPT-1の活性を阻害する作用があります。
つまり生体内にマロニルCoAが増えると、脂肪酸生合成が促進されると同時に脂肪酸のβ酸化が抑制されます。

マロニルCoAを減らすには「脂肪酸の原料であるアセチルCoAを減らす」か「アセチルCoAからマロニルCoAの変換を阻害する」かのどちらかです。

クロロゲン酸には後者の「アセチルCoAからマロニルCoAの変換を阻害する」働きがあります。

クロロゲン酸はアセチルCoA→マロニルCoAの変換の際に働く酵素「ACC」の活性を抑制します。それによりマロニルCoAを減らします。マロニルCoAの減少=CPT-1の活性化となります。

今までの説明が、こちらのイラストの点線内の②-1~②-4の流れとなります。

出典元
クロロゲン酸類の体脂肪低減メカニズム
花王(株)

 

 

コーヒーは脂肪燃焼効果抜群

クロロゲン酸の脂肪燃焼効果について説明は終了しました。
別件、表題について簡単に説明します。

もう一度脂肪燃焼メカニズムをご覧ください。

脂肪燃焼メカニズム

  1. 分解 体内に蓄積された中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する
  2. 運搬 分解されてできた脂肪酸を細胞のミトコンドリアに運搬する
  3. 燃焼 ミトコンドリアで脂肪酸がエネルギー貯蔵物質ATPに変わる

ATPがエネルギーとして消費される→脂肪燃焼

①分解過程において、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する際に働く酵素は脂肪分解酵素「リパーゼ」です。カフェインにはこの酵素を活性化する働きがあります。

①の分解過程で働くカフェイン
②の運搬過程で働くクロロゲン酸

を多く含む「コーヒー」は脂肪燃焼効果が非常に高い飲み物です。

 

血糖値上昇抑制

コーヒーには食後の血糖値の上昇を抑制する効果があります。
これは実験により証明されています。

実験内容

  • 普通のコーヒー(カフェイン入りのコーヒー)を飲むグループ
  • デカフェコーヒー(カフェイン抜きのコーヒー)を飲むグループ
  • ミネラルウォーターを飲むグループ

の3つにグループ分けし16週間にわたり、糖代謝への影響を調べる。

※コーヒーグループは1日5杯摂取 

この実験の結果、コーヒーを飲んだグループは、食後2時間の血糖値が約10%近く下がっていることが判明しました。

出典元
コーヒーを飲む人は糖尿病になりにくい?
一般社団法人全日本コーヒー協会

コーヒーの血糖値上昇抑制効果の作用機序ははっきりとしたことがわかっていませんが、主にコーヒーに含まれているクロロゲン酸によるものと考えられます。

クロロゲン酸の以下の作用によるものだと考えられています。

  • α-グルコシダーゼ阻害作用
    摂取した糖はα-グルコシダーゼによってグルコースに分解されます。生じたグルコースが血管に吸収されることで、血糖値が上昇します
  • グルコース-6-リン酸運搬酵素阻害作用
  • GLP-1の産生刺激

参照
コーヒーの糖尿病予防効果を説明する栄養成分の薬理学 J-STAGE

.
このうち個人的に注目しているのはGLP-1産生刺激です。

 

GLP-1について

GLP-1は代表的なインクレチン(インスリンの分泌を促す働きをもつ消化官ホルモンの総称)です。GLP-1は消化官内に栄養素が流入すると消化官粘膜上皮から分泌されます。

