BCAAの評価 S
BCAA
人間の体を作っているたんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。20種類のアミノ酸は9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸の分けられています。
必須アミノ酸は体内で合成できないアミノ酸で食べ物などから必ず取らなければいけないアミノ酸です。
非必須アミノ酸は体内で合成できるアミノ酸です。
非必須アミノ酸は体内で合成できるからといって摂取する必要がないというわけではありません。合成できる量が限られていたり、消費が激しく体内で不足することもあるので非必須アミノ酸も積極的に取り入れる必要があります。
必須アミノ酸(9種類)
バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、ヒスチジン
非必須アミノ酸(11種類)
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、システイン、プロリン、セリン、チロシン
BCAAとはBranched Chain Amino Acidsの頭文字のことで、必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの総称のことをいいます。この3つのアミノ酸は分子が枝分かれした構造をしているので、3つまとめてBCAAと呼ばれています。ちなみにBCAAは日本語では分岐鎖アミノ酸と訳されます。
BCAAは筋たんぱく質を構成しているアミノ酸の約15~20%、必須アミノ酸の約35~40%を占めており「筋肉」にとって非常に重要な存在とされています。
BCAAの摂取目的
BCAAの一番の摂取目的は「筋肉」をつけることです。
髪 「白髪」★☆☆
肌 「美肌」★★☆
肌 「美白」☆☆☆
体型「筋肉」★★★
体型「ダイエット」★★☆
体力「普段」★★☆
体力「夜のほう」★☆☆
★★★ このカテゴリーを摂取目的とすることを特にお勧めする 一番の摂取目的としている
★★★ このカテゴリーを摂取目的とすることをお勧めする 摂取目的としている
★★☆ このカテゴリーを摂取目的とするのは十分アリ 摂取目的の一つとしている場合もある
★☆☆ 何らかの効果があるのでこのカテゴリーを摂取目的としてもいい 個人的に摂取目的としていない
☆☆☆ このカテゴリーに対する効果は期待しないほうがよい 摂取目的とする必要はないと思っている
BCAAの効果・効能
筋肉
筋肉はたんぱく質でできてます。筋たんぱく質(筋肉のたんぱく質)は合成と分解を24時間繰り返していますが、筋肉の質が一定に保たれているのはこの合成と分解のバランスがとれているからです。
筋たんぱく質の合成=分解の時は筋肉の量は一定で、合成>分解の時に筋肉が増えていき、合成<分解の時に筋肉が減っていきます。
「筋肉を増やす」ためには、筋肉トレーニング(以下、筋トレ)などにより筋肉に高い負荷を与え、筋繊維に損傷を与える必要があります。
筋繊維が損傷を受けた後に栄養、休養をとることで筋繊維は修復しますが、修復されることで筋繊維が以前よりも少し強く(太く)なるからです。修復され筋肉が少し強く(太く)なることを超回復と呼んでいます。
筋繊維を損傷させる、超回復によって筋肉を少し強く(太く)させるというプロセスを繰り返すことが筋肉を増やすメカニズムとなります。
筋肉を構成している繊維状の細胞。筋肉は筋繊維が何千もの束となってできています。
修復の際に必要となる栄養というのが筋肉の材料となるたんぱく質、つまり筋たんぱく質を構成しているアミノ酸です。筋トレ後に筋たんぱく質に必要なアミノ酸を取り入れることで筋たんぱく質の合成が高まり、損傷を受けた筋肉の修復を促し筋肉が肥大していきます。
BCAAは筋たんぱく質に含まれる必須アミノ酸の35%~40%を占めています。筋肉を構成しているアミノ酸の主成分といえ筋トレ後にBCAAを摂取することは筋肉増大につながります。
筋たんぱく質の合成を促進
BCAAは筋たんぱく質の構成材料だけでなく、筋たんぱく質合成のスイッチを入れる役割をしています。この働きはBCAAの中でも特にロイシンが関わっているといわれています。
筋たんぱく質の合成の経緯は次です。
※リボソームは細胞室内にあるたんぱく質を合成する場所だと考えてください。リボソームはrRNAとたんぱく質で構成されています。
このようにDNAの情報を転写したmRNAの情報をもとにたんぱく質がつくられることを翻訳といいます。転写と翻訳の2つ過程を「たんぱく質の合成」といいます。
