髪(白髪)部門ランキング TOP20
ランキング内容の読み方を簡単に説明します。
より詳細はこちらに記載しています→勝手にランキングについて 髪(白髪)部門編
・主要項目とプラス項目
主要項目というのは次の評価対象項目のうちその項目をもとに髪(白髪)部門の点数や順位をつけているものです。
プラス項目とは点数や順位にあまり関係していないものです。
- メラニンの材料
- チロシナーゼを活性
- 抗酸化(過酸化水素)
- メラノサイトを活性化
- 細胞を活性化
- 血流改善
- ストレスを軽減
- ケラチンの合成(材料or代謝)
- その他
・白髪発生タイプ
評価項目をもとにその栄養成分が、つぎにあげるA~Fの白髪発生タイプのどれに効くかをあてはめています。
A メラニンの材料不足
メラニンの材料が足りていないため白髪が発生してしまうタイプです。
このタイプにはメラニンの材料となる成分が有効です。
B メラノサイトの機能低下
メラノサイトの働きが弱まっていることが原因で白髪が発生してしまうタイプです。
このタイプにはチロシナーゼを活性化する成分、過酸化水素を分解する成分、メラノサイトを活性化する成分(細胞を活性化する成分)が有効です。
C 毛母細胞の不活性
毛母細胞の働きが弱まることで白髪が発生してしまうタイプです。
このタイプには細胞を活性化する成分(たんぱく質の合成を促す成分、核酸の合成を促進する成分、成長ホルモンの分泌を増やす成分など)が有効です。細胞を活性化する成分はBのメラノサイトを活性化する成分の構成要素にもなります。
D 血流の悪化
血液の流れが悪くなって細胞に必要な酸素や栄養素が届かず白髪が発生してしまうタイプです。
このタイプには赤血球を増やす成分、毛細血管を増やす成分、血流改善の効果がある成分が有効です。
E ストレス
ストレスが原因で自律神経が乱れて血行が悪くなったり、メラノサイト・毛母細胞の働きが弱まったりすることで白髪が発生するタイプをEタイプとします。このタイプにはストレスを軽減する成分が有効です。
F ケラチン不足
「髪」そのものが十分に作られず白髪が発生するタイプです。
このタイプにはケラチンのもととなる成分(18種類のアミノ酸)とそれらをケラチンに変える働きをする成分が有効です。
※このタイプは基本的に薄毛部門において評価されており、白髪部門においては優先順位が低くなっています
・サプリメントおすすめ度
サプリメントおすすめ度というのはその栄養成分を「食事から」と「サプリメントから」どちらから取りやすいかの度合いです。
★★★★★ サプリメントでとったほうが良い サプリメントでしかとれない
★☆☆☆☆ 食事(食品)から手軽に取れる サプリメントでは売っていない
・サプリメント購入経路
その栄養成分のサプリメントを購入する場合、
日本と海外どちらで購入できるか、あるいはどちらからが購入しやすいかを〇△✖であらわしています。
△ 取り扱っているメーカーがちょっと少ない 単体ではなく複合サプリだったらある
✖ 取り扱っているメーカーがわずか 探すのに苦労する そもそも売っていない
以上を踏まえて髪(白髪)部門ランキングのうち11位から15位までを発表します。
髪(白髪)部門ランキング 11位~15位
第11位 ヒハツ [⇩] 前回順位 第7位
ヒハツ 【ハーブ】
ヒハツの髪(白髪)評価5(前回6→5)
主要評価項目 | 血流改善(毛細血管) |
他プラス項目 |
・血流改善(毛細血管)
毛乳頭のまわりに毛母細胞があります。毛母細胞の間にメラノサイトがあります。
この位置関係を説明するため絵を用いて説明します。
肌部分を黄色のラインとします。肌から上の部分を毛幹、肌に埋まっている部分を毛根といいます。毛根の中の黒く膨らんだ部分を毛球といいます。
その毛球部分に毛乳頭と毛母細胞があります。
毛球部分をクローズアップします。
黒い部分のへこんだところ(大きな白〇)が毛乳頭です。毛乳頭の周りにある9個の小さい白点が毛母細胞です。メラノサイトはその間にあると考えてください。
毛乳頭は栄養素を蓄え、それらを毛母細胞、メラノサイトに受け渡す役割をしています。
毛母細胞やメラノサイトは毛乳頭から栄養素を受け取り、それをもとに色のついた髪を生み出しています。
ここで注目してほしいのが毛乳頭に栄養素を運ぶ役割をしているのが何かということです。
上の絵をみていただくとお分かりの通り「血管」です。絵のなかの赤い線は「毛細血管」を表しています。髪を生み出すのに必要な栄養素や酸素は毛細血管を通して運ばれているのです。
毛乳頭と直接つながっている毛細血管、もしこの血管が消滅してしまったらどうなるか絵を見れば簡単に想像がつくと思います。
残念ながら加齢とともに毛細血管は減っていきます。年を取ると抜け毛や白髪が増える原因のひとつは栄養素などを運搬する役割をしている毛細血管の減少です。
毛細血管を増やす成分として有名なものがヒハツです。
※毛細血管から血液が過度に漏れるとその先(細胞)に血液が届かなくなってしまいます。すると毛細血管が消えてみえるようなるため「消滅」や「減る」という表現しています。このことはよく毛細血管のゴースト化とも呼ばれます。
白髪発生タイプ
D(血流の悪化)
サプリメント おすすめ度
★★☆☆☆
サプリメント購入経路
日本 △
海外 ✖
サプリメント 例
管理人より一言
詳細はこちら
