ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の評価 A+

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種です。細胞の周りで、水分の保持やクッションのような役割している物質で、ヌルヌル、ねばねばした状態で存在しています。
ヒアルロン酸は特に水分を保持する能力にすぐれています。非常にたくさんの水分を蓄えることができ、
ヒアルロン酸1gで約6リットル(500mℓのペットボトル12本分)の水分を保持できるともいわれています。
よく肌の「保水力」という言葉を聞きますが、この保水力の鍵となっているのがヒアルロン酸です。

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ヒアルロン酸は体内のいたる所に存在しています。特に多く存在しているのが、肌、関節、目です。
肌の潤いを保つ、関節がスムーズに動く、目の水分を保つといったことに大きく貢献しています

ムコ多糖

ムコ多糖とは、ゲル状の物質で細胞と細胞を結びつける役割をしています。皮膚、関節、内臓、角膜など体内のいたるところに存在していて、それらの細胞の周りで水分を保持している物質です。

人間の体の約60%は水分で構成されいます。

人間の体の構成比

人間の構成比

体内の水分はどこで蓄えられているかというと、細胞です。細胞内細胞外に蓄えらえます。細胞内に存在する細胞内液は、体内水分の約3分の2を占めています、残りの3分の1は細胞外に存在する細胞外液にあります。
ムコ多糖類は、細胞と細胞の間にあって、これら水分を保持する役目を担っています。

体の水分量は、「若々しさ」に大きく関係しています。よく「みずみずしい肌」などの表現がされますが、要は皮膚の細胞の周りで水分が多く保たれている状態のことです。それに大きく貢献しているのがムコ多糖類というわけです。

若いうちは肌がみずみずしく、年を取るとみずみずしさが失われる理由の一つは、加齢とともにムコ多糖類を生産する量が減ってしまことが原因です。
ムコ多糖類の生産量が減ると体の細胞に蓄えられる水分も減少してしまう、つまりみずみずしさが失わるということです。

ムコ多糖は単独では存在せず、たんぱく質と結びついて存在しています。これをムコ多糖タンパク質といいます。

ムコ多糖類には、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリンなどがあります。

ヒアルロン酸の摂取目的

最も期待しているは「美肌」です。あとは「関節」「目のうるおい」のために摂取しています。

 摂取目的
肌  「美肌」
その他「関節」「視力」

ヒアルロン酸の効果・効能

人間の皮膚は大きく3層にわかれています、外側から順に表皮、真皮、皮下組織という順になっています。

3層の中でも肌のハリ、弾力、潤いといった「美肌」に特に関係してくるのが真皮層です。

 

 

真皮はいわば肌の本体といえる場所です。真皮の厚さは2mm程あります。表皮の厚さは0.2㎜程なので皮膚の9割は真皮で占められていることになります(厚さの数値は諸説あります)。
真皮には肌を支え、そのハリ、弾力、潤いを保つ働きがあります。この役割を主に担っているのが3つの成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸とそれらを生み出す細胞(繊維芽細胞)です。

真皮では、繊維状のたんぱく質コラーゲンが大部分を占めています。真皮全体の約70%を占めています。
肌のハリや弾力を生み出す役割を担っているのがコラーゲンです。

コラーゲンは細かい網の目状に張り巡らされています。その網の目部分を繋ぎ合わせているのが弾力性のあるエラスチンです。エラスチンは真皮全体の約5%程しか含まれていませんが、コラーゲン同士を結び付ける大事な役割をしています。

コラーゲンとエラスチンの隙間を埋めているのがムコ多糖類のヒアルロン酸です。ヒアルロン酸が細胞(繊維芽細胞)間に水分を保持しながら存在しています。肌の内側の水分を保つ役割をしているのがヒアルロン酸です。

線維芽細胞は、これらのコラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸を産み出す重要な細胞です。

肌の保水力を高めているのはヒアルロン酸の生産量です。加齢によりヒアルロン酸が減少すると保水力も低下していきます。そうなると肌のハリ、弾力、みずみずしさが失われ、シワやたるみ、かさつきの原因となります。