翻訳の過程を調整しているのが翻訳開始因子と呼ばれるもので、翻訳開始因子が活性化されることでたんぱく質の合成(ここでいうと筋たんぱく質の合成)が促進されます。
この翻訳開始因子を活性化させるのがmTORという酵素です。mTORは筋たんぱく質合成のスイッチのようなものと考えてください。
簡単にいうと筋たんぱく質の合成は、mTOR→翻訳開始因子を活性→筋たんぱく質の合成という流れになります。
mTORが活性化させることで筋たんぱく質の合成が開始されるわけですが、このmTORを活性化させる働きをするのがロイシンです。
なのでさきほどの筋たんぱく質の合成の流れではロイシンが一番最初にくることになります。
ロイシン摂取→mTORを活性→翻訳開始因子を活性→筋たんぱく質の合成
つまり筋たんぱく質合成のスイッチを入れるのがロイシンということになります。ロイシンを含むBCAAを体内に取り入れることにより筋たんぱく質の合成を高めることができるといえます。
筋たんぱく質の分解を抑制
筋トレをすると、筋肉に蓄えられているグリコーゲンが分解されてエネルギーとして使われます。
筋トレをし続けて筋グリコーゲンがなくなると次に筋肉に含まれているBCAAを分解することでエネルギーを生み出します。
BCAAのサプリメントを筋トレ前に摂取することで、筋肉の分解を抑制することができます。
摂取したBCAAは血液を介して筋肉に供給されますが、筋グリコーゲンが枯渇したときには血液中のBCAA(摂取したもの)が運動時の筋肉のエネルギー源として使用されます。そのため筋肉に含まれているBCAAをすぐに取り出す必要がなくなります。
簡単にいうと筋トレ前にBCAAを摂取すると筋肉の分解を遅らすことができるということです。
実際にBCAAを摂取することで血液中と筋肉中のBCAA濃度が高まり、筋肉から分解されてできる必須アミノ酸の量が減少するということがわかっています。
血中のBCAAの濃度が最大となるのが摂取後30分後です。筋トレ開始の30分前にBCAAを摂取することで筋肉の分解を遅らせることが出来ます。
インスリン
上記、筋たんぱく質の分解を抑制の欄で、「筋グリコーゲンが枯渇したとき」と記載しました。グリコーゲンとは筋肉や肝臓に蓄えられるブドウ糖のことです。筋グリコーゲンとは文字通り筋肉に蓄えられるグリコーゲンで、筋肉の収縮が起こる際に必要となるATP(エネルギー源)をつくるものです。
体内のグリコーゲンの80%以上は筋肉に蓄えられます(肝臓に~100g、筋肉に~400g)。ブドウ糖をグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えるのはインスリンの役割です。すい臓からインスリンが分泌されることでブドウ糖の取り込みが促進されます。
BCAAにはすい臓からのインスリン分泌を促進する効果があります。そのためBCAA摂取は筋肉へのグリコーゲンの貯蔵量を増やすといえます。
「筋肉を分解させない」という大前提となるのは「筋グリコーゲンが枯渇していない」ことです。インスリンの分泌を促進するBCAAは筋グリコーゲンを増やすという点においても重要な存在となります。
また骨格筋にアミノ酸の取り込みを行うのもインスリンの役割です。骨格筋に取り込まれたアミノ酸は筋たんぱく質の構成材料となり筋たんぱく質の合成を促進することになります。この点においてもインスリンの分泌を促すことは大切となります。
グリコーゲン合成、骨格筋へのアミノ酸の取り込みをするインスリンは筋肉にとって重要なホルモンといえます。そのインスリンの分泌を促進することにBCAAが深く関わっています。
この効果はBCAAのなかでもロイシン、イソロイシンによるところが大きいとされています。
中枢性疲労の予防・回復
BCAAの摂取は中枢性疲労の予防や回復にも効きます。
中枢性疲労の原因のひとつは脳内にトリプトファンの輸送が増えることでセロトニンが増加することです。
セロトニンは脳で作られ、脳内に分泌される神経伝達物質の一つです。「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」とともに三大神経伝達物質といわれています。セロトニンは必須アミノ酸の一種トリプトファンから合成されます。トリプトファンは体内に入って脳に運ばれると、神経伝達物質であるセロトニンになります。
ここで注目してほしいのは「セロトニンが増加する」ほうでなく、「脳内にトリプトファンの輸送が増える」ほうです。トリプトファンからの輸送が増え、過剰にセロトニンが生成されることが中枢性疲労の原因と推測されています。