第12位 シナモン [⇩] 前回順位 第8位
シナモン 【ハーブ】
シナモンの髪(白髪)評価5(前回6→5)
主要評価項目 | 血流改善(毛細血管) |
他プラス項目 | 抗酸化 |
・血流改善(毛細血管)
メラノサイトではチロシンを材料にメラニン(髪の色のもと)が作られます。その隣にある毛母細胞では18種類のアミノ酸を材料にケラチン(髪の主成分)が作られます。毛母細胞が細胞分裂を繰り返し髪をつくり出していく過程で、メラノサイトから毛母細胞にメラニンが送られ色のついた髪を生み出されていきます。
メラノサイトや毛母細胞に材料を届けるのは毛細血管の役割です。毛細血管を通じて材料を受けとった毛乳頭がメラノサイトや毛母細胞に受け渡すといった流れになっています。
毛細血管のゴースト化がおきてしまうと材料の運搬が滞ることになります。材料が届かなければ色のついた髪を生み出せなくなります。
毛細血管のゴースト化は毛細血管の内皮細胞と壁細胞の接着がゆるみ、隙間が出来て過度に血液が漏れてしまうことで生じます。
このことを血管壁をクローズアップした絵を用いて説明します。
赤は血液、薄いピンクは内皮細胞、盛り上がっている紫が壁細胞、白い縦線は隙間とイメージしてください。
壁細胞と内皮細胞がぴったりと結合し、内皮細胞間の隙間を埋めています。毛細血管はこのように内皮細胞と壁細胞がぴったりと接着している2重構造になっています。
この接着に関係しているのが「アンジオポエチン-1」という壁細胞から分泌されるたんぱく質と「Tie2」という内皮細胞にある受容体型酵素です。アンジオポエチン-1はTie2と活性させる役割があり、Tie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着が促進され毛細血管の構造が安定します。
過度の血液の漏れ(=毛細血管のゴースト化)は加齢などが原因で壁細胞が傷つくことで生じます。
壁細胞が傷つくと
アンジオポエチン-1 が分泌されなくなる→Tie2 の働きが弱まる→壁細胞と内皮細胞の接着が弱まる
という流れになるからです。
これは接着が弱まった絵です。
壁細胞と内皮細胞がはがれて隙間(白い横線)が出来てしまいます。
隙間から栄養素を含んだ血液が漏れだし、その先にある細胞に血液が届かなくなります。髪でいうと毛乳頭細胞に届かなくなります。
接着のゆるみを防ぐには傷ついた壁細胞の代わりにアンジオポエチン-1と同じ働きをする成分(=Tie2 を活性化させる成分)を摂取する必要があります。
シナモンはTie2を活性化させる成分です。つまり毛細血管のゴースト化を防ぐ成分です。
メラノサイトや毛母細胞にメラニンやケラチンのもととなる材料がしっかりと届けられるので白髪の発生を予防できるといえます。
白髪発生タイプ
D(血流の悪化)
サプリメント おすすめ度
★★☆☆☆
サプリメント購入経路
日本 △
海外 〇
サプリメント 例
管理人より一言
毛細血管のゴースト化が原因での薄毛・白髪になるパターンってけっこうあります!!
詳細はこちら
第13位 核酸(DNA、RNA)[⇩] 前回順位 第6位
核酸(DNA、RNA)【遺伝物質】
核酸(DNA、RNA)の髪(白髪)評価5(前回6→5)
主要評価項目 | 細胞を活性化(DNAの修復) |
他プラス項目 |
・細胞を活性化(DNAの修復)
メラノサイトでチロシンとチロシナーゼが結合することで髪の色のもとであるメラニンが生成されます。メラニンをつくる場所であるメラノサイトは毛母細胞の間に存在しています。
※話をわかりやすくため次からメラノサイトを色素細胞と表現します。
色素細胞はもとから色素細胞として毛母細胞の間に存在しているわけではありません。色素細胞は色素幹細胞からつくられています。
幹細胞とは、分裂によって自分のコピーを生み出す「自己複製能」と、分化によって自分とは異なる細胞を生み出す「分化能」をもつ細胞のことです。
色素細胞は毛球付近にありますが、色素細胞を生み出す色素幹細胞は少し離れたバルジ領域に存在しています。
バルジ領域は濃いピンクの膨らみです。
仮に色素細胞が損傷しても、バルジ領域にある色素幹細胞に問題がなければ新たな色素細胞が供給されることになります。
いままでは色素細胞(=メラノサイト)の機能低下を防ぐことに注目していましたが、こちら(=色素幹細胞)のほうにも目を向ける必要があります。
つまり色素幹細胞の幹細胞としての機能が低下してしまうことです。
色素幹細胞の機能が低下→毛球部に色素細胞を供給できない→メラニンを生成できない→白髪になるといったパターンです。
色素幹細胞の機能低下の主たる理由は加齢により核にあるDNAがダメージを受けることです。
なのでこのタイプの白髪発生に対してはダメージを受けたDNAを修復する効果がある成分が有効だと思われます。その成分として真っ先に思いつくのは核酸ではないでしょうか。
ちなみに髪を作る毛母細胞はバルジ領域にある毛包幹細胞から分化された細胞です。毛包幹細胞のDNAが損傷を受けた場合、髪がどうなるかは簡単に想像できると思います。
白髪発生タイプ
B(メラノサイトの機能低下)
C(毛母細胞の不活性)
サプリメント おすすめ度
★★★★☆
サプリメント購入経路
日本 〇
海外 △
サプリメント 例
管理人より一言
なのでサルベージ合成が必要となります
サルベージ合成ってなんやねんと思ったかたは下のリンクへGO!!