GLP-1を分泌させることにより、次の3つの働きが得られます。

  • 血糖値の上昇を抑える
    GLP-1はすい臓に作用し【血糖値を下げる】インスリンの分泌を促進させます。また【血糖値を上げる】グルカゴンの分泌を抑制します。
    なおGLP-1のインスリン分泌促進作用は血液中のグルコース濃度の上昇に応じて行われます。
    つまり血糖値が高い場合のみインスリンの分泌を増やします。
  • 胃からの排出物を遅くする
    GLP-1には摂取した食物の胃からの排出を遅らせる作用があります。この作用により糖が腸でゆっくりと吸収されるようになります。なのでGLP-1を活発に分泌させれば食後の血糖値の上昇がゆるやかになります。その結果、食事をしても太りにくくなります。
  • 食欲を抑える
    脳の視床下部には、空腹を感じる「摂食中枢」と満腹を感じる「満腹中枢」が存在します。摂食中枢が刺激されれば空腹感を、満腹中枢が刺激されれば満腹感を感じるようになります。GLP-1が多く分泌されると満腹中枢が刺激されます。満腹感を高め、食欲を抑える作用があります。

この3つ働きは血糖値抑制はもとより、肥満予防・改善効果もたらします。
それゆえGLP-1は「痩せるホルモン」と呼ばれており、その分泌方法がたびたびメディアで特集されています。

 

クロロゲンにもGLP-1の分泌を増やす働きがあるとされています。

クロロゲン酸に食後の血糖値上昇の抑制作用があることが、ヒト臨床試験でも報告されている。

これは、インスリン分泌を促進するインクレチンの一種GLP-1とインクレチンを分解する酵素DPP-4の作用のためだ。

引用元
PS、脳機能関連の機能性表示で注目 ~食品開発展2017セミナー 
JAFRA 日本食品機能研究会

ここでの結論

コーヒーには食後の血糖値の上昇を抑制する効果があり、それはコーヒーに含まれるクロロゲン酸によるものと考えられます。
血糖値の上昇を抑制する効果の一部にクロロゲン酸のGLP-1産生作用があります。

 

注意

コーヒーにはカフェインが含まれています。コーヒーを飲んだ直後には、カフェインの影響で一時的に血糖値が高くなることがあります。
ここでの食後の血糖値の上昇を抑制する効果は、コーヒーを長期的に飲み続けることにより得られる効果だと考えてください。

 

NO産生

一酸化窒素は窒素酸化物の一種で窒素(N)と酸素(O)から成る化合物です。英語でnitro oxygenと言い、頭文字をとってNOと呼ばれています。

生体内におけるNO(一酸化窒素)は血管拡張作用や血小板凝縮抑制作用を有する生理活性物質です。
主に血管内皮細胞で NOサイクルにより産生されています。

 血管の構造 

丸全体を血管、一番外側の赤ラインを血管壁、中央の白部分を血液とイメージしてください。
肌色部分が血管外膜、ピンク部分が中膜、緑のラインが内膜です。血管内皮細胞は内膜にあります。

 NOサイクル 

NOサイクルとは【→アルギニン→シトルリン→アルギノコハク酸→アルギニン→】の順に代謝されるサイクルです。

出典元
動脈硬化とアルギニン,シトルリン
公益社団法人日本生化学会

.
NOサイクルのアルギニン→シトルリンの代謝において、アルギニンがNOS(一酸化窒素合成酵素)と結びつくことでNOが産生されます。

NOS(一酸化窒素合成酵素)には内皮型(eNOS)、誘導型(iNOS)、 神経型(nNOS)の3種類が存在しています。
3つは存在している場所が異なります。

  • 内皮型(eNOS)・・・血管内皮細胞
  • 誘導型(iNOS)・・・単球・マクロファージ・好中球など
  • 神経型(nNOS)・・・中枢神経系

クロロゲン酸の代謝産物の1つ「フェルラ酸」にはeNOSを活性させる働きがあります。
なのでクロロゲン酸を摂取することでNOの産生が増えます。体内のNOが増えることは、美容・健康にプラスになります。

なおコーヒーにはNO産生作用を阻害する成分HHQ(ヒドロキシヒドロキノン)が含まれています。

コーヒーから「クロロゲン酸のNO産生作用を得たい」場合は、HHQを低減させているヘルシアコーヒーを選択することをお勧めします。

 

 

クロロゲン酸のサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 燃焼系ダイエットを強力にサポート
  • 最近、体脂肪が気になる
  • いつまでも若々しくいたい人
  • 紫外線対策に
  • コーヒー、カフェインが苦手なかた

