α-リポ酸 糖代謝促進

α-リポ酸

 

ビタミン様物質の1種

 

 

α-リポ酸とは

α-リポ酸ついて

  • リポ酸はチオクト酸とも呼ばれます。
  • α-リポ酸はチオクト酸の酸化体(β-リポ酸)と区別するための呼び名です。
  • α-リポ酸の一部は体内で還元されて2つのSH基を持つジヒドロリポ酸に変化します。
  • α-リポ酸はビタミン様物質に分類されます。
    ビタミン様物質

    ビタミン様物質とはビタミンと似た生理作用をもっている有機化合物のことをいいます。ビタミン同様に代謝において重要な役割を果たしますが、ビタミンの定義から外れているためこのように呼ばれます。
    ビタミンの定義は「必要量は微量であるが、体内で合成できない」「合成できたとしてもその量が十分でなく外から取り入れなければならない」です。

  • α-リポ酸は含硫化合物(硫黄を含む化合物の総称)です。分子内に2つの硫黄原子を含みます。
  • α-リポ酸は細胞のミトコンドリアに存在します。エネルギー産生反応において補酵素として機能します。
  • α-リポ酸は【その還元型であるジヒドロリポ酸とともに】抗酸化作用を有します。
  • α-リポ酸に期待できる主な効果は疲労回復・ダイエット・抗老化・抗糖化・糖尿病の予防などです。

α-リポ酸の補足 その1

  • α-リポ酸は腸内細菌により合成されます。
  • そのため欠乏することはありませんが、加齢とともにその合成量は減ります
  • α-リポ酸を含む食品としてブロッコリー・ほうれん草・にんじん・トマト・エンドウ豆・レバーが有名です。
    ただ、これら食品中の含有量は非常に少なく、必要量(α-リポ酸の有する効果を得るのに)を取るには大量摂取しなければなりません。
  • 食事からでは不可能に近い数値のため、サプリメントを上手に活用することをお勧めします。

α-リポ酸の補足 その2

  • α-リポ酸は医薬品としても利用されています。α-リポ酸の需要が増大した時=激しい肉体労働時などに注射薬(α-リポ酸)もしくは内服薬(α-リポ酸アミド)薬として使用されます。
  • α-リポ酸は 2004年の「医薬品の範囲に関する基準」改正により、食品としての使用が認められるようになりました。ただしサプリのα-リポ酸は、医薬品の内服薬(α-リポ酸アミド)とは異なります。

α-リポ酸の補足 その3

  • αリポ酸にはR型とS型の光学異性体が存在しています。
  • 天然に存在する生体内で利用されるα-リポ酸はR型です。補足その1で「α-リポ酸は腸内細菌により合成される」と述べましたがR型のみです。
  • 一般的に流通しているα-リポ酸のサプリはR型とS型1:1の混合物(ラセミ体)です。理由はR型のみと比較して安定性があり製造しやすいからです。
  • 海外ではR型のみのサプリが販売されています。ナトリウム塩と配合したものです。
  • α-リポ酸の糖代謝関連の働きではラセミ体よりR型のみのものを摂取したほうが有効であることが判明しています。
  • 日本ではナトリウム塩は食品として認可されていないため、日本のα-リポ酸のサプリはほぼラセミ体です。

     

    ※日本では(株)コサナが天然型R体のα-リポ酸包接体の商品ナノサポート R-リポ酸&CoQ10を販売しています。


    ナノサポートR-リポ酸&CoQ10

  • なお海外で販売されているα-リポ酸のサプリすべてがR型のみというわけではありません。R型のみの場合は商品名にその表記【R-Lipoic Acid(R-リポ酸)】があります。

     

  • 成分内容もR-アルファリポ酸α-リポ酸(ナトリウムR-リポ酸として)などと記載されています。R型のみのサプリの購入を希望する場合は必ず確認してください。

摂取量について

◆目安量の一例
100~200㎎/日

日本のメーカーは上記量を目安量に設定していることが多いです。なおこの数値は業界団体の推奨量のようです。

また、業界団体の一つである日本栄養評議会は、α-リポ酸の推奨摂取量を一日当たり 100 mg、最大推奨摂取量を 200 mg としているが、経口摂取した場合の安全な摂取量については、現状では明確な知見や統一された基準はない。

引用元
 α-リポ酸を含む「健康食品」-販売の実態調査も含めて- 
報告書本文PDF 独立行政法人国民生活センター HP

 

α-リポ酸の効果・効能

α-リポ酸の効果・効能 4つ激選

  1. エネルギー産生促進(→疲労回復効果など)
  2. 糖代謝促進(→抗糖化など)
  3. 抗酸化作用(→抗老化など)
  4. キレート作用(→デトックス効果など)

 

そのうち3つを詳しく

①エネルギー産生促進

②糖代謝促進

αリポ酸はエネルギーの生成過程において非常に重要な存在です。

今回は①~⑤にパート分けし、前半①~③でエネルギーの生成過程について簡単に説明し、後半④~⑤でα-リポ酸が生成過程のどこに関与しているかを説明します。
※α-リポ酸は特に糖代謝に関与しているので「エネルギー産生促進」と「糖代謝促進」を分けています。

 

 

①ATP生成の大まかな流れ

エネルギーを貯蔵したり使用したりする際の媒体となる物質「ATP」は食事より摂取した糖質・脂質・たんぱく質が代謝を受けることで生成されます。

ここで糖質と脂質に絞り ATPの生成過程を簡単に説明します。
糖質および脂質からのATPの生成過程の大まかな流れ以下です。

糖質の場合(酸素がある)は
グルコース→解糖系→TCA回路→電子伝達系

脂質の場合は
脂肪酸→β酸化→TCA回路→電子伝達系

 

さて糖質および脂質がこの流れのキーとなる【TCA回路】に進むためには ともにアセチルCoAという物質になる必要があります。

糖質は解糖系にて、脂質はβ酸化にてアセチルCoAに代謝されます。
糖質、脂質ともにアセチルCoAに代謝されてからTCA回路に組み込まれます。

なお解糖系は細胞質で、β酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われます。

細胞



ミトコンドリア

ミトコンドリアは外膜と内膜の二重の生体膜で構成されています。外膜はおおもとを囲っている線、内膜はくねくねした部分の線です。内膜はクリステと呼ばれるひだ状構造を持ちます。内膜に囲まれた内側をマトリックスといいます。
これからその「代謝」が行われる「場所」にも注目してください。

