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ビタミンAは一般的には3種類(レチノール・レチナール・レチノイン酸)のことを指します。
狭義にはレチノールのみを指します。
細胞内でレチノールが酸化されるとレチナールに、レチナールがさらに酸化されるとレチノイン酸になります。
出典元
ビタミンA
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所
なおビタミンAの生理活性の大半を担うのはレチノイン酸です。
ビタミンAには視覚の機能維持、上皮細胞の機能維持、成長促進、抗ガン作用、免疫能、細胞の分化・増殖などさまざまな生理作用がありますが、視覚の機能維持以外は 基本 レチノイン酸の働きです。
レチノイン酸が、標的とする細胞内で核内受容体を介した遺伝子発現を調節することにより、その生理機能を発揮します。視覚の機能維持はレチナールの働きです。
食品中から摂取されるビタミンAの形態は大きく2つに分けられます。
動物性食品に含まれる「レチニルエステル」と植物性食品に含まれる「プロビタミンA」です。
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◆レチニルエステル
動物性食品に含まれます。
◆プロビタミンA
植物性食品に含まれます。
体内に取り入れられたビタミンAのほとんどは「レチニルエステル」として肝臓に貯蔵されます。
レチニルエステルは、必要に応じてエステル体からレチノールに変換されます。
そして血流により標的組織に運ばれます。その細胞内にてレチナール、レチノイン酸に酸化され(活性型となり)「ビタミンAの生理作用」を発揮します。
以上を踏まれて、本題(ビタミンAサプリについて)に移ります。
ビタミンAサプリの原料は大きく3パターンあります。
①既成ビタミンA ②プロビタミンA ③その混合です。
①の既成ビタミンAとはレチノルエステルのことです。
②のプロビタミンAとは体内でビタミンAに変換されるもの(ビタミンAの前駆体)のことです。
①の原料は主にレチニルパラミテート、魚肝油由来です。
②の原料は主にβカロテンです。
ビタミンAは過剰症の心配があるビタミンとして有名です。
これはビタミンAでも、基本 既成ビタミンAのことです。
プロビタミンAのほうはビタミンAが不足している時に必要とする量だけビタミンAに変換され、ビタミンAが十分に存在する時にはビタミンAに変換されないという性質があるので、そこまで心配する必要はありません。
ということで、日本では既成ビタミンAが多く含まれる食品 レバーやうなぎを取り過ぎないように注意喚起されています。さらにいえば日本のビタミンAサプリの原料は、プロビタミンA(ほぼほぼβカロテン)であることが多いです。
さて、体内に取り入れられたビタミンAのほとんどは「レチニルエステル」として肝臓に貯蔵されます。これは主にレチニルパラミテートです。
なので、効率的にビタミンAを体内に貯蓄するには、レチニルパラミテートで取ったほうがいいと考えられます。
あきらかにビタミンAが不足していると思われる方は、原料がβカロテンよりレチニルパラミテートであるサプリを、つまるところ既成ビタミンAサプリ≒海外のビタミンAを選択するのがよろしいかと思います。
※海外のビタミンAでも原料がβカロテンの場合があります。必ず確認してください。
個人的な意見として、既成ビタミンAを取るにあたりそんなにビビる必要はない(過剰症を過剰に心配する必要ない)と思います。目安摂取量をしっかりと守ればまったく問題ないと思います。
以上より、ビタミンAの効果・効能をがっつり得たいならば、原料は あえて既成ビタミンAのサプリ(最低でも混合品)を選ぶべしと勝手に思っています。
この商品のビタミンAの原料は既成ビタミンAです。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。