そもそもヒアルロン酸は、眼球から発見された物質です。牛の眼球(硝子体)から発見されました。

眼球はそのほとんどが水分です。
眼球の3分の2を占めている硝子体は、99%が水分でてきています。

この水分を維持できているのが残り1%に含まれるヒアルロン酸のおかげです。
※残りの1%は ヒアルロン酸とコラーゲン。

 

目の潤いを保つためにヒアルロン酸の高い「保水力」が大きく役立っています。ヒアルロン酸は目薬に配合されていて、目の乾燥を防いだりや傷の修復をする働きをします。

関節
関節は、軟骨、骨、関節液などで構成されています。

ヒアルロン酸は軟骨と関節液に含まれてます。
※青の部分が関節液です

骨と骨の間に含まれている軟骨と関節液は、骨と骨の摩擦に耐えるクッションのような役割をしたり、関節の曲げ伸ばしがスムーズにいくよう潤滑油のような役割をします。

 

その構成成分であるヒアルロン酸はなめらかな関節の動きをを手伝う成分といえます。関節の中のヒアルロン酸が減少すると、(クッションの役割を果たしている)軟骨がすり減り、(潤滑油の役割をしている)関節液が減少することにつながり、骨同士がぶつかりやすくなり、いわゆる関節痛を引き起こします。

ヒアルロン酸のサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 若々しく美しくありたい女性
  • うるおいたっぷり、みずみずしさを目指す方
  • 乾燥やハリ不足が気になる方
  • 乾燥が気になる方へ内側からの潤いを
  • 加齢とともに減ってしまう成分
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ヒアルロン酸の摂取量、不足、過剰

ヒアルロン酸の摂取量
厚生労働省では、ヒアルロン酸の摂取基準は定めていません。日本健康、栄養食品協会では1日の上限を240mgとしています。サプリメントで摂取する場合、その商品の目安摂取量に従ってください。
ヒアルロン酸のサプリメントは様々ありますが、摂取目安とされているのが、だいたい1日当たり50mg~150mgのようです。
ヒアルロン酸は加齢とともに体内で生産量は減ります。なので40歳以上は200mg以上(上限240mg)を摂取すると良いという説もあります。
 
ヒアルロン酸の不足
体内でヒアルロン酸が不足することにより、特に肌、関節、目に影響を及ぼします。
肌の真皮では、ヒアルロン酸が肌の内側の水分を保つ役割をしています。不足しているこの機能がおち、肌が乾燥します。肌に潤いがなくなり肌のハリ、弾力を失われます。そしてしわ、たるみができやくなります。

ヒアルロン酸は関節の軟骨と関節液の成分にもなっています。ヒアルロン酸が不足しているというのはクッションの役割をしている軟骨がすり減って、潤滑油の役割をしている関節液が少なくなっている状態です。骨がぶつかりやすくなり関節痛を引き起こします。

目に関して言えば、ヒアルロン酸は目の潤いを保つ成分のため、不足しているとドライアイが発生する可能性が高まります。

 
ヒアルロン酸の過剰
ヒアルロン酸は元々体内に存在している成分です。なので比較的、安全性が高い成分です。過剰摂取による健康被害も少ないと思われます。ただ、どんな栄養素も過度にとると体に異変をもたらします。とくに嘔吐、腹痛などを起こしやすくなります。ひどい場合は、肝臓などの臓器に影響を及ぼします。
サプリメントで摂取する場合はその目安摂取量を必ず守ってください。1度に多量に摂取するのではなく、推奨されている量を継続して摂取することが大事です。

ヒアルロン酸の豆知識

「涙」は目の表面をおおい、目を守るさまざまなはたらきをしています。目の乾燥を防ぐ、目に酸素や栄養を与える、感染を防ぐ、目の表面の傷を治すといった役割をしています。

涙は外側から、油層、液層の二層構造をしています。
涙の表面にある油層が、水分の蒸発を防いでいます。
液層には、粘り気を持つ物質が含まれます。この物質が水分を目の表面にとどめる役割を持っています。

ヒアルロン酸が目薬に配合されているのは、涙の成分と似た性質があるからです。。
ヒアルロン酸が目の表面に水分を繋ぎ止め、水分を長時間保たせるので、目の表面の傷の回復にも貢献します。