なお脂質の場合、ミトコンドリアに入るには条件があるのですが、ここではスルーします。
こちらの記事→CLA 抗肥満作用に詳細を書いています。よろしければご覧ください。

 

②TCA回路について

TCA回路はミトコンドリア内のマトリックスで行われます。

TCA回路にてアセチルCoAはオキサロ酢酸と縮合反応しクエン酸となります。

そのクエン酸が8種類の酸に次々と変化していきます。
※クエン酸回路=TCA回路です。

アセチルCoAはこのTCA回路を一巡する間に完全に燃焼します
そして最終的に二酸化炭素(と水)になります。
その過程で生じた水素を水素受容体であるNAD⁺(及びFAD)が受け取ります。
【→NAD⁺(及びFAD)は水素と結合することでNADH(及びFADH2)になります】

生じたNADH(及びFADH2)はミトコンドリアの電子伝達系に送られます

 

 

③電子伝達系について

NADH(及びFADH2)となって運ばれた水素は電子伝達系へ運び込まれます

電子伝達系はミトコンドリアの内膜に存在します。

ミトコンドリア

ミトコンドリアは外膜と内膜の二重の生体膜で構成されています。外膜はおおもとを囲っている線、内膜はくねくねした部分の線です。内膜はクリステと呼ばれるひだ状構造を持ちます。内膜に囲まれた内側をマトリックスといいます。

水素(電子)は内膜に埋め込まれた4種類のたんぱく質複合体(複合体Ⅰ~複合体Ⅳ)を介して受け渡されます。
まず初めに複合体Ⅰ(及び複合体Ⅱ)が電子を受け取りユビキノン=酸化型コエンザイムQ10に受け渡します。

その後の電子の流れは以下です。

【電子伝達系】

電子の流れ

 
NADHからの電子 →複合体I→ユビキノン→複合体Ⅲ→シトクロムc→複合体Ⅳ→酸素
電子の流れ

FADH₂からの電子→複合体Ⅱ→ユビキノン→複合体Ⅲ→シトクロムc→複合体Ⅳ→酸素

 

電子伝達系にて「電子」は順次エネルギーが低くなるような一連の酵素系(複合体 I~IV)の「連鎖」を経ていきます。そして最終的に呼吸により取り入れた酸素と結合し、さらに水素イオンと結合して水になります。

ATPはミトコンドリアの内膜を電子が移動することにより生成されます。

この電子の移動は、膜を隔てて濃度勾配が形成されている水素イオンを濃度勾配に逆らって汲み出すプロトンポンプと共役しています。この水素イオン濃度勾配がATPを産生する駆動力となります。

引用元
ミトコンドリアの謎をひとつ解明! 
リソウ 大阪大学 HP

ATPは【水素イオン濃度勾配を利用して、ATP合成酵素によりADPとリン酸から】生成されます。

以上が糖質および脂質からのATPの生成過程の大まかな流れです。

それでは④⑤で「α-リポ酸がこの過程のどこに関与しているか」を説明します。

 

 

④α-リポ酸の関与【解糖系→TCA回路】

糖質の代謝(酸素がある場合)のおおまかな流れをもう一度ご覧ください。

糖質の場合(酸素がある)は
グルコース→解糖系→TCA回路→電子伝達系

 

解糖系では「グルコース→グルコース6-リン酸→ピルビン酸」といった代謝が行われます。

①ATP生成の大まかな流れでは「糖質は解糖系にて、アセチルCoAに代謝されます。アセチルCoAに代謝されてからTCA回路に組み込まれます」と説明しましたが、

これをより詳しくいうと「解糖系より生成されたピルビン酸は、ミトコンドリアに入ったあとアセチルCoAに変換されTCA回路に組み込まれます」です。

このピルビン酸→アセチルCoAの反応を触媒する酵素は「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」です。

ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体の補酵素として必要なものは「ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸」 

そしてα-リポ酸です。

α-リポ酸は解糖系→TCA回路の「→」部分の反応において必要不可欠な存在です。
冒頭で「※α-リポ酸は特に糖代謝に関与しているので「エネルギー産生促進」と「糖代謝促進」を分けています」と注釈をつけた理由はここにあります。

なおアセチルCoAに代謝されないピルビン酸は乳酸に代謝されます。

 

⑤α-リポ酸の関与【TCA回路】

次はTCA回路におけるα-リポ酸の関与を説明します。

もう一度TCA回路を軽くおさらいします。

TCA回路はこのように

クエン酸(=アセチルCoA+オキサロ酢酸)→イソクエン酸→α-ケトグルタル酸→スクシニルCoA→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸→
という順に代謝されていきます。

アセチルCoAが サイクルが一巡する間に酸化され二酸化炭素となり、それとともNADH・FADH₂を産生するといった流れとなります。

②TCA回路についてでは言いませんでしたが、具体的には1回転につき3分子のNADH、1分子のFADH2 、1分子のATP(GTP) 、2分子の二酸化炭素が生じます
なお最後のオキサロ酢酸→は新たなアセチルCoAと反応して再びクエン酸を生じます。つまり出だしに戻るわけで、生きている限りこのサイクルがクルクル回転し続けていることになります。

といいましたが、スムーズに回転しているか否かがとても重要です。

「スムーズに回転する」条件の1つとしてTCA回路に必要な酵素の補酵素が十分に存在しているが挙げられます。不足していると回転がスムーズにいかず、エネルギー生成が上手くいかない=エネルギー不足に陥ることになります。

もう一度TCA回路をご覧ください。

クエン酸(=アセチルCoA+オキサロ酢酸)→イソクエン酸→α-ケトグルタル酸→スクシニルCoA→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸→

この中で「α-ケトグルタル酸→スクシニルCoA」部分に注目してください。

ここでの→反応を触媒する酵素はα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体です。α-ケトグルタル酸はα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体の作用によって酸化的脱炭酸され、スクシニルCoAに変換されます。

