クマリンの評価 A
クマリン
クマリンはセリ科、ミカン科、マメ科、キク科の植物に含まれるポリフェノールの一種です。
セリ科の明日葉、パセリなどに多く含まれています。
特に明日葉においては、有効成分の一つとしてよく知られています。
桜餅
クマリンは桜餅にも含まれています。桜餅についている「桜の葉」に含まれています。
桜餅は桜の葉を塩漬けにして作られます。この工程でクマリンが含まれることになります。
桜餅を食べたりするとわずかにバニラに似た独特の香りがしますが、この香りはクマリンの匂いです。
クマリンは、(塩漬けする前の)生きている桜の葉の状態の時には、糖と結合しているクマリン酸配糖体の形で存在しているので香りを感じることはありません。
葉を塩漬けにすることで細胞が壊れると、グリコシダ-ゼという酵素の働きにより配糖体が切断され、その結果、クマリンが生じます=桜餅の独特の香りがするようになります。
クマリンの効果・効能
抗酸化
活性酸素は「酸化させる力」が非常に強い酸素のことで、その強い力で体内に侵入したウイルスや細菌を除去する役割があります。適量ならば細胞を守りますが、体内に多量に発生し、その除去がしっかりと行わないと、正常な細胞まで傷つけてしまいます。
活性酸素は紫外線、タバコ、過度な運動などから発生します。またストレスや体内に取り入れた酸素の一部からも発生します。なので生きている限り避けることはできないものです。
活性酸素の攻撃から細胞を守るために抗酸化作用をもった物質をとる必要があります。
クマリンは抗酸化物質の一つです。
抗菌
クマリンには抗菌作用もあります。ウィルス、細菌の増殖や侵入を防いだり、死滅させたりする効果があります。
血流
クマリンには血液を固まりにくくして血流を改善する働きがあります。それにより血栓を防ぐ、むくみを予防する効果が期待できます。
血栓
血管内で血液が固まって塊になった状態を血栓といいます。血の塊は血小板が集まってできます。
血栓は主に血管壁が傷つくことで起こります。何らかの原因で血管壁に傷ができると止血しようと血栓ができます。
血管内にできた血栓のサイズが大きかったり、血栓が溶解されなかったりするとその先に血液がスムーズに流れなくなって、その部分の組織が傷ついてしまいます。
心臓に栄養と酸素をおくる血管(冠動脈)に血栓が起きると心筋梗塞、脳に栄養と酸素をおくる血管に血栓がおきると脳梗塞といった重大な病気につながります。
クマリンには血液を固まりづらくする働きがあるため血栓を防ぐ効果があるといえます。
むくみ
心臓を拠点に、新しい血液とともに栄養や酸素を細胞に運ぶ血管が動脈で、古い血液とともに細胞からでた老廃物や二酸化炭素を心臓に回収するための血管が静脈です。毛細血管は動脈と静脈の間に網目状に広がっています。この毛細血管を介して動脈と静脈が繋がっています。
体の隅々の細胞に必要な栄養素や酸素などを運搬するのが毛細血管でその中を流れている血液です。
毛細血管は細胞一つ一つとつながっているわけではありません。毛細血管には小さな穴が開いており、適度に漏れることで周りの細胞に栄養や酸素を届けています。
動脈側の毛細血管から血漿という栄養や酸素を含んだ血液の成分の一部が染み出ることで周りにある細胞に栄養や酸素を届けています。染み出した血漿のことを組織間液といいます。
組織間液は栄養や酸素を運ぶと同時に細胞の代謝によって生まれた老廃物や二酸化炭素を含んだ水分を静脈側の毛細血管やリンパ管に戻す役割をしています。血漿と組織間液のことを細胞外液といいます。
むくみはとくに細胞外液の増加によっておこりやすいです。また静脈の流れに大きく影響されます。
組織間液が毛細血管(静脈側)、静脈、リンパ管を通って流れでる際に、その流れが滞ると血管外の皮下組織に過剰に水分が溜まってしまいむくみが生じます。
クマリンには血液、リンパ液の流れを良くする働きがあるためむくみ予防にも最適な成分といえます。
人間の体のおよそ60%は体液と呼ばれる水分でできています。
60%の体液は、細胞内液に40%、細胞外液に20%(組織間液に15%、血漿に5%)分布しています。
細胞内液は細胞膜の内側にあり、エネルギー産生やたんぱく質合成など細胞が機能するための環境を作り出しています。細胞外液が減少した時、細胞内液が細胞外に移動して補うという役割も果たしています。
