Life Extension テアフラビン

隠れ老化細胞除去銘柄

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茶の樹(チャノキ)はツバキ科ツバキ属に分類される永年性の常緑樹です。
学名をカメリア・シネンシスといいます。

緑茶、ウーロン茶、紅茶などのお茶は、全て原料が同じ「チャノキ」の葉です。

緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いは生葉の発酵度合いです。
生葉を乾燥・発酵させて作る際、どの程度発酵させるかによって種類(緑茶、ウーロン茶、紅茶)が決まります。


出典元
緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いはなんですか?
サントリー

  • 無発酵茶 緑茶
  • 半発酵茶 ウーロン茶
  • 完全発酵茶 紅茶

 

 

生葉にはカテキンをはじめとするポリフェノールが豊富に含まれています。
生葉にはポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酸化酵素も含まれています。
この酵素は、文字通りポリフェノールを酸化させる酵素です。

生葉の細胞を壊すと、この酵素が働き、葉に含まれる色素、味、香りが変化します。このことを発酵と言います。
※酒・醤油などの製造工程での「発酵」とは異なります。

 

緑茶は不発酵茶です。
緑茶を製造する場合、摘採したばかりの生葉は、【酸化酵素の働きによって発酵が始まらないように、】速やかに蒸熱処理が行われます。
緑茶は 蒸す → 冷却 → 揉捻 → 乾燥 といった過程を経て製造されます。

一方、紅茶は酸化酵素の働きを利用して、発酵させてできるお茶です。
発酵が完全に進んだ後に作るお茶なので完全発酵茶です。
萎凋 → 揉捻 → 発酵 → 乾燥 といった過程を経て製造されます。

 


生葉は発酵過程を経て次のように変化します。

生葉(緑茶→紅茶)の変化
  • 色 緑黄色➡赤褐色
  • 味 渋みを抑えてほのかに甘み➡渋みのある深い味わい
  • 香 清涼感のある香り➡芳醇な香り
 
 紅茶に含まれる成分 

紅茶の赤褐色の色素は主にテアフラビン類・テアルビジン
紅茶の渋みは主にタンニン
紅茶の香りは主にテルペン類(リナロール・ゲラニオール)

 

ここでテアフラビンにフォーカスします。

テアフラビン類は発酵過程で 2分子のカテキン類が酸化重合したものです。


出典元
酵素を用いた紅茶テアフラビンの効率的な生産法
PDFページ 2/3
J-STAGE

テアフラビン類はカテキン類の組合わせにより4種類(TF1、TF2A、TF2B、 TF3)が存在します。
発酵が進むとより複雑に酸化重合した物質の集合体テアルビジンに変換します。

テアフラビン類は種類によって生理活性が異なるとされていますが、ここではこれらを区別しないで 一緒くたに「テアフラビン」とします。
ちなみに、紅茶にはテアフラビンよりテアルビジンのほうが多く含まれています。
※テアルビジンは構造や生成機構は未だ不明です。ここでは完全スルーします。

 

テアフラビンはカテキンに機能が似ている部分があります。
ただ、カテキンより生理活性が高い効果カテキンにはない効果があります。

テアフラビンの効果・効能としてぜひとも覚えておきたいのが次の6つです。
※個人の見解

  • 抗酸化作用
  • 食後血糖値上昇抑制作用
  • 血中コレストロール低下作用
  • 脂肪吸収抑制作用
  • 抗菌・抗ウイルス作用
  • メラニン生成抑制作用

これらを得たいならば、紅茶を取ることをオススメします。

 

テアフラビンは紅茶特有のポリフェノールです。
とはいえ、紅茶にそう多く含まれているわけではありません。

しかしながら、紅茶、ウーロン茶などにおけるテアフラビン類の含有量はごく微量であり、紅茶などを飲用することによって、これらの生理作用を十分に享受することは困難である。

引用元
公開特許公報(A)_テアフラビン類の製造方法、及びテアフラビン類を含む飲料
国立研究開発法人科学技術振興機構

テアフラビンの効果・効能をがっつり得たいと考えるならば、サプリで取ったほうがよろしいかと思います。
とはいえ、テアフラビンのサプリというのは、あまり売っていません。

テアフラビン単体サプリといえるのは iHerbで唯一これだけです。
ということで、テアフラビンをサプリで取るならば これをおススメします。

これもいいかも

こちらはテアフラビンが含まれている複合サプリです。
粒あたりのテアフラビンの量は今回紹介したやつより少ないのですが、別途グルコサミンとMSMが含まれています。この2つ そこそこの量が取れます。面白いサプリだと思います。