このα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体を活性化させるのがα-リポ酸です。

つまりTCA回路をスムーズに回転させる成分の1つがα-リポ酸です。

ということでα-リポ酸は脂質の代謝にも関与しています(糖質はいうまでもなく)。

それだけはありません。今回まったくスルーしてきたたんぱく質の代謝(アミノ酸代謝)にも関与してきます。理由はこちらです。

たんぱく質合成に使われなかったアミノ酸はアミノ基転移反応や酸化的脱アミノ反応をうけて別のアミノ酸に再合成されたり、分解されてエネルギー源や脂肪酸・糖新生の材料として利用されます。

エネルギー源として利用される場合はいくつかのアミノ酸はピルビン酸を経由して、いくつかは直接TCAサイクルに入り(TCAサイクルの中間代謝物として)、電子伝達系に進みます。

 

ということでα-リポ酸は3大栄養素の代謝すべてに関与していることになります。

以上より

α-リポ酸はエネルギーの生成過程において非常に重要な存在といえます。

 

 

③抗酸化作用

活性酸素とは「酸化させる力」が非常に強い酸素のことです。活性酸素はその強い力で体内に侵入したウイルスや細菌を取り除く働きがあり適量ならば細胞を保護します。しかし過剰に発生してしまうと、正常な細胞を酸化させ老化や病気を引き起こしてしまいます。
活性酸素はエネルギー代謝の副産物としても発生してしまうため、生きている限り過剰に産生されてしまうものと考えられます。

体内には過剰になった活性酸素を除去する酵素が備わっていますが、その酵素は加齢とともに減ってしまいます。なので活性酸素の攻撃から細胞を守るための抗酸化物質を積極的に取り入れる必要があります。

数ある抗酸化物質の中でもα-リポ酸は強力な抗酸化作用を有します。その理由を5つあげます。

α-リポ酸の一部は体内で還元されて2つのSH基を持つジヒドロリポ酸に変化します。α-リポ酸とその2電子還元体であるジヒドロリポ酸は、生体内で共役することで抗酸化活性を発揮します

ここではこの2つの抗酸化作用を「α-リポ酸」として一緒くたにして説明しています。
※①のみ別で説明。

 

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①一重項酸素などに対する消去能
狭義の活性酸素は
【スーパーオキシド・過酸化水素・一重項酸素・ヒドロキシラジカル】の4種類です。左から右につれて酸化させる力が強くなります。

広義だと上記に
【ペルオキシラジカル・アルコキシラジカル・一酸化窒素・次亜塩素酸 など】が含まれます。

α-リポ酸は活性酸素種のうち一重項酸素・一酸化窒素・次亜塩素酸などに対して消去能を発揮します
ジヒドロリポ酸はぺルオキシラジカルなどに対して消去能を発揮します。

補足 その1

α-リポ酸にはぺルオキシラジカルに対しての消去能ない、ジヒドロリポ酸には一重項酸素に対しての消去能がないといわれています。

また
【④で説明します】キレート化作用によりヒドロキシラジカルの生成を抑制する働きもします。
【⑤で説明します】GPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)を介して過酸化水素を還元するグルタチオンを増やす働きもします。

なので一緒くたとした「α-リポ酸」は直接的に一重項酸素・一酸化窒素・次亜塩素酸・ぺルオキシラジカル など、間接的にヒドロキシラジカル・過酸化水素 などに対して消去能を有することになります。

補足 その2

「など」としている理由は書籍・サイトによりまちまちだからです。①で覚えておく必要があるのは「α-リポ酸は一重項酸素に対して抗酸化作用を発揮する」だけでいいと思います。

 

②水溶性と脂溶性の両性質
抗酸化物質は通常は水溶性あるいは脂溶性のどちらです。
例えばビタミンCは水溶性で細胞質基質や血中で抗酸化作用を発揮します。
例えば、ビタミンEは脂溶性で細胞膜(主に脂質で構成されている)で抗酸化作用を発揮します。
α-リポ酸は両方の性質を兼ね備えています。広範囲で抗酸化作用を発揮します。

 

 

③他の抗酸化物質の「抗酸化力」を再生する
抗酸化物質は自らが酸化されることで体内の酸化を防ぎます。酸化された抗酸化物質は「抗酸化力」を失うことになります。
α-リポ酸は還元してその抗酸化力を再生させます。α-リポ酸が再生に関与する抗酸化物質はビタミンC・ビタミンE・コエンザイムQ10・グルタチオンです。

 

 

④鉄・銅をキレート化
遊離の鉄イオンや銅イオンは、フェントン反応を引き起こし最凶の活性酸素ヒドロキシラジカルを生じます。なので体内に鉄や銅が過剰に存在することは良くありません。
α-リポ酸は鉄や銅などの遊離の金属イオンをキレート化する事によって活性酸素(ヒドロキシラジカル)の産生を抑制する働きもしています。

補足 その3

フェントン反応とは二価の鉄イオン(または一価の銅イオン)が過酸化水素と反応し、ヒドロキシラジカルを生成する反応のことをいいます。

 

⑤グルタチオンを増やす
グルタチオンはグルタミン酸・システイン・グリシンからなるトリペプチドです。体内において強力な抗酸化作用を発揮します。数ある抗酸化物質の中でも「最強」と称されます。

グルタチオンの合成の流れは以下です。

グルタチオンの合成

①グルタミン酸+システイン→γ-グルタミルシステイン

②γ-グルタミルシステイン+グリシン→グルタチオン

①の反応はγ-グルタミルシステイン合成酵素により
②の反応はグルタチオン合成酵素により行われます。
1、2の反応ともにATP1分子が必要です。

α-リポ酸は【グルタチオン合成の律速酵素である】γ-グルタミルシステイン合成酵素の発現を高めます
また細胞内に【グルタチオン合成の律速基質である】システインの取り込みを促す働きをします
それゆえα-リポ酸の摂取によりグルタチオンが増加する可能性が見込まれます。

以上がα-リポ酸が抗酸化物質の中でも、その抗酸化力が「強力」と言われる理由です。

補足 その4

α-リポ酸の「抗酸化力」は文句のつけようがありません。なので活性酸素の攻撃を防ぐ≒病気予防&抗老化のためにα-リポ酸のサプリを摂取するのは個人的には「当たり前」だと思っています。