 
ドライアイ
ドライアイとは、涙の分泌量が不足したり、涙の質の低下することによって目の表面を潤す力が低下した状態のことをいいます。目が乾くといった乾燥感だけでなく、ゴロゴロとする異物感や目の痛みなどを感じ、視力が低下することもあります。
ドライアイの原因と考えられるがパソコンやスマートフォン、暗い中での読書、エアコン、コンタクトレンズなどです。
ドライアイには、涙の成分と似た性質をもつヒアルロン酸が効くといわれ、ドライアイの治療にはヒアルロン酸配合の点眼薬が良く使用されます。
 
化粧水
ヒアルロン酸が入っていない化粧水にヒアルロン酸の原液を加えることで、肌の潤いを与える効果を高めます。その化粧水にヒアルロン酸の持つ「保水力」が加わるからです。化粧水10ml程度に対してヒアルロン酸原液は1mlの割合がお勧めとされています。

ヒアルロン酸のイメージ

鳥の軟骨 写真は軟骨のから揚げ

肌のみずみしさに関わる成分

ヒアルロンと相性の良い栄養成分

・コラーゲン
・エラスチン
・スクワレン

ヒアルロン酸の勝手にランキング

肌(美肌)部門 第5位

ヒアルロン酸のレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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ヒアルロン酸 総合評価 A+ 14

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛)評価3
頭皮の真皮層には、髪にとって重要な毛根部分があります。頭皮が乾燥する原因のひとつに真皮層の潤いが足りていないというのもあります。真皮内で水分を保つ役割をしているのがヒアルロン酸です。体内のヒアルロン酸を減らさないことは頭皮の乾燥を防ぐことともいえそうです。ちなみに頭皮の乾燥はフケや抜け毛を増やすことにつながります。頭皮環境にヒアルロン酸は影響してそうですが、ヒアルロン酸を薄毛改善目的で摂取していません。 評価3

肌(美肌)評価6
ヒアルロン酸の持つ優れた「保水力」が肌の潤いを保ち、みずみずしくハリと弾力のある肌をつくり出しています

肌のみずみずしさを作っているのはヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は私たちの体の中の細胞と細胞との間に多く存在し、細胞間の水分を保持する役目を担っています。体の水分量は、若さに大きく関係しています。よく「みずみずしい肌」などの表現がされますが、要は体の細胞内外に多くの水分が含まれている状態です。それに大きく貢献しているのが細胞間の水分を保持する役目をしているヒアルロン酸というわけです。
大げさにいうと水分保持の役割をするヒアルロン酸が足りていないとどんなに水分をとってもその水分は尿や汗として抜けていっちゃうのです。

美肌を作るというよりは、美肌を保つといった表現のほうがあてはまるかもしれません。

体型 評価2
ヒアルロン酸にはダイエットを促進する、筋肉をつけるというような効果はないと思います。

体力(普段)評価2.5
日々、健やかなる生活を送るには、関節がスムーズに動くことが前提です。関節痛などで歩くだけで痛むというようなことは普段の生活に支障をいたします。関節(軟骨、関節痛)の成分であるヒアルロン酸は関節痛の予防になります。というような感じで無理やり結び付けてみました。

その他 総合 評価5

目(視力) 評価4.5
眼球の3分の2を占めている硝子体は、ほとんど水で、その水をキープできているのはヒアルロン酸のおかげです。目の潤いを保つためにヒアルロン酸の高い「保水力」が大きく役立っています。なので目が乾いたりする感じがある時は、ヒアルロン酸を取るといいかもしれません。といってもこの場合は食事やサプリメントで体内に取り入れるというよりは、目にヒアルロン酸配合の目薬を点眼したほうがよさげです。
ただヒアルロン酸は目を含めた体内の水分を保持する役割があるのは確かなので、適量を継続して摂取することは目にもプラスに働きます。

関節 評価5.5
ヒアルロン酸はコラーゲンとともに軟骨の成分となっています。また軟骨周辺にある関節液の成分になっています。骨と骨の間にある軟骨はクッションのような役割、関節液は関節をスムーズに動かすための潤滑油のような働きをしています。なのでこれらの成分であるヒアルロン酸が不足することは、膝にダメージを受けやすいといえます。加齢とともに軟骨がすり減って、ひざの痛みがでるのは有名です。ヒアルロン酸をはじめとする軟骨の成分を含んだサプリメントのCMはしょっちゅう流れています。ヒアルロン酸は関節には当然欠くことのできない成分です。