脳内にトリプトファンが輸送される場合は、血液脳関門(脳への侵入ゲートのようなもの)を通過しなければなりません。通常はトリプトファンが血液脳関門を通過することはあまりありません。
「通常」という表現をしましたが、より詳しくいうとBCAAの血中濃度が高いときです。
トリプトファンとBCAAの輸送体が競合しているためBCAAの血中濃度が高い時はトリプトファンの輸送が少なくなります。
BCAAとトリプトファンを運ぶ輸送体は共通のものなので、相対的に多いアミノ酸(BCAA)が優先的に輸送体に乗って血液脳関門のゲートを通過するようになります。そのため「通常(BCAAの血中濃度が高いとき)」はトリプトファンの輸送が少なくなります。
トランスポーターのことです。細胞外から細胞内にアミノ酸を取り込む役割をするものです。ここでは血液脳関門を通るためのアミノ酸の運搬役だと考えてください。
ただしBCAAの濃度が低下して、トリプトファンの濃度が高まった場合に脳内にトリプトファンの輸送が増えてしまいます。
この場合は運動時です。激しい運動や長時間の運動をすると血液中のトリプトファンの濃度が高まります。一方BCAAは分解されて筋肉エネルギー源となるため低下していきます。
運動時は脳内にトリプトファンの輸送が増加し過剰にセロトニンが生成されて、中枢性疲労が促進されることになってしまいます。運動時に「疲労を感じる」のは肉体的な疲弊より自律神経中枢の疲労が原因といわれています。
BCAAの血中濃度を高めることができれば、これを防ぐことができます。運動時のBCAAの血中濃度を高める方法は簡単です。運動前(30分前)にBCAAを摂取すれば良いことです。
このようなことからBCAAの摂取は、中枢性疲労の予防・回復に効果があるといわれています。
筋肉痛を軽減
筋肉痛にはいろいろ種類がありますが、一般的に筋肉痛と呼ばれるものは「遅発性筋肉痛」のことをいいます。遅発性筋肉痛とは筋肉痛のうち運動後しばらく(数時間から数日)してから感じる筋肉の痛みで、主に筋肉組織の損傷に伴う炎症反応によるものです。
筋肉損傷に対する効果を検証(運動前にBCAAを含むアミノ酸を摂取した場合としない場合)した結果、摂取した場合において筋肉損傷の程度が低くなっていることが確認されています。
BCAAを含むアミノ酸を摂取することは筋肉痛にも効果があるといえます。
BCAAのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集
- トレーニング時の栄養補給に
- 筋肉増大やダイエットの強い味方
- 健康的な体づくりを目指す人に
- 多くのアスリートが愛用する人気の高いサプリメント
- 体内では生成できない3つの必須アミノ酸をバランス良く配合
BCAAの摂取量、不足、過剰
筋肉をつける目的の場合は1日当たり5,000mg~10,000mg(1回当たり2,000mg以上)を目安摂取量とすることをお勧めします。
※本格的に筋肉をつける場合やアスリートの方などは1日当たり15,000mg~30,000mg(1回当たり5,000mg~10,000mg)を勧められています。
1回当たり2,000mg以上としているのは2,000mg以上を摂取すると摂取2時間後においても摂取前に比べてBCAA濃度の値を高く維持できるからです。
※BCAAの摂取量が1,000mg以下の場合は1時間後には摂取前のレベルと同じ濃度になるという測定結果が報告されています。
摂取タイミングとしては「トレーニング前、中、後」、「起床直後、トレーニング前、中、後」、「トレーニング前、中、後、睡眠前」といった1日に3~4回にわけてとるのがベストだと思われます。
ちなみにBCAAの構成成分の個別の1日当たりの目安摂取量は
- バリン→成人体重1kgに対して26mg。50kgの人だったら1,300mg。
- ロイシン→成人体重1kgに対して39mg。50kgの人だったら1,950mg。
- イソロイシン→成人体重1kgに対して20mg。50kgの人だったら1,000mg。
となっております。
この3つはすべて必須アミノ酸です。特に筋肉を増やすことを目的としていなくとも少なくともこの量を毎日取ることをお勧めします。BCAAのサプリメントだと手軽にとれる量です。
筋肉量の低下
効果・効能にも記載しましたが、BCAAは筋たんぱく質の合成促進、分解抑制に深く関わっており筋肉にとって重要なアミノ酸です。最も重要といっても言い過ぎではないかもしれません。不足することは筋肉量の減少に直結すると考えてください。