 

 

ただし、残念なお知らせもあります。

α-リポ酸はインスリン自己免疫症候群の誘因物質であるとも考えられてるからです。

インスリン自己免疫症候群とはインスリン注射歴がないにもかかわらずインスリン自己抗体が存在し低血糖発作を引き起こす疾患です。
α-リポ酸のサプリ摂取により糖尿病の既往の無い人がインスリン自己免疫症候群を発症したという報告が何件かされています。

α-リポ酸の安全性・有効性情報 (痩身効果との関連) (Ver.111104)
「健康食品」の安全性・有効性情報 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 HP

その1症例としてこちらに詳しく書かれています。

αリポ酸が誘因と推察されたインスリン自己免疫症候群の1例 Jステージ HP

誘因物質となるのは厳密にいうとα-リポ酸ではなく、【α-リポ酸を経口摂取すると、その一部が還元されて生じる】ジヒドロリポ酸です。ジヒドロリポ酸がインスリン自己抗体の産生につながるとされています。

αリポ酸の還元型であるジヒドロリポ酸はin vitroにおいてインスリン分子のS-S結合に作用し,分子構造を修飾した.

引用元
αリポ酸が誘因と推察されたインスリン自己免疫症候群の1例 
Jステージ HP

なお症状が現れるのは「特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合」です。

問2.α-リポ酸の摂取により低血糖状態になるとどのような症状が出るのですか。

α-リポ酸を特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になるといわれています。具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。 ただし、この特定の遺伝的素因を持った方全てにインスリン自己免疫症候群が発症するかどうかは現在のところわかっていません。

引用元
α-リポ酸に関するQ&A
厚生労働省 HP

 

α-リポ酸のサプリを摂取する場合、用量・用法をきちんと守ること、体調の異変を感じたら摂取をやめて医師にすぐ相談することがマストとなります。

 

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α-リポ酸の働き分析【見た目編】

合計 49/60点 

カテゴリー別 点数

薄毛 8点

白髪 7.5点

美肌 8.5点

美白 8.5点

筋肉 7.5点

脂肪 9点

 
 

薄毛

8点

「薄毛」改善 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用
    髪は毛乳頭に運ばれた栄養素をもとに毛母細胞が細胞分裂をすることで生まれてきます。
    頭皮に発生した活性酸素は毛母細胞を傷つけその働きを弱めます。また皮脂を酸化させ頭皮を硬化させます。
    活性酸素を除去する抗酸化物質をとることは薄毛予防の基本です。α-リポ酸には強力な抗酸化作用があります

    α-リポ酸の抗酸化力に関する様々な研究が行われています。髪関連でいうとα-リポ酸(αリポ酸誘導体)の抗酸化力を利用して抗がん剤脱毛を抑制するといった研究も行われています。

    そこでこの3つを食い止めれば、脱毛を抑制できるのではないかと、我々が開発した抗酸化力が強いαリポ酸誘導体をラットのお腹に注射で投与したところ、αリポ酸誘導体が全身に回り、見事に脱毛が抑制されました。

    引用元
    抗がん剤脱毛を抑制するαリポ酸誘導体の研究開発
    (株)アデランス HP

  2. 抗糖化作用
    糖化とは「体内に余った糖質がたんぱく質とくっつきたんぱく質が変性すること、そして体内に糖化したたんぱく質 AGEs(終末糖化産物)が生成されること」をいいます。

    髪のケラチンたんぱく質が余剰な糖質と結びつくと髪の毛のコシやツヤが失われます。
    またAGEsが頭皮に蓄積すると毛乳頭細胞や毛母細胞の働きが衰え薄毛につながります。
    糖化は髪の毛の「質」および「量」両方にダメージを与えます。

    糖代謝を促進するα-リポ酸は抗糖化物質としても有名です。

  3. ビオチン
    ビオチンといえば薄毛予防になる成分(ビオチン 糖新生では薄毛項目で10点)です。
    ビオチンがケラチンの合成→毛髪の形成 やDNAの合成→毛母細胞の細胞分裂 に深く関与しているからです。
    α-リポ酸とビオチンは成分の構造が似ています。

    アルファリポ酸とビオチンは成分の構造が似ています。そのため、どちらか一方のみを摂っていると一種の競合が生じてしまいます。ですから、アルファリポ酸のみを摂っている方は、知らずのうちにビオチン不足に陥る可能性が高くなり、反対にビオチンのみを摂っている方はアルファリポ酸不足に陥る可能性が生じてしまうのです。

    引用元
    アルファリポ酸 300mg + ビオチン(ビタミンH)
    サプリンクス本店 HP

    さてこの商品説明の内容だとα-リポ酸とビオチンの相性が良いのか悪いのかどちらかわかないかもしれません。結論を言えば、「相性が良い」です。
    ※上記したサプリンクスのサイトにて、キャッチコピー「たっぷり300mg!αリポ酸に好相性のビオチン(ビタミンH)をプラス!」があります。

    片方を多めではなく、どちらも多めにとる(※目安摂取量の範囲内で)ことで各々の働きにプラスに作用すると考えられます。ここでいうと「ビオチンの薄毛予防効果にα-リポ酸が貢献する」です。


    アルファリポ酸 300mg&ビオチン(タイムリリース) 120タブレット (海外直送品)

 

白髪 

7.5点

「白髪」予防 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. グルタチオン
    黒髪のもとメラニンはメラノサイトでアミノ酸「チロシン」に酸化酵素「チロシナーゼ」が作用することで生成されます。
    活性酸素の一種「過酸化水素」はチロシナーゼを破壊する働きがあります。なので過酸化水素を除去することが白髪予防につながります。

    体内にある抗酸化酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)」はグルタチオンを電子供与体として過酸化水素を水と酸素に分解します