細胞外液は毛細血管を介して血漿(血液に含まれる水分)と組織間液(細胞と細胞の間を埋めている水分)にわけられます。
◆血漿
血液の55%を占める液体成分です。血漿の90%は水分で、残りは8%はたんぱく質、2%はその他(イオン、ホルモンなど)となっています。
血漿たんぱく質の60%がアルブミンで、血管内と外の水分のバランスを保ったり、体内のさまざまな物質や栄養素を運搬する役割をしています。
◆組織間液
細胞外液の水分のうち細胞と細胞の間を埋めるように存在しています。血液と細胞との間の必要なもの(栄養、酸素)、不要なもの(老廃物)の受け渡しは直接行われるのではなく、組織間液を介して行われています。組織間液は組織液、細胞間液とも呼ばれます。
クマリンのサプリメントにありそうなキャッチフレーズ集
- むくみの予防に
- 1日中スッキリしたい人
- 夕方のブーツがきつくなる女性
- ほっそりキレイにみせたい
- 血液サラサラ
クマリンの摂取量、不足、過剰
クマリンには肝毒性があり,ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR:Bundesinstitut für Risikobewertung)は,2006 年にクマリンの耐容 1 日摂取量(TDI)を 0.1 mg/kg体重/日と設定した
例えば体重60kgの場合は6mgです。
勘違いしないで欲しいのですが、この数値は推奨摂取量でありません。耐容摂取量です。
摂取する場合は1日あたり0.1mg/kg未満になるように心がけてください。
特に不足のことを考える必要はありません。
サプリメントや香辛料の中にはクマリンが含まれているものがありクマリンを摂取するつもりがなくとも、知らないうちにクマリンを体内に取り入れている場合があります。
有名なところで言うと、サプリメントの場合はメリロート、香辛料の場合はシナモンです。
日本ではメリロートの過剰摂取による副作用の症例(肝機能障害)があり、それはメリロートに含まれているクマリンの過剰が原因とされています。
ドイツの公的機関では、シナモンの過剰摂取は健康リスクを否定することはできないとして注意喚起していますが、それはシナモンに含まれているクマリンが肝障害を誘発する恐れがあるからとされています。なのでドイツではクマリンの1日あたりの耐容摂取量は0.1mg/kgとしています。
クマリンの豆知識
サプリメントのメリロートはむくみの解消に効果がある成分と有名です。
メリロートは医薬品にも配合されることもあり、医薬品では、痔の治療薬としても取り扱われています。
クマリンはメリロートの有効成分として知られています。
メリロートエキスのクマリン含有率はサプリメント会社によりけりで、約0.3~6%のクマリンが含まれています。
医薬品としてメリロートの許容摂取量は300mg/1日です。
サプリメント会社は目安摂取量をこの数値に以下に設定しているところがほとんどです。ただしメリロートに関しては許容摂取量未満となっていても、クマリンは許容摂取量以上含まれていることがあります。
例えばメリロートエキス末(クマリン5%)200mg/1日を目安摂取量としているサプリメントの場合はメリロートは許容摂取量未満ですが、クマリンは許容摂取量をオーバーしている人がほとんどだと思います。
※200mgの5%は10mgです。クマリンの1日あたり許容摂取量は0.1mg/kgなので、例えば50kgの場合は5mgとなります。許容摂取量の2倍を摂取することになります。
シナモンにもいろいろ種類があり、簡単にいうとシナモンの原料が、スリランカで作られているものを「セイロンシナモン」、中国、ベトナム、タイなどの国で作られているものを「カシア」といいます。このうちカシアのほうにクマリンが多く含まれているので注意です。
シナモンに含まれるクマリンの1日の許容摂取量(0.1mg/kg)をベースにシナモンの1日の許容摂取量を算出するとセイロンシナモンで約364.6g、カシアで1.5gです。
市場に出回っているシナモンパウダーはカシアがほとんどなのでカシアで取る場合は1.5gで抑えることが重要となります。
物にもよりますが、市販のシナモンパウダーは一振り0.1gといわれています。
クマリンが含まれているもの
・メリロートエキス
・シナモン
・桜餅
クマリンのレーダーチャート解説