筋肉が減ることは肥満にもつながります。1日のうちで一番エネルギーを消費するのは基礎代謝ですが、筋肉は基礎代謝量が一番多い組織です。BCAAが不足している→筋肉が減る→基礎代謝が減る→エネルギーが余る→脂肪がつくという流れになってしまいます。
運動時の疲労
筋グリコーゲンを使い果たすと血中あるいは筋肉中のBCAAが運動時の筋肉のエネルギー源として使用されます。なので不足している状態で運動をするとエネルギー不足となります。
また筋グリコーゲンを分解してエネルギーを生み出す際に同時に乳酸も作り出されます。乳酸は分解されるとエネルギーになりますが、分解されずに溜まると他の代謝を邪魔をし疲労を感じさせるものになるため疲労物質とも呼ばれています。BCAAには乳酸の産生を抑制する効果もあるため不足しているというと乳酸が溜まりやすくなり疲労を感じやすくなります。
肝機能の低下
BCAAは筋肉だけでなく肝臓にも深く関係しています。肝機能が低下している場合、BCAAは筋肉においてアンモニアの解毒をしたり、肝臓のエネルギー源にもなります。
BCAAが不足することで肝機能がさらに低下したり肝硬変のリスクを高めることになります。
BCAAの過剰で注意してほしいのはBCAAを構成している個別のアミノ酸の過剰です。BCAAは3つのアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の摂取比率のバランスが重要で、バランスが取れていることでその効果を発揮します。その理想の比率はバリン:ロイシン:イソロイシン=1:2:1です(1:4:1の説もあり)。
3つうちどれか一つを過剰に摂取することでBCAAのバランスを崩してしまうことに注意してください。
バランスが崩れると免疫力低下、体重減少など体に悪影響を及ぼすこともあります。
BCAAの豆知識
糖原性アミノ酸は糖質に変化してエネルギーと利用される性質をもつアミノ酸で、ケト原性アミノ酸は脂肪酸やケトン体に変化してエネルギーと利用される性質をもつアミノ酸です。
BCAAのなかでバリンは糖原性アミノ酸、ロイシンはケト原性アミノ酸にあてはまります。イソロイシンは糖原性アミノ酸、ケト原性アミノ酸両方の性質をもっています。
BCAAのイメージ
肉、魚、大豆
ザ・筋肉
BCAAと相性の良い成分
・グルタミン
・クレアチン
・シトルリン
BCAAの勝手にランキング
BCAAのレーダーチャート解説
- 6
このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる - 5
このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる - 4
このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる - 3.5
このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない - 3
このカテゴリーになんらかの効果があるもの - 2
このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる - 1
このカテゴリーとは関係ないと思われる
※4以上が摂取目的となっているカテゴリー
BCAA 総合評価 S 16
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS 18点
S 16点以上
A+ 14点以上
A 12点以上
B+ 10点以上
B 9点以下
髪(薄毛)評価4.5
BCAAを構成している3つのアミノ酸は必須アミノ酸です。筋肉のみならず体内にあるたんぱく質の構成材料となっています。それは髪にもあてはまります。
髪の主成分はケラチンというたんぱく質です。90%以上はケラチンでできています。ケラチンを構成しているのは18種類のアミノ酸ですが、BCAAを構成しているバリン、ロイシン、イソロイシンすべて含まれています。ケラチンを構成しているアミノ酸のうちロイシンは約8~10%、バリンは約5%、イソロイシンは約5%を占めています(数値は諸説あり)。
食事などで取り入れられたたんぱく質(およびアミノ酸)が体内で作用する順番でいくと髪は最後のほうになります。激しい運動や筋トレなどをしてBCAAの消費が激しいとケラチンまで回らず健康な髪を作ることができなくなります。
なのでケラチンの合成という点で、BCAAを髪の健康目的で摂取するのは個人的にはアリだと思います。特にロイシンは18種類のアミノ酸のうち3番目、4番目に高い数値を占めているだけでなく、たんぱく質合成のスイッチを入れる役割をしているためケラチンの合成にも非常に重要な存在です。