    さてここでグルタチオンに注目します。上記 下線部は次のように言い換えることができます。
    →【グルタチオンはGPxを介して過酸化水素を還元します】

    過酸化水素を還元したグルタチオンは酸化型に変わります。イコール抗酸化力を失うです。
    α-リポ酸は酸化型グルタチオンを還元型に戻す働きをします。

    それだけではなくα-リポ酸の摂取はグルタチオンの増加につながります
    α-リポ酸はグルタチオンのサポート成分として白髪予防に役立ちます。


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美肌

8.5点

「美肌」作り に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 抗糖化
    若々しい肌を保つうえで「抗糖化」はとても重要です。というのも糖化がシワをはじめとする肌の老化を促すからです。

    その理由

    肌の真皮の主成分となっているのがコラーゲン繊維です。真皮の乾燥重量のうち約7割はコラーゲンで占められています。
    コラーゲン繊維は架橋によって分子間がつながっていますが、糖化されると この架橋が無秩序かつ過剰に形成されるようになります。
    通常は「コラーゲン架橋」ですが、無秩序かつ過剰に形成された架橋は「悪玉架橋(AGEs架橋)」と呼ばれます。
    悪玉架橋ができるとコラーゲン繊維のしなやかさが失われ、ハリ・弾力が低下してしまいます。イコール肌の老化です。

    糖代謝を促すα-リポ酸は糖化予防にもってこいの成分です。


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  2. 抗酸化作用
    繊維芽細胞は美肌成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸)を産生する細胞です。
    脂質で構成されている細胞膜が酸化され過酸化脂質に変わると細胞の機能が低下します。イコール美肌成分をつくりだす力が衰えるにつながります。

    それだけではありません。過酸化脂質は、細胞内で新たに活性酸素を作るようになります。するとまわりにある他の脂質を酸化させ、さらなる過酸化脂質を作り出すといった連鎖反応を引き起こします。
    過酸化脂質が蓄積することにより皮膚組織全体に悪影響を及ぼします。まさしく「肌の老化」を促進する元凶となる物質といえます。

    過酸化脂質を防ぐ抗酸化物質としてビタミンEとグルタチオンが有名です。

    脂溶性であるビタミンEは細胞膜に入り込み、そこで抗酸化作用を発揮します。
    グルタチオンはグルタチオンペルオキシダーゼを介して過酸化脂質を無毒化します。
    過酸化脂質を抑制するのがビタミンE、消去するのがグルタチオンといったところでしょうか。

    ともに自身が酸化されることで過酸化脂質を抑制&消去します。酸化されると抗酸化能を失いますが、それを還元する働きをするのがα-リポ酸です。

    過酸化脂質の除去において影で活躍しているのがα-リポ酸です。

 

美白

8.5点

「美白」ケア に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 一重項酸素
    「光老化」とは、太陽光線を浴び続けることにより、皮膚に現れるシミ、シワ、たるみなどの老化現象のことをいいます。

    光老化の原因は紫外線です。

    紫外線には、紫外線UVAと紫外線UVBがあり、波長の長さにより肌への到達が異なります。UVBは表皮に UVAは真皮に到着し、UVBは直接 DNAを破壊することで、UVAは活性酸素を生じさせ組織を酸化させることで、細胞にダメージを与えます。

    それによりシミ、シワ、たるみなどを引き起こします。

    さてUVAにより生じる活性酸素は主に一重項酸素です。なので紫外線が原因でできるシミの対策には一重項酸素に対して消去能をもつ抗酸化物質を取ることが有効と考えられます。
    α-リポ酸はそのうちの1つです。

  2. 抗糖化
    肌に透明感がなくなり、黄色くくすむ現象を黄くずみと言います。黄くずみの原因となるのは「糖化」「カルボニル化」です。

    糖化が黄くずみの原因となる理由

    糖化により生成されるAGEsは茶褐色の物質です。そのためAGEsが肌の内側に蓄積すると肌が黄色くくすむようになります。

    カルボニル化が黄くずみの原因となる理由

    過酸化脂質が酸化分解されるとアルデヒド(カルボニル化合物)と呼ばれる物質が発生してしまいます。このアルデヒドがたんぱく質と結合することをカルボニル化といいます。カルボニル化により生まれる物質はALEs(終末脂質過酸化産物)です。
    肌の真皮にALEsが蓄積すると肌にあるたんぱく質(コラーゲンやエラスチン)そのものが変性し黄色くなります。

    糖代謝を促進する過酸化脂質の除去に働く抗酸化物質をリサイクルするα-リポ酸には糖化およびカルボニル化による黄くずみの予防が期待できます。


    ベスト 安定型 Rリポ酸 100mg (R型アルファリポ酸)

 

筋肉

7.5

「筋肉」増強 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. インスリン感受性
    筋肉量を増やすために必要な栄養素は言うまでもなくたんぱく質です。それと一緒に糖質を取ることも勧めます。たんぱく質と糖質を同時にとると筋肉の合成が高まるからです。

    理由はインスリンにあります。

    インスリンには体内に入ってきた「糖」を体の様々な細胞に入れる働きがあります。 運動直後に糖質と一緒にたんぱく質をとると、糖質に反応して分泌された「インスリン」が筋肉に糖分が入りやすい状態にしてくれます。この時「糖」と一緒に大量のたんぱく質も筋肉の中に入っていくのです。

    引用元
    結果にコミットー!効果2倍の筋肉UP術
    ガッテン! NHK HP

    α-リポ酸はインスリン感受性を高める成分として非常に有名です。α-リポ酸はインスリンと同様に、筋肉細胞における糖(グルコース)の取り込みを促進します。


    R型アルファリポ酸【医薬品グレード】(150mg)60カプセル[海外直送品]

  2. クレアチン
    クレアチンは「強度の高い運動の筋収縮時」のエネルギー源として利用されます。なので「筋トレ」で使われるエネルギーは主に筋肉にあるクレアチン(クレアチンリン酸)から供給されていることになります。
    筋トレ時にクレアチンが筋肉内に満たされていれば、【自身の最大筋力を引き出せる&その力をより持続する】ことができます。

    パフォーマンスレベルが向上し筋肉量の増加につながります。

    α-リポ酸はクレアチンの吸収も高める
    と言われています。そのためセットになっているサプリが販売されています。


    DNS クレアチンメガローディング アルファプラス レモン風味 210g

 