詳細はこちら
第14位 パントテン酸 [⇧] 前回順位 圏外
パントテン酸 【ビタミン】
パントテン酸の髪(白髪)評価5(前回4.5→5)
主要評価項目 | ストレスを軽減 |
他プラス項目 | 細胞分裂を活性化 ビタミンCの働きをサポート ケラチンの合成(代謝) |
・ストレスを軽減
ストレスを感じると副腎皮質ホルモンが分泌されます。そのため副腎皮質ホルモンは抗ストレスホルモンと呼ばれています。
副腎皮質ホルモンはACTH(副腎皮質刺激ホルモン)により分泌が調節されています。
ACTHは脳下垂体から分泌されます。
脳下垂体の位置はこちらの絵でご確認ください。
脳下垂体から分泌されるホルモンはACTHだけではありません。メラニン細胞刺激ホルモン、成長ホルモン、卵胞刺激ホルモンなど様々です。
この3つのホルモンは髪の発育に深くかかわっています。
メラニン細胞刺激ホルモンはチロシナーゼを活性させ色素を生成します。
成長ホルモンは毛母細胞の活性化、メラノサイトの活性化にかかわっています。
卵胞刺激ホルモンは女性ホルモンエストロゲンの分泌を促すホルモンです。エストロゲンは髪の成長を司るホルモンです。
強いストレスに長期間さらされると脳下垂体ではACTHの分泌にかかりきりになります。すなわち今あげた3つのホルモンの分泌がおろそかになります。メラニン細胞刺激ホルモン、成長ホルモン、卵胞刺激ホルモンの分泌が少なくなると健康的で色のついた髪が生み出されないということがイメージできると思います。
パントテン酸は白髪予防に効くとされているのは副腎皮質ホルモンの合成を助けるからです。パントテン酸を摂取することで副腎皮質ホルモンの産生がうながされます。
脳下垂体でのACTHの過剰分泌を防ぐことにつながるため、ストレスが原因での白髪の発生を予防する効果があるといえます。
白髪発生タイプ
E(ストレス)
サプリメント おすすめ度
★☆☆☆☆
サプリメント購入経路
日本 〇
海外 〇
サプリメント 例
管理人より一言
最近ストレスをよく感じていて、白髪がポツポツでてきた・・・なんてときはパントテン酸を意識するべし
詳細はこちら
第15位 セレン [⇧] 前回順位 圏外
セレン 【ミネラル】
セレンの髪(白髪)評価5(前回3.5→5)
主要評価項目 | 抗酸化(過酸化水素) |
他プラス項目 |
・抗酸化(過酸化水素)
白髪の原因の一つは過酸化水素です。というのも過酸化水素はチロシナーゼ酵素の形成を破壊するからです。
チロシナーゼはチロシン→メラニンに変換させるために必要な酵素のため、その減少は白髪に結びつくことになります。
体内には過酸化水素を分解する抗酸化酵素が備わっています。通常はこの抗酸化酵素が体内で働くため過酸化水素は蓄積されることなく分解されています。ただし加齢とともに減っていきます。
抗酸化酵素が減ると
過酸化水素が分解されず蓄積→チロシナーゼの破壊が進む→髪の色のもとであるメラニンがどんどん減る→白髪になる
という道をたどることになります。
過酸化水素を分解する抗酸化酵素は「カタラーゼ」と「グルタチオンペルオキシダーゼ」です。セレンはこのうちグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分となっています。なのでセレンを摂取することはグルタチオンペルオキシダーゼの加齢による減少を防ぐことになります。セレンは白髪予防に適した栄養成分の一つです。
白髪発生タイプ
B(メラノサイトの機能低下)
サプリメント おすすめ度
★☆☆☆☆
サプリメント購入経路
日本 △
海外 〇
サプリメント 例
管理人より一言
セレンが過剰になると抜け毛を誘発する可能性があるので・・・
ただやっぱり白髪のみに着目した場合は、その予防効果は大いに期待できます
詳細はこちら
髪(白髪)部門ランキングはこちら
毛細血管は加齢とともに減っちゃうよ~
それを防ぐにはヒハツかシナモンがベスト!!