ただしBCAAを摂取すれば発毛、育毛するのではなく、足りなければ髪が健康的でなくなり抜けやすくなるという感じです。
肌(美肌)評価3.5
バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸はすべて必須アミノ酸です。この3つをまとめたBCAAは必須アミノ酸のなかでも必要とされる量が一番多く、筋肉以外のたんぱく質形成にも大きく貢献しています。
肌作りの基礎となるたんぱく質の構成に関わっている成分なので肌のためにも不足することなく摂取する必要があります。
またBCAAのうちバリン、ロイシンは真皮層の美肌成分のエラスチンの構成成分となっています。エラスチンの8割~9割は5つのアミノ酸(バリン、ロイシン、グリシン、アラニン、プロリン)で占められています。
美肌目的として摂取するのも悪くはありません。
体型(筋肉)評価6
文句なしの満点です。BCAAを一つの栄養成分と考えた場合は筋肉にとって最も重要です。断言していいと思います。ここではもう述べることはありません。詳しくは効果・効能欄をご覧ください。
体力(普段)評価5
筋グリコーゲンが枯渇している状態で筋トレをすると、筋肉を分解してエネルギーを生み出すことになります。筋トレ前にBCAAを摂取することで、血液中のBCAAが筋肉のエネルギー源として使用されるため筋肉の分解を遅らせることができます。血液中のBCAAとは筋トレ前に摂取したBCAAのことです。
※摂取30分後に血中のBCAAの濃度が最大になるため、筋トレ開始30分前に摂取するのがおすすめです。
BCAAには中枢性疲労や筋組織の損傷を軽減する効果もあるため、摂取することで運動後の疲労感や筋肉痛をやわらげることにもなります。
ジムなどに通い体をよく動かす方には強い味方となる成分です。
その他(代謝)評価5
筋トレをしてBCAAを含むアミノ酸を摂取することは筋肉を増やすことにつながります。筋肉を増やすことは基礎代謝を上げることになります。なのでBCAAは代謝をあげる間接的な要因となるものです。
BCAA雑感
こんな私でもアクティブに生活している時代がありました。
いきなり「こんな私」って言われても・・・と思ったかたはぜひプロフィール欄をご覧ください。
えーと
20代です。20代はなんとジムに通っていました。
初めは近所のスポーツセンター(村とか、町とか、市とか、区とかにある)に通いつめ、しまいには月額料金を払って民間が経営しているスポーツジムに通う時期もありました。
今の私にはとうてい考えられないことです。
そこでなにをしていたのかというと筋トレです。ほぼ筋トレ一本です。ランニングマシーンとか自転車こぐやつとかはほとんどしなくて筋トレに励んでいました。
しかも筋トレといっても上半身のみを徹底的に鍛えるというなんともアンバランスな筋トレをしていました。
足腰を鍛えるスクワット系のトレーニングはほとんどせず、ダンベル、バーベルなどを使い胸、肩、背中を鍛えるトレーニングを集中的に行っていました。
なぜこの3点を集中的に鍛えたかというと、
モテルと思ったからです。
女の子に・・・
胸板があつく、肩幅がひろく、背中が大きい人って女の子にモテルと思ったからです。この3つがモテル体型の必須項目だと思い込んでいました。
足腰を鍛えなかったのは、当時から成長ホルモン分泌系のサプリメントをたくさんの摂取していたので「背が伸びるかも」という一縷の望みにかけていたからです。足腰(特に足)に筋肉をつけると背が伸びないと思い込んでいました。
とにもかくにもちびっこな私は上半身に筋肉をつけることで少しでもモテ要素をあげようとしました。よく言われている「背が低い人は筋肉をつけたがる」というあるあるに見事なまでに合致したわけです。
このブログをご覧いただくと、私が興味があることに対して異常なほどこだわる性格であるとわかると思います。
筋トレもそうでした。
ほんとにこだわりがすごかったですね。
トレーニングのやり方とか、やる順番とかにすごくこだわってやっていて・・・
まあ全部自己流なんですけど・・・
一時期ですが体重58~59kgぐらいでベンチプレス90kgまで持ち上げることができました。今考えるとこれってそこそこすごいことだと思います。
胸、肩、背中この3つのうちとにかく胸、なぜか大胸筋を鍛えることを一番の目的としてベンチプレスばっかりをしていました。筋トレ比率でいうとベンチプレス:その他=7:3ぐらいだったと思います。
おかげでそこそこステキな体(上半身)を手に入れることができました。