脂肪

9

「脂肪」減少 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 糖質・脂質の代謝
    エネルギーに代謝されなかった糖質・脂質は中性脂肪として体に蓄えられます。
    α-リポ酸は糖質の代謝に深く関与します。ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体の補酵素(の1つ)だからです。
    α-リポ酸は脂質の代謝にも関与しています。α-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体の補酵素(の1つ)だからです。
    α-リポ酸のダイエット効果とは主に「糖質・脂質の代謝を促進する」ことでもたらされるものです。


    「アルファ・リポ酸」ダイエット―話題のスーパー・サプリ!早分かり決定版 (主婦の友生活シリーズ)

  2. インスリン抵抗性改善
    すい臓から分泌されるインスリンは糖を細胞内に取り込む働きをします。その標的臓器は筋肉・肝臓・脂肪組織で、働きかける優先順位もその順番です。

    インスリン感受性が低下すると筋肉よりも脂肪組織の細胞に糖が取り込まれるようになります。つまり食べた糖質は「筋肉のエネルギーに利用されるように」ではなく、「脂肪細胞に脂肪として蓄えるように」のほうに向かってしまいます。
    α-リポ酸にはインスリン抵抗性を改善する働きが期待できます。


    (HALEO) GCS750 90カプセル

 

 

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α-リポ酸の働き分析【中身編】

合計 46/60点

カテゴリー別 点数

身体 4点

エネ 10点

病気 8点

体質 9点

精力 7.5点

健脳 7.5点

 

身体

4点

「身体」の構成材料 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. インスリン
    インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、血糖値の恒常性を維持するうえでとても大事な存在です。
    どのようにして血糖値を下げるのかというとグリコーゲンの合成、脂肪の合成、コレステロールの合成、たんぱく質の合成といった「同化作用」などによりです。
    これら物質は身体を構成する上で必要不可欠です。
    インスリンと似たように、グルコースを骨格筋や脂肪組織の細胞内に取り込む働きするα-リポ酸はこれら物質の形成に一役買っているといえるかもしれません。

 

エネ

10点

「エネルギー」生成 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. エネルギー産生
    α-リポ酸は細胞のミトコンドリアに存在します。エネルギー産生反応において補酵素として働きます。
    次の2点において活躍します。

    ◆糖質のエネルギー代謝
    好気的条件では 糖質は→解糖系→TCA回路→電子伝達系といった代謝経路を経ていきます。解糖系では「グルコース→グルコース6-リン酸→ピルビン酸」といった代謝が行われます。ピルビン酸はアセチルCoAに変換された後に次のTCA回路に組み込まれます。
    このピルビン酸→アセチルCoAの変換に働く酵素の補酵素の1つとしてα-リポ酸が必要です。


    DHC α(アルファ)-リポ酸 徳用90日分

    ◆3大栄養素のエネルギー代謝
    TCA回路は、3大栄養素に共通した代謝経路です。

    このサイクルをスムーズに回転させる【=TCA回路で働く酵素を活性化させる】ことにより効率的にエネルギーを産生することができます。

    α-ケトグルタル酸→スクシニルCOAへの変換を触媒する酵素はα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体です。α-ケトグルタル酸はα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体の作用によって酸化的脱炭酸され、スクシニルCoAに変換されます。

    このα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体を活性化させるのがα-リポ酸です。

 

病気

8

「病気」予防 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 糖尿病
    α-リポ酸は糖尿病予防効果期待できます。

    糖尿病には1型と2型があります。
    1型はインスリンをほとんど、あるいはまったく作れないです。
    2型はインスリンを作ることができるが、量が不十分、あるいは十分に作用しないです。量が不十分をインスリン分泌不全、十分に作用しないをインスリン抵抗性といいます。


    うちの夫が糖尿病になっちゃった! ズボラ夫が血糖値を下げた方法

    糖尿病の10人中9人は2型です。なので糖尿病といえば一般的に2型をさしているものと考えてさい。

    α-リポ酸にはインスリンと同様に、糖(グルコース)の取り込みを促進する働きがあります。
    実際、糖尿病患者がα-リポ酸を摂取したところ、インスリン感受性や糖代謝の改善がみられたとの研究報告があります。

    ※効果がみられたのは大量摂取【α-リポ酸を600~1800 mg/日、4週間経口摂取】です。また逆の研究報告(効果がみられない)も存在します。

     

    マイナスポイント

    α-リポ酸はインスリン自己免疫症候群の誘因物質であるとされています。詳しくは効果・効能欄の最後で説明しています。

  2. 抗がん作用
    NF-κBとは転写因子です。

    NFはNuclear Factorの略で核内で働くタンパク質という意味です。κは抗体(免疫グロブリン)の構成タンパク質であるκ軽鎖、Bは抗体を作るB細胞を意味します。総合すると「B細胞が抗体のκ軽鎖遺伝子を発現誘導する際に機能する転写因子」という意味です。これは30年ほど前にNF-κBが発見された当初の命名です。
    その後の研究でNF-κBはほぼすべての細胞に存在し、抗体遺伝子以外にも細胞の増殖、分化に関わる遺伝子や細胞死を制御する遺伝子の発現に関わっていることがわかっています。

    引用元
    細胞は指令に忠実!だから健康!
    中高校生・専門外の皆さんへの研究成果報告 〜細胞の営みと病気との関係を明らかにしようとした研究グループの5年間〜

    「新学術領域研究」修飾シグナル病 HP

    NF-κBは免疫応答や炎症反応において中心的な役割を担う転写因子です。細胞の増殖、分化、アポトーシスなど細胞の機能を制御しています。

    NF-κBの活性が不十分な場合は免疫不全症を引き起こします
    一方で過剰に活性化されるとがんを発症します。NF-κBが活性化されるとがん細胞は死ににくくなり、増殖や転移が起こりやすくなります。

    α-リポ酸の強力な抗酸化作用はNF-κBの活性を低下させます

    またα-リポ酸には

    ◆がん細胞内のミトコンドリアのエネルギー産生を変化させる
    →がん細胞をアポトーシスしやすくする環境を作る

    ◆がん細胞のアポトーシスを実行する因子を活性化させる

    働きもあります。

    以上より α-リポ酸は強力な抗がん作用をもつ成分といえます。
    実際 がん治療としてα-リポ酸の点滴療法が行われています。


    統合医療でがんに克つ 44―「がん難民」をつくらないために標準治療+ 特集:がん治療におけるαリポ酸点滴療法

  3. 白内障
    白内障は目の水晶体という部分が何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。