ヒアルロン酸雑感

ちょっとエラスチンの雑感のパクリの部分があります。ご了承ください。

真皮は肌を支え、肌のハリや弾力、潤いを保つ働きしています。美肌をつくる、保つには真皮のケアをしっかりする必要なのです。その真皮に存在しているのがコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の3つの成分です。そしてそれらを生み出すのが繊維芽細胞です。

ようはこの3つの成分、1つの細胞(細胞がひとつということではありません。念のため)にプラスになることをする、マイナスになることを防ぐということが真皮のケアといえます。

プラスになることというのが「それら成分」をサプリメント、食事などで摂取し補うということです。
マイナスになることはずばり活性酸素です。活性酸素により肌が酸化してこれら成分を壊します。
なので紫外線やたばこの煙をさける、ストレスを溜めないといった予防策や抗酸化作用のある栄養成分を取るといったことが必要となります。

3つの成分の役割はざっとこんな感じです。
コラーゲン 
真皮のメイン。70%を占めている。肌のハリや弾力を生み出す役割を担っている。

エラスチン 
網目状になっているコラーゲン同志を結びつける役割。コラーゲンを支えているのはエラスチン。真皮の5%を占める。

ヒアルロン酸
真皮の細胞と細胞に間にあるのが、ムコ多糖類のヒアルロン酸。真皮の水分保持の役割。

真皮の中でもメインはコラーゲンですが、そのコラーゲンを支える役目をしているのがエラスチンです。どんなにコラーゲンが満たされていてもエラスチンが不足していると、真皮を正常な状態で保つことができなくなりたるみ、しわなどを引き起こします。
細胞(真皮の場合、繊維芽細胞)の間にあるヒアルロン酸も当然大事です。肌のうるおい、みずみずしさは水分保持の役割をしているヒアルロン酸の量が関係しているからです。

さきほどでプラスになることとして、食事、サプリメントで補うといいましたが、
なぜならこれら3つすべて加齢とともに減ります。結構なペースで減っていきます。

体内のコラーゲンを生成する力、エラスチンを生成する力、ヒアルロン酸を生産する力、すべて年をとると減るのです。だいたい20代ぐらいがピークでそっからどんどんへっていきます。40代に入ると加速度的にへっていきます。ピークの半分になります。※ついでに真皮にある繊維芽細胞(これら3つを生み出す細胞)も減少します。

すべて加齢とともに減ってしまうわけです。老化ってまさにこのことですよね。

ともかく減っていくものは、補うのがマイアンチエイジング法なので、このヒアルロン酸も当然ですが毎日摂取です。

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸すべて摂取しているので、ピンポイントでどの成分が、肌の何(弾力、ハリ、潤い)に効いているかというは感じにくくなっているのは事実です。ただこの3つ成分を取っていることで、肌の弾力、ハリ、潤いが減るのを食い止めているというか遅らせている感じがします。

まあヒアルロン酸がピンポイントで肌の何に効くかといえば、やはり「みずみずしさ」だと思います。中年のおやじが自慢することではないのですが、上半身の肌のみずみずしさは若いころとさほど変わりません。これはヒアルロン酸のおかげだと思います・・・ともかく真皮に含まれる成分は年を取ると減る一方なので、絶えず補給し続ける必要があると感じています。

もちろん雑音もあります。

一部では、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸はサプリメントをとっても意味ないといわれています。サプリメント否定派の中で、特にこの3つはよく名前があがります。体内に入るとどのみち分解されるからとか云々まあいろいろ言われてます。
個人的にはそうは思いません。飲み始めてから肌の質が変わったと思いますし、飲んだ後、数時間たっただけでもなんとなく肌の違いを実感できます。

ともかくこの3つの成分はどんな人でも年とともに減っていってしまう成分です。サプリメントはその成分として販売されているので、雑音関係なしに取り続けます。

 

 

 

 

 

ヒアルロン酸は単体サプリでも、複合サプリでも取っています。

ヒアルロン酸は関節、目にもいいです。とくに美肌にこだわりがなくとも関節痛や目の渇きで悩んでいる人が摂取するのも十分ありです。

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