これは単なる自己満足ではありません。実際に褒められることが多かったです。
具体的にいうと女性にです。
裸を見せたときに、多くの女性が私の体(上半身)を褒めてくれました。
「なにかスポーツしていた?」
「すごい!ヤセマッチョやん」
「いい体つき!!」
私の上半身を見た女性からたびたびこのような賛辞のお言葉を頂きました。
ちなみに補足ですが、女性に裸をみせるシチュエーションはほぼ金銭が発生しております。
俗にいうデリバリーヘル・・・
ビターん
すいません栄養成分レビューではふざけない、下ネタは書かないと決めていたのに、ついついやってしまいました。
とにかく昔は筋トレにはまっていて、その時に活躍してくれたのがたんぱく質を中心とする栄養成分でした。
つまりプロテインであったり、多くのアミノ酸であったり、そして今回紹介したBCAAであったりということです。
当時から髪の健康や成長ホルモン分泌を促進するためにこれらを多くとっていたので、筋肉もすごくつきやすかったといえます。
まあぶっちゃけると当時はBCAAよりも、プロテインやアルギニンとかオルニチンとか単体のアミノ酸を重視していました。なのでBCAAのサプリメントは必ず飲むという感じではありませんでした(まあプロテインにはBCAAは必ずふくまれていますが・・・)。
今思えば、プロテインとBCAAを軸として、筋トレに励んでいればもっと効率よく筋肉をつくれたかもしれないと思っています。
筋トレをあまりしなくなった今のほうがBCAAをよく取るようになったかもしれません。このNOW社のサプリをとっていますが、毎日1~2粒はとるようにしています。
目安摂取量は4粒となっていますが、筋トレを本格的にやっていないのと他のサプリ、プロテインからBCAAが取れているため少なめにしています。
これとか
これ
からもBCAAは取れているので。
スポーツジムに通わなくなった今、どんな体型をしているかというと・・・
そこそこの筋肉を保っていると自負しています。傍からすると、筋トレをいまだに続けていると思われるかもしれません(お腹周りはちょっとやばいですが・・・)
たぶんその要因となっているのがBCAAをはじめとする20種類のアミノ酸を毎日しっかりととっているからといえます。BCAAのサプリはマックスでとっていませんが、BCAAの必要摂取量は優に取れています。
とにかく筋肉に必要な「BCAAをはじめとするアミノ酸」をしっかりと取れているおかげか、筋肉の分解はそこそこ防げていると感じています。
で、です。
今までことあるごとに私の4つのカテゴリーの優先順位は髪>肌>>>>体型>体力であると豪語してきました。
※優先順位が高いカテゴリーに関連する栄養成分を「種類」も「量」も多く取ることにしています。
今年に入ってこの優先順位に若干の変化がありました。順位には変化はないのですが、重視度が変わりました。
髪>肌>体型>>>>体力
こんな感じになっています。以前より筋肉をつける、筋肉に関わる栄養成分を多く摂るようになってきているのです。
やっぱり若く見られるためには体型もあらためて重要だなと考えるようになりました。
同じ年代の芸能人で、太っているかたを見ると非常に残念に思うからです。顔のつくりがよく肌もきれいなのになんか残念なのです。
ということで今、筋肉関連のサプリにけっこう手をだしています。時がたったら続々とレビューしていきたいと思います。
ただし、これからスポーツジムに通うことはしませんし、腕立て腹筋を新たに日課にするということもしません。
今までの生活を変えずに単に栄養成分のみでどこまで体型をキープできるか試してみます(今のところの考えです、いつ筋トレに目覚めるかわかりません)。
ちなみに筋トレはあまりしていないといいましたが、唯一しているのがこのような器具を使っての運動です。
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女性はきついかもしれませんが、男性にとってはあまりきつく感じずにできる「ながら運動」の一つだと思います。
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栄養成分レビューといいながらいったい私は何を勧めているのでしょうか?
とにかく筋肉をつけるにはBCAAは必須です。BCAAを運動前、中、後で飲むのと飲まないとでは筋肉のつきが大きく違ってきます。
筋トレに励んでいる人はぜひともBCAAを摂取してください。
というかこんなこと言わなくても、筋トレをしている人はほぼとっている栄養成分だとおもいます。
そのぐらい筋肉にとってはBCAAは当たり前の存在です。