    何らかの「主」は紫外線で生じる活性酸素「一重項酸素」です。α-リポ酸には一重項酸素の消去する力があります。α-リポ酸の摂取は白内障予防になります。


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体質

9点

「体質」改善 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 疲労回復
    エネルギー生成を手助けするα-リポ酸には疲労回復効果が期待できます。α-リポ酸の医薬品の適応は「激しい肉体疲労時」です。

    参照
    [α-リポ酸]運動後の疲労回復には効果も
    ヨミドクター(株)読売新聞 HP

  2. アンチエイジング
    老化を早める2大現象は体をサビさせる「酸化」とコゲさせる「糖化」です。この2つを予防することがアンチエイジングにとって重要となります。
    抗酸化作用と抗糖化作用両方を有するα-リポ酸はアンチエイジング効果が非常に高い成分と言えます。


    R型アルファリポ酸【医薬品グレード】(150mg)60カプセル[海外直送品]

  3. 関節リウマチ
    関節リウマチは関節に炎症が起こり腫れや痛みが生じ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。関節リウマチは自己免疫疾患の1種です。

    (病気項目で説明した)NF-κBは、過剰に活性化されると自己免疫疾患を引き起こします。
    α-リポ酸はその抗酸化作用によりNF-κBの活性を低下させる働きをします。慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患の治療に利用されています。

  4. デトックス
    α-リポ酸には重金属に対してキレート作用があります。有害ミネラルを体外に排出するデトックス効果が期待できます。
  5. 解毒
    体内の有害物質(以後、毒物)の多くは肝臓で無毒化されます。肝臓の「解毒」システムは2段階の化学反応を経て行われます。

    第Ⅰ相反応
    第Ⅰ相反応は水溶性を高める反応で、シトクロムP450などの酵素群が脂溶性の毒物を排出されやすい形に変換させます。具体的には脂溶性の毒物に水酸基・カルキシル基・アミノ基など官能基を導入します。
    これにより水溶性が向上した毒物は、第Ⅱ相反応に進むことになります。

    第Ⅱ相反応
    第Ⅱ相反応は脂溶性の毒物の官能基に、グルクロン酸、硫酸塩、アミノ酸などの水溶性物質を結合させる反応です。これは抱合反応と呼ばれます。
    抱合反応を受けることでさらに水溶性が上昇し尿や胆汁として体外へ容易に排出されるようになります。
    抱合反応にはグルクロン酸抱合・硫酸抱合・アセチル抱合・アミノ酸抱合・メチレーションなどがあります。

    ※体外へ排出されるプロセスを第Ⅲ相反応として、「解毒」システムを3段階の化学反応としていることもあります。

    このシステムにおいて重要な役割を担っているのがグルタチオンです。理由は以下です。

    ①第Ⅰ相反応にて
    脂溶性の毒物をより水溶性へと変換させるプロセスで活性酸素が発生します。この活性酸素はグルタチオンなどの抗酸化物質によって中和されます。

    ②第Ⅱ相反応にて
    あえて外していましたが抱合反応には「グルタチオン抱合」があります。グルタチオン抱合では基質(毒物)の求電子部位にグルタチオンが結合し抱合体を形成します。そのグルタチオン抱合体は加水分解を受けシステイン抱合体となり、そのシステイン抱合体はアセチル化を受けメルカプツール酸となります。そしてそのメルカプツール酸が尿中に排泄されるようになります。
    なお基質(毒物)にグルタチオンを付加する反応を触媒する酵素はGST(グルタチオン S-トランスフェラーゼ)です。

    α-リポ酸にはグルタチオンを増やす働きがあります。また①第Ⅰ相反応にて発生する活性酸素の除去にも働きます。先ほど説明した有害ミネラルを体外に排出するキレート作用もあります。
    総合的にみて解毒作用が高い成分といえます。

 

精力

7.5点

「精力」増進&「性機能」向上 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 不妊症
    卵子のミトコンドリアを活性させることは妊活にとって非常に重要です。卵巣内での酸化ストレスは不妊の原因となります。

    α-リポ酸は細胞のミトコンドリアに存在しエネルギー産生作用【=ミトコンドリアを活性】と抗酸化作用【酸化ストレスを軽減】を発揮します。
    不妊治療に有効な成分の1つとしてカウントされています。

    ※卵巣・卵子に限定して話していますが、当然ですが精巣・精子にもあてはまります。


    ミトコンドリアベーシックBioPQQ 30粒 海外直送品

  2. 糖尿病性ED
    糖尿病性EDとは糖尿病によって勃起ができなくなったり、勃起の維持ができなくなった結果、満足に性交を行えない状態のことをいいます。糖尿病予防効果があるとされるα-リポ酸は糖尿病性EDの予防にも有効だと考えられます。

 

 

健脳

7.5点

「脳」の健康 に関わるα-リポ酸の働きは主に次です。

  1. 神経変性疾患
    酸化ストレスは神経変性疾患を引き起こします。

    強力な抗酸化作用を有するα-リポ酸は血液脳開門を突破し、脳内において酸化ストレスに対する防御効果を示します。
    パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の予防に有効だと考えられます。


    資生堂 サプレックス アルファ-リポ酸 (N) 120粒

  2. 脳血管性認知症

    認知症を引き起こす病気を大きく分けると、脳の神経細胞がゆっくりと死んでゆく「神経変性疾患」、脳の血管の病気が原因である「脳血管性認知症」、「その他の原因」の3つに分類されます。

    引用元
    認知症疾患について
    和歌山県立医科大学附属病院 認知症疾患医療センター HP

    ラット実験により脳血管性認知症に対してR-リポ酸が改善効果をもつことが判明しています。
    ただしα-リポ酸でもR型のR-リポ酸 限定で、S型やラセミ体(α-リポ酸の補足 その3にて説明)では逆に悪化させるとのことです。

    参照
    脳機能改善のための栄養素について(6)R-αリポ酸
    研究情報 今、注目していること
    (株)シクロケムバイオ HP

 