- 6
このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる - 5
このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる - 4
このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる - 3.5
このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない - 3
このカテゴリーになんらかの効果があるもの - 2
このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる - 1
このカテゴリーとは関係ないと思われる
※4以上が摂取目的となっているカテゴリー
クマリン 総合評価 A 13
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS 18点
S 16点以上
A+ 14点以上
A 12点以上
B+ 10点以上
B 9点以下
髪(薄毛)評価3
クマリンには抗酸化作用があります。なので発毛に関わる毛母細胞や毛乳頭細胞が活性酸素によって酸化されるのを防ぐといえます。
また毛母細胞に必要な栄養素や酸素を届けるのは血管(毛細血管)でその中を流れている血液です。クマリンには血流改善効果があるのでこの点においても薄毛にプラスに働きます。
ただしクマリンは過剰摂取による副作用の心配があるので、薄毛予防・改善目的としてあえて摂取する必要はないと思います。
肌(美肌)評価3
こちらも髪の部門とまったく同じ考えです。クマリンの抗酸化作用は、紫外線などから発生する活性酸素の除去に働きます。肌ある細胞が酸化するのを防ぐ成分といえます。
肌の細胞に栄養素や酸素を供給するのも、老廃物や水分を回収するのも毛細血管の役割です。クマリンの血流を良くする効果は美肌につながるといえます。ただし、美肌のためにクマリンを意識して取る必要はないと思います。
体型(ダイエット)評価5
ここではダイエットを体型を良く見せることと考え、「むくみ」=「太ってみえること」とみなします。
そう考えてむくみの予防・解消に強く働くクマリンを高く評価したいと思います。
むくみ解消効果があるとして非常に有名な成分「メリロート」がありますが、このメリロートの有効成分となっているのがクマリンです。クマリンの血液やリンパ液の流れを改善する働きが、メリロートの有する「むくみ解消効果」に大きく貢献しています。
なのでむくみを解消して体型をよくみせるために メリロートおよびそれに含まれているクマリンを適量摂取することはお勧めです。
体力 評価2
クマリンの血流を良くする働きは冷え性の予防・改善につながります。冷えは万病のもととも言われて、冷えることは体のさまざまな不調につながります。この「冷えを防ぐ」という観点において、クマリンはプラスに働く成分です。
また血流を改善して血栓を防ぐ効果があります。これは心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気の予防となります。
ただしクマリンの過剰摂取は肝障害を引き起こします。
実際、日本でクマリン(メリロートに含有されている)による過剰摂取の健康被害の報告がされています。
ヨーロッパでは、クマリンの耐容摂取量が厳しく定められています。
その他(血液)評価5
クマリンには血液の凝固を防ぎ、血流を良くする効果があります。特に血栓を予防するのに効果があり、心筋梗塞、脳梗塞の予防・改善につながります。
クマリン雑感
サプリあるある
サプリ(栄養成分)をたくさんとっている方によくある「あるある」があります。
それは意図せずに知らない栄養成分を取っているということです。
これ 分かりやすく言うと
です。
BとかCとかAに近い(≒知っている)栄養成分だったらまだしも、
まったく知らない「Z」という栄養成分が含まれているケースがあるのです。
A(シナモン)に含まれていたZ(クマリン)
このあるある話の主人公
つまり【意図してとっている成分】はシナモンです。
シナモンはTie2を活性化させて 毛細血管を増やして 若返るために摂取しています。
Tie2 ?
毛細血管?
若返る?