 

クロロゲン酸の摂取量、不足、過剰

クロロゲン酸の摂取量
クロロゲン酸の推奨摂取量は厚生労働省が策定している「食品摂取基準」などで定められていません。

◆クロロゲン酸の美白効果 目安量
165mg/日
研究調査により、コーヒーポリフェノール摂取量が多いグループ(165mg/日以上)は、少ないグループ(40mg/日未満)よりも、紫外線シミスコアが有意に低いという結果がでています。

◆クロロゲン酸の脂肪燃焼効果 目安量
270mg/日
脂肪を消費しやすくするトクホ飲料に認定されているヘルシアコーヒーでは1本あたり270mgのクロロゲン酸を配合しています。1日1本が目安摂取量となっています。

 
クロロゲン酸の不足
クロロゲン酸はポリフェノールの一種です。ポリフェノールは健康促進、病気予防、美容効果アップなどの機能をあげるための「機能性成分」という位置づけです。不足のことを考える必要はありません。
 
クロロゲン酸の過剰
サプリから摂取する場合は、その目安量をしっかり守ってください。

コーヒーからクロロゲン酸を取る場合は、コーヒーに含まれている他の成分の過剰摂取に注意してください。
具体的にいうとコーヒーに含まれているカフェインです。
コーヒー約100mLあたり約60mgのカフェインが含まれています。
カフェインの過剰は不眠症、下痢、吐き気などの症状があらわれます。

カフェインの過剰についてはこちらのサイトに詳しく記載されています。

カフェインの過剰摂取について 農林水産省

 

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クロロゲン酸&コーヒーの豆知識

赤ワインに匹敵
コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとするポリフェノールが豊富に含まれています。コーヒー1杯に含まれるポリフェノールの量は約280mgと言われています。
この量はポリフェノールが豊富に含まれていることで有名な赤ワインとあまりかわりない数値です。

出典元
コーヒーの健康効果とは
健康長寿ネット
公益財団法人長寿科学振興財団

 
 
レギュラーコーヒー
レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーでは、ポリフェノールの含有量に5倍の差があるとされています。

レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーのポリフェノール含有量比較
出典元
コーヒーと健康
UCC上島珈琲(株)

 
コーヒーから
日本人のポリフェノールの摂取源のうち、約半分はコーヒー由来のポリフェノールです。
 
カフェインよりも
コーヒーといえばカフェインが多く含まれているイメージがあるかもしれません。
コーヒーにはカフェインよりクロロゲン酸のほうが多く含まれています。
 
野菜
クロロゲン酸=コーヒー かのように話を進めてきました。
が、そんなことはありません。野菜にも含まれています。
じゃがいも、さつまいも、ごぼう、ナスといった野菜にも含まれています。
  
金属と結びつくキレート作用
クロロゲン酸には、金属と結びつくキレート作用があります。
クロロゲン酸類は鉄分とビタミンB1の吸収を妨げるといわれています。

 

 

クロロゲン酸と相性の良い栄養成分

・カルニチン

 

クロロゲン酸のレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー

 

 

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クロロゲン酸 総合評価 S 17

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

 髪(薄毛)評価3 
IGF-1とは、構造がインスリンに極めて似ている成長因子です。細胞にある受容体に結合することでその細胞の働きを活性化させます。髪(頭皮)においては髪の毛母細胞の受容体にIGF-1が結合すると毛母細胞の働きが活性されます。

毛母細胞とヘアサイクル

髪は毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで生まれ成長していきます。なので毛母細胞の働きが活性されることはヘアサイクルの成長期の期間が延長される退行期・休止期の期間が短縮されるにつながります。

ヘアサイクル(毛周期)