α-リポ酸のサプリメント紹介

 
α-リポ酸がメイン成分のサプリメントを紹介します。
 
Doctor’s Best

 

アルファリポ酸

1
粒=150mg 120粒入り

使用目安 1日=1粒 
%DV  

価格
884
30日分の価格  約219
1日あたりの価格 約7.3
※価格は記事作成時のものです。価格が変動する可能性があります。

α-リポ酸(ALA)はビタミンのように機能する脂肪酸です。ALAは細胞内でエネルギーを生産するグルコースの代謝において、重要な役割を果たします。リポ酸はアセチルCoAの合成に必要です。アセチルCoAは細胞内でグルコース(血糖)をエネルギーに変換する際に重要な役割を果たす代謝物です。またALAは抗酸化作用も持つため、フリーラジカルの制御という点でも重要です。ALAは水にも脂にも溶けるので、「汎用性抗酸化物質」と呼ばれることもあります。

  • 体のフリーラジカルに対する防御機能をサポートする助けとなる
  • ビタミン CやビタミンEなどの抗酸化物質を再利用する際の助けとなる
  • 食事と一緒に組み合わせることで、血糖値を健康的なレベルに保つ助けとなります。

 

Doctor’s Best, Alpha-Lipoic Acid, 150 mg, 120 Veggie Caps
iHerb.com

 

R-リポ酸がメイン成分のサプリメントを紹介します。
 
Doctor’s Best

 

成分表示中のR-リポ酸に着目
R-リポ酸
(ナトリウムR-αリポ酸(バイオ強化Na-RALA)由来)

1粒=200mg 60粒入り

使用目安 1日=1粒 
%DV  

価格
3601
30日分の価格  約1800
1日あたりの価格 約60
※価格は記事作成時のものです。価格が変動する可能性があります。

Doctor’s Best安定化R-リポ酸は、R-リポ酸(RLA)のナトリウム塩である生体的に強化されたNa-RALAを含んでいます。通常のRLAと違い、改良型のNa-RALAはRLAを安定化させたもので、高温でも劣化しないため、体にとって通常のRLAよりも利用しやすくなっています。このRLAで使用されている抽出方法を使うと、溶媒残留物の発生を防止できます。

リポ酸(LA)は、グルコース代謝ならびにエネルギー産生において、重要な役割を果たします。水と脂肪の両方に可溶性があるため、リポ酸は「普遍的な抗酸化物質」として知られています。リポ酸は「R」と「S」として指定されている、2つの形態で生じます。研究では天然型のRLAが、S型よりも生物学的に活性であることが示唆されています。

  • ミトコンドリアによるエネルギー生成に欠かせません
  • 体の抗酸化防御を促進
  • 既に正常な範囲内にある健康的な血糖値を維持
  • D-ビオチンが脂肪と炭水化物の代謝を支援

 

Doctor’s Best, 生体的に強化されたNa-RALA配合安定化R-リポ酸、200 mg、60ベジカプセルiHerb.com

 

α-リポ酸が含まれているサプリメントを紹介します。

Doctor’s Best

 

成分表示中のα-リポ酸に着目
アルファリポ酸

1粒=300mg 60粒入り

使用目安 1日=1粒 
%DV  

価格
1455
30日分の価格  約726
1日あたりの価格 約24.2
※価格は記事作成時のものです。価格が変動する可能性があります。

Doctor’s Bestベンフォアチアミンは脂溶性の形状の高い生体利用効率のちアミンのは生物で、血液循環と神経系をサポートします。α-リポ酸(ALA)は細胞プロセス中の重要な因子で、エネルギー生成のために血糖を代謝します。ALAは心臓、目、脳の健康に効果を及ぼします。ベンフォアチアミン + ALAは、健康的な加齢をサポートし、血糖循環がある健康的な細胞をサポートする必勝コンビネーションです。

血液循環と神経系をサポート

血糖代謝によりエネルギーを得る細胞プロセスをサポート

酸化ストレスを防ぐデュアルラジカル消去作用を支援

 

Doctor’s Best, Benfotiamine 150 + Alpha-Lipoic Acid 300, 60 Veggie Caps
iHerb.com

 

iHerb紹介コード=ALH5806 ご利用いただけたら幸いです。 上記リンクからiHerbへ飛んでいただくと、自動的にコード適応になります。

 

ここでの成分表示の注意点

  • サプリの形態(錠剤、カプセル、タブレット、ソフトジェルなど)は粒で統一しています。
  • %DVとはDaily Value(DV)に占める割合(%)のことです。DVは海外の基準です。基準はメーカによりけりです。
  • 価格は記事作成時のものです。価格が変動する可能性があります。
  • 価格に送料は含まれていません。

 

α-リポ酸のまとめ

分析【見た目編】49

分析【中身編】46

 

α-リポ酸 糖代謝促進 参照一覧

 α-リポ酸を含む「健康食品」-販売の実態調査も含めて- 独立行政法人国民生活センター HP

α-リポ酸の安全性・有効性情報 (痩身効果との関連) (Ver.111104)
「健康食品」の安全性・有効性情報 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 HP

エネルギー代謝とミトコンドリア機能 Jステージ HP

1, 2-ジチオラン環を持つ天然抗酸化物質, リポ酸の科学 Jステージ HP

シクロデキストリンによる不安定な機能性食品素材の包接安定化 Jステージ HP

αリポ酸が誘因と考えられ,糖尿病性ケトアシドーシスで発症したインスリン自己免疫症候群の1例 Jステージ HP

酸化ストレスと抗酸化療法 Jステージ HP

α-リポ酸・イチョウ葉エキス・L-カルニチン含有健康食品の認知機能改善効果 Jステージ HP

免疫応答の要となる分子の閾値(いきち)決定機構を解明 -細胞におけるアナログ情報のデジタル変換- 理化学研究所 HP

第62回 学ぶこと、伝えること 医療薬学科 教員コラム 姫路獨協大学 HP

αリポ酸(アルファリポ酸)| 効果や効能、摂取方法、副作用や安全性は? マイプロテイン公式サイトブログ
THE HUT GROUP HP

 

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