このような疑問をお持ちなった方は こちらの記事→シナモンをご覧ください。
もう少し具体的にいうと、
意図して取っているのがシナモンの主成分「桂皮アルデヒド」です。
これに、Tie2を活性化させ、毛細血管から血液が漏れるのを防ぐ働きがあります。
で、シナモンにはその他にプロアントシアニジンやカルシウム、カリウム、鉄といった成分も含まれています。
これらは意図せずに取れちゃっている成分です。
さっきのアルファベットの例えでいうとAが桂皮アルデヒドで、BとCがこれらです。
ただ意図せず取っていても、BとCは知っている成分たちなので安心です。
で、です。
シナモンにZ【知らない栄養成分】が含まれているのです。
「いる」というか「いた」のです。摂取し始めは気づいてなかったので・・・
Z、
それがクマリンです。
クマリンを簡単に説明
クマリンはポリフェノールです。
その詳細については今回のレビュー内容をご覧ください。
(ここでの話に沿って)すごく端折って説明すると
クマリンは
- 適量であれば無問題 むしろ美容や健康にプラスになる
- 過剰であれば危険 健康(特に肝臓)を害する恐れがある
成分です。
で、ここでの話は 端的にいうと
自分、シナモンをたくさん取っているがゆえに
- クマリンの許容摂取量をオーバーしちゃっている
なので
- 過剰であれば危険 健康(特に肝臓)を害する恐れがある
のほうに該当しちゃっている
です。
シナモンには大きく2種類あります。「セイロンシナモン」と「カシア」です。シナモンの原料が、スリランカ産を「セイロンシナモン」、中国、ベトナム、タイ産を「カシア」といいます。
シナモンに含有されているクマリンの許容摂取量をベースとした場合の1日あたりのシナモン許容摂取量はセイロンシナモンの場合は364.6gでカシアで1.5gです(体重50kgの成人)。
・調査の結果、平均値で、スパイスではクマリンをセイロンシナモン※から13.7ppm、カシア※から3257.5ppm検出しました(1ppmとは、1キログラムの食品から1ミリグラムのクマリンを検出すること)。また、シナモンを含む菓子では19.7ppm、サプリメントでは2640.0ppmのクマリンを検出しました。
・この値から体重50キログラムの成人の1日許容量を計算すると、セイロンシナモンでは364.6グラム、カシアで1.5グラム、菓子で253.3グラム、サプリメントで1.9グラムとなります。
引用元
食品安全FAQ > シナモンの取りすぎは健康によくないのですか?
東京都福祉保健局 HP
クマリンを取り過ぎている自分
私が摂取しているのハウス食品のシナモン「ハウス」はカシアです(たぶん)。
私はシナモンをカシアから毎日4~5g摂取しています。
クマリンの許容摂取量をベースした場合のシナモンの許容摂取量が1.5gのところ
私はその約3倍の4~5gとっている のです。
(基準の体重50kgに対して)私の体重は65kgなので 1.5gを多少上回っていても問題ないと思いますが、それでも「アレ」です。
過剰の危険が指摘されているクマリンという成分を知らず知らずのうちにとっていた・・・
それも毎日、毎日、 許容摂取量の2.5~3倍くらいの量を です。
・・・・・
こんなことってあります?
悔しいので
ここで一曲歌いたいと思います。
「髪」と「毛細血管」と「シナモン」
動揺しました
ということで
大量に摂取すると肝障害を引き起こす可能性がある クマリンを
知らず知らずのうち 大好きな 大好きな シナモンから
許容摂取量をオーバーして取り入れていたのです。
それに初めて気づいたときの
自身の動揺ぶりは今でも思い出します。
シナモンにクマリン?
健康によくない?
いや~
正直 始めはびびりましたよ~
でも動揺したのは、数時間、いやほんの数分でした。
- シナモンにクマリンが含まれている
- クマリンの過剰は健康を害する恐れがある
- 明らかに過剰摂取している
と知ってからも
やっぱりシナモンが好き、
やっぱり毛細血管が好き、
がそれらを上回ったのです。
なので「シナモンの摂取量を減らす」はしませんでした。
※「取っているカシアシナモンを(クマリンの含有量が少ない)セイロンシナモンにかえる」という技もありましたが、値段がネックとなり断念しました。
やっぱりシナモンが好き、
やっぱり毛細血管が好き、
の他にも「シナモンの摂取量を減らす」をしなかった理由があります。
理由
理由その1
クマリンも摂取したい!
クマリン それ自体が「悪」みたいな感じで話を進めてきましたが、「悪」はあくまでも過剰になった場合です。
適量ならば全然「無問題」なのです。
抗酸化作用があるので、とりあえず体内に入れておきたい成分なんです。
ようは過剰にならなければいいだけの話です!!
※いきなり本末転倒ですいません・・・
理由その2
ポジティブシンキング!
カシアシナモンの許容摂取量(クマリン含有量をベース)は成人50kg1日あたり1.5gとされていますが、これって4つのカシア産地の平均をとっています。
スパイス15製品のクマリン含有量は11~6,700 µg/g,種別では,セイロンは平均で14 µg/g,カシアは平均で3,300 µg/gであり,カシアがセイロンより200倍以上高い値であった.