成長期(約2年~6年)→退行期(約2週間)→休止期(約3カ月)→【脱毛】→再び成長期

成長期に毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪が生まれ育っていきます。

.
成長期にIGF-1が毛母細胞に作用することでその期間が延びます。
これは「IGF-1が毛母細胞に作用すると抜け毛が減る」と言い換えることができます。

IGF-1は成長ホルモンによってor知覚神経を刺激することにより増えます。クロロゲン酸は知覚神経を刺激することでIGF-1を増やします

コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、体の中でIGF-1を増やし、薄毛予防をはじめさまざまな健康効果を発揮することが分かっています。

引用元
赤ワインとチョコレートが薄毛を救う!/抜け毛予防
毎日が発見ネット
(株)毎日が発見

 

 肌(美白)評価6 
コーヒーの美白名言をいくつか紹介します。

  • コーヒーを多く飲む人のほうが飲まない人よりシミの発生が少ない
    研究でシミの発生とコーヒーの摂取習慣の関係を調査、コーヒーをよく飲んでいる人のほうがシミが出にくいという結果がでる。
  • 1日2杯以上のコーヒーでシミ抑制効果
    研究では、2杯以上で顕著にシミ抑制効果が現れたとのこと。
  • 朝にコーヒーを飲むことで出勤時間の紫外線対策
    クロロゲン酸は、飲んだ1時間後に血液中に一番多く届く。

コーヒーが美白にいいのは、主にコーヒーに含まれる「クロロゲン酸」によるものです。詳しくは効果・効能をご覧ください。

注意

コーヒーの飲みすぎにご注意ください。コーヒーにはカフェインが含まれてます。
1日3~5杯がベターです。

参照
コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか
日経Gooday
日本経済新聞社

 

 

 体型(ダイエット)評価6 
脂肪燃焼のメカニズムは次です。

脂肪燃焼メカニズム

  1. 分解 体内に蓄積された中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する
  2. 運搬 分解されてできた脂肪酸を細胞のミトコンドリアに運搬する
  3. 燃焼 ミトコンドリアで脂肪酸がエネルギー貯蔵物質ATPに変わる

ATPがエネルギーとして消費される→脂肪燃焼

クロロゲン酸はこのメカニズムの②脂肪酸の運搬に深く関与します。

血中に放出された脂肪酸は骨格筋などの細胞のエネルギー源として利用されます。脂肪酸をエネルギーに変えるには、エネルギーを作る工場であるミトコンドリアに運搬されなければなりません。

その運搬する役割をするカルニチンで、そのカルニチンの働きを手助けするのがCPT-1という酵素です。クロロゲン酸はCPT-1を活性化させる働きがあります。

 

 体力(普段)評価4.5 
よく1日○杯のコーヒーが健康によいとか1日〇杯のコーヒーが□□の発症リスクを防ぐなどと言われていますが、これに大きく寄与しているのがコーヒーに含まれるクロロゲン酸です。
クロロゲン酸には特に糖尿病や脂肪肝を予防する効果が期待できます

 

 その他(抗酸化)評価5 
クロロゲン酸は強力なラジカル(活性酸素)補足能があります

 

クロロゲン酸 参照一覧

ポリフェノール研究1 コーヒークロロゲン酸類 栄養代謝の研究開発 花王(株)

ポリフェノールとコーヒー ネスレ日本(株)

コーヒーと健康 UCC上島珈琲(株)

コーヒーの糖尿病予防効果を説明する栄養成分の薬理学 J-STAGE

脱カフェインコーヒー豆抽出物の糖質分解酵素阻害活性とクロロゲン酸類の寄与 J-STAGE

市販飲料のDPPHラジカル捕捉活性 J-STAGE

発見!究極の美肌コーヒー 美と若さの新常識 ~カラダのヒミツ~ NHK

ポリフェノールの皮膚における抗老化作用の検討 公益財団法人三島海雲記念財団

意外と知らない5つのコーヒーの健康トリビア 日経doors (株)日経BP

コーヒーで痩せる? そのダイエット効果は? 日経ビジネス (株)日経BP

特定保健用食品評価書 ヘルシアコーヒー 無糖ブラック ヘルシアコーヒー マイルドミルク 食品安全委員会新開発食品専門調査会

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