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個人的にテアフラビンはかなり注目しています。
次にあげる2点が私の琴線に触れちゃいました。

①コロナに効く?
なんだか、テアフラビンってコロナ予防によさげなんです。

中でもカテキンやテアフラビンには新型コロナウイルスを無害化・不活化すると判明。

引用元
食品のポリフェノール含有量の簡便な測定手法を開発
大学プレスセンター

 

 

②老化細胞除去作用がある?
Life Extensionというメーカーが Senolytic Activator® って商品を販売しています。
これ商品名通り「老化細胞を除去する」目的で作られたサプリです。
これに含まれている主たる成分って

  • ケルセチン
  • フィセチン
  • アピゲニン
  • テアフラビン

の4つです。
上3つ、特に上2つのケルセチンとフィセチンは老化細胞除去する成分として有名なんですけど、ここになぜかテアフラビンも入っています。
単に入っているのでなく、このサプリに最も多く含まれています。

Life Extensionいわく、【テアフラビンに老化細胞を除去する働きがある】 みたいなんです。

New research indicates that black tea theaflavins and quercetin target specific biological pathways, making it easier for the body to manage senescent cells

引用元
Senolytic Activator®
Life Extension Explore

New research indicates that theaflavins may be especially helpful for reducing senescent cell burden. In pre-clinical models, theaflavins helped powerfully inhibit the accumulation of particular cell senescence biomarkers.

引用元
Senolytic Activator®
Life Extension Explore

 

もし、テアフラビンに老化細胞を除去する働きがあるとするならば、老化細胞除去に夢中になっている私は取らざるを得ません。
テアフラビンに老化細胞を除去する働きがあるって情報はLife Extensionのこの商品サイトでしか発見できていないんですが、(ということで半信半疑の面もあるんですが、)とりあえずマイ老化細胞除去成分メンバーに迎え入れたいと思います。
ちなみにメンバーはさっきの3つ【ケルセチン・フィセチン・アピゲニン】です。

なお、Senolytic Activator® はiHerbで販売されています。
が、販売されているのは今のところ旧Verです。


旧Verにはフィセチンが含まれていないので注意してください。

余談

iHerbでは、商品がリニューアルされているのに旧Verで送られてくることがあります。「新Verの写真が使われている」にも関わらずです。

自分が買った時もこのパターンでした。iHerbの写真は36カプセル入っているボトルの商品になっています。が、実際に送られてきたのは旧Verの24カプセル入っている箱の商品でした。

これ、単にカプセルの数量が少ないだけではありません。粒あたりの含有量および配合されている成分が異なります。
こちら Senolytic Activator® の成分表示を、あるいはiHerbでボトル裏面写真を拡大して見てください。そこには【Proprietary Blend 312mg】の記載があります。Proprietary Blendには【フィセチン】が含まれています。24カプセル入っている箱の商品にはコレが含まれていません。
自分はProprietary Blend目的で購入したので、届いたときは思わず発狂してしまいました。

まあ、サイトの商品名と成分表示の内容は24カプセルのやつになっているので、私のフライングとされても致し方ないのですが・・・

ちなみに、iHerbではこの商品【Fisetin】に紐づけされています。フィセチン目的でこれを購入した方は、私どうように発狂しちゃうと思います。購入する前に商品が 36粒入りボトル or 24粒入り箱 どちらであるかをiHerbに問い合わせてみる ことをお勧めします。

※この話はレビュー作成時です。ご覧いただいたたきは改善されているかもしれません。

とにもかくにも、今注目している成分の1つがテアフラビンです。
今回レビューしたやつは、テアフラビンサプリでNo1だと思います。
※実質1個しかありません

 

参照一覧
お茶化学研究所
三井農林

テアフラビン
横山食品

テアフラビン
焼津水産化学工業

緑茶カテキンの酸化と紅茶色素の生成
J-STAGE

酵素を用いた紅茶テアフラビンの効率的な生産法
J-STAGE

メチル化テアフラビン類の酵素的生成とその抗酸化活性
J-STAGE

メラニン生成に対するテアフラビンの影響
J-STAGE

12 種類の紅茶の化学成分 
J-STAGE

生葉を蒸す理由
世界緑茶協会

紅茶の製造
日本紅茶協会

紅茶ポリフェノールテアフラビンは腸管での胆汁酸再吸収を抑制し、体内コレステロール排泄を促す
東京大学

「紅茶」が健康にいい5つの理由|驚きの成分”テアフラビン”とは?
介護ポストセブン

1日3杯で万能の健康効果 「効く」紅茶の飲み方
NIKKEI STYLE
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※レビューの内容について
→個人の見解です。

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