カシアについて産地別にクマリン含有量を比較すると, ベトナム産は平均5,400 µg/gで最も高く,次いでインドネシア産が1,900 µg/g,マレーシア産が1,300 µg/g,中国産が最も 低く平均で580 µg/gであった.生薬のケイヒ(カシア)でも, 産地によってクマリン含有量に同様の差があることが報告されている.
4つの国の中であきらかに平均値を上げているのがありますよね?
もし自分が取っているシナモンパウダー(ハウス)がベトナム産以外だったら、許容摂取量の上限ラインにちょっと余裕が生まれると考えました。
※原産国の情報が不明(HPに記載なし)なので何とも言い難いのですが・・・
理由その3
メリロートの存在!
メリロートってむくみ解消効果があるとして女性にけっこう人気のあるサプリです。
その目安摂取量はよくメリロートエキス末(クマリン5%)200mg/日となっています。
※もちろんメーカーによりけりです。これより少ないのもあります。
200mg×5% を計算するとクマリンの量は10mgです。
で、あってますよね?
普通に考えると【メリロートエキス末(クマリン5%)200mg】でクマリンが10mg入っていることになります(と思います)。
さて、今まではシナモンに含有されているクマリンの許容摂取量をベースに話をしてきましたが、ここではズバリのクマリンの耐容1日摂取量の話になります。
クマリンの耐容1日摂取量は0.1 mg/kg体重/日です。
クマリンには肝毒性があり,ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR:Bundesinstitut für Risikobewertung)は,2006 年にクマリンの耐容 1 日摂取量(TDI)を 0.1 mg/kg体重/日と設定した
ということでクマリンの許容摂取量は
60kgの場合6mg、50kgの場合は5mg、40kgの場合は4mg
となります。
先ほどの目安量の話はクマリン10mg=メリロートエキス末(クマリン5%)200mgです。
メリロートを摂取する人は女性が多いのでだいたい50~60kgで、へたしたら40kg台の人とかいると思います。
そうなると許容の2倍から2.5倍の量を取り入れていることになります。
ちなみにメリロートエキス末(クマリン5%)200mg/日って某サプリメント会社の目安摂取量です。
だいぶ昔 その商品の健康被害報告があったようです。
ここでは会社名を伏せますが、参考までにその情報源をリンクしておきます。
DHCのサプリ「メリロート」 EU安全基準の2倍超で肝障害報告も、販売続行中
MyNewsJapan HP
クマリンの許容摂取量を超えている、そして過去に健康被害報告もされている、
それでもその某サプリメント会社は相変わらずメリロートエキス末(クマリン5%)を200mg/日の摂取目安で販売しているのです。
某サプリメント会社は誰もが知っている「超」がつくほど大手です。さらにいうと他の商品で私も大変お世話になっています。
そんな信頼するにあたる某サプリメント会社がクマリンを過剰に含んだ商品を販売しているのです。
※クマリンの過剰はヨーロッパ基準においてです。
ということでカシアシナモンに含まれているクマリンの量はたかが知れていると思うようになりました。
※メリロートの摂取は慎重にお願いします。こちらの記事に詳しく書かれています。
[メリロート]含有量の規制なし…摂取は慎重に
ヨミドクター 読売新聞社 HP
理由その4
目には目を 肝臓に悪ければ肝臓に良い成分を!
クマリンの過剰は肝機能障害を引き起こす可能性があります。
それだったら肝機能をアップさせる栄養成分を取れば
相殺することになりませんか?
なりません?
ご承知の通り
私はサプリをたくさん取っています。その中には肝臓に良い成分がたくさんあります。
そうなると
「クマリン過剰による肝臓に悪い」VS「肝臓に良い成分の大量摂取」で
相殺できる!!
※といったドアホな考えをもっています。
まとめ
とにもかくにも自分はクマリンの過剰を今後も気にすることなく
「これからもシナモンをカシアから取り続ける!」
ことをここに宣言します。
自分はこうした考えですが、
クマリンの摂取に関しては自己責任で行ってください。
メリロートサプリをとって、かつカシアシナモンをがっつり摂取しているかたは要注意です。
メリロートサプリを摂取しつつ、カシアシナモンを取っているとクマリンの副作用リスクをかなり高めることになります。
なのでメリロートの量を半分にするとか、シナモンをセイロンシナモンにかえる必要があると思います。