DMAE アセチルコリンの前駆体

DMAE

 

アミンの1種
アセチルコリンの前駆体

 

DMAEとは

DMAEについて

  • DMAEはdimethylaminoethanol(ジメチルアミノエタノール)の略称です。

  • DMAEは有機化合物でアミンの一種です。
    アミンとはアンモニア(NH3)の水素原子(H)を炭化水素基(R)で置換した化学構造をもつ化合物の総称のことをいいます。置換された水素原子の数が1個→第1級アミン、2個→第2級アミン、3個→第3級アミンと呼びます。DMAEは3級アミンです。

  • DMAEは脳内に微小量存在するとされています。
  • DMAEはアセチルコリンの合成に関わるコリンの前駆体考えられています
    DMAEとコリンの関係

    DMAEはアセチルコリンの前駆体であることは間違いないと思いますが、それがコリンの前駆体としてなのか類縁体としてなのか、はたまた何かはっきりとしたことがわかりません。

    DMAEのサプリの商品説明欄などではコリンの「前駆体」という表現をよくみかけます。
    一方でDMAEのウィキペディアなどではコリンの「類縁体」と記載されています。

    ここでは(このレビュー)では「DMAEはコリンの前駆体である」の体で話を進めていきます。

    あとで詳しく説明しますが、アセチルコリンはコリンを原料に生成されます。
    アセチルコリンの前駆体がコリンでそのコリンの前駆体がDMAE、つまるところDMAEはアセチルコリンの前駆体で話を進めていきます。

  • アセチルコリンの産生を促すDMAEの摂取は記憶・認知・学習能力を向上させる効果が期待できます。

 

摂取量について

推奨・目安摂取量は定められていません。

 

DMAEの効果・効能

DMAEの効果・効能 3つ厳選

  1. アセチルコリンの合成に関与(コリンの前駆体として)
  2. 細胞膜の構成などに関与(コリンの前駆体として)
  3. 抗酸化作用

※②~③の作用に関しては、サプリの商品説明にあまり記載はない&書籍や他サイトであまり言及されていないのですが、ここではある前提で話をすすめていきます。

 

そのうち1つを詳しく

①アセチルコリンの合成に関与(コリンの前駆体として)

DMAEはコリンの前駆体としてアセチルコリンの合成に関与すると考えられています。
まずはアセチルコリンについて簡単にまとめます。

 

アセチルコリン

中枢神経・末梢神経両方に作用する
神経伝達物質 


【どこから放出】
副交感神経の神経終末
運動神経の神経終末 etc

【なにから合成】
原料 コリンアセチルCoA
酵素 コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)

シナプス前細胞内で
コリンアセチルCoAを基質にしてChATの作用により生成されます。

【どこに貯蔵】
シナプス前終末のシナプス小胞体に貯蔵されます。


※黄色丸部分がシナプス小胞体です。


【どうしたら放出】
活動電位がシナプス前終末に届く
シナプス間隙に放出されます。

※活動電位とは、何らかの刺激により細胞膜に生じる一過性の膜電位変化のことです。

【どうしたら作用】
シナプス間隙に放出され

シナプスの後膜にあるアセチルコリン受容体と結合すると作用します。

アセチルコリンは受容体に結合&活性した後に酵素【アセチルコリンエステラーゼ】にてコリン酢酸の2つの不活性成分に分解されます。
生じたコリンは再び前終末に取り込まれて、アセチルコリンへ再合成&再利用されます。

【アセチルコリン受容体】
アセチルコリン受容体は大きくわけて

  • ムスカリン性アセチルコリン受容体(ムスカリン受容体)
  • ニコチン性アセチルコリン受容体(ニコチン受容体)

の2種類があります。

ムスカリン受容体は「ムスカリン」がアゴニストとして、 ニコチン受容体は「ニコチン」がアゴニストとして作用するのが各々の名前の由来です。なおアセチルコリン受容体はコリン作動性受容体とも呼ばれます。

ここでは一緒くたに

ムスカリン受容体はさらに細かくM1~M5のサブタイプに分類されます。
ニコチン受容体はNn受容体とNm受容体があります。

受容体の種類により 発現場所やその作用は異なりますが、
ここでは一緒くたに「アセチルコリン受容体」としています

重要なことなのでもう一度いいます。
本来ならば受容体の種類により 発現場所やその作用は異なっているため各々でまとめるべきです。
が、
ここでは一緒くたに「アセチルコリン受容体」としています。


【アセチルコリン受容体の主な分布】

  • 骨格筋
  • 平滑筋
  • 心臓
  • 消化器系


【その働きの一例】

  • 骨格筋
    収縮作用
  • 平滑筋
    →血管拡張作用
  • 心臓
    →心機能の抑制(心拍数の減少)
  • 消化器系
    →胃酸・唾液分泌亢進

  • 脳内の神経伝達物質として記憶・学習に関与

※アセチルコリンの働きは標的臓器によって異なります。例えば骨格筋に対しては興奮性として、心臓に対しては抑制性として働きます。
※上記の働きはほんの一例です。アセチルコリンの働きは多様です。

 

アセチルコリンは神経細胞内でコリンとアセチルCoAを基質にしてChATの作用により生成されます。 
そのうえでアセチルコリンの合成の鍵を握るのはコリンといえそうです。なぜならコリン【の細胞外から細胞内の取り込み】がアセチルコリン合成の律速段階となっているからです。

コリンは生体内で合成できますが、その量は極めて少ないです。基本的に「合成できない成分」と考えてよいと思います。
なので体内のコリンを増やすためには外からのコリンおよびその前駆体の摂取が大切となります。

DMAEはコリンの前駆体
の1つです。DMAEの摂取はアセチルコリンの合成を促進します。

 

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【アセチルコリンの合成を促進する働きをする】DMAEを摂取することで得られる効果のうち、有名なもの2つをピックアップします。

 

中枢神経
記憶力を向上させる

アセチルコリンは脳内の神経伝達物質として機能し、記憶や学習に関与します。なので脳内に増えれば記憶力や集中力のUPにつながります。

アセチルコリンを脳内に増やすために脳内にコリンをいかに供給できるかが重要となります。

脳内に「物質」を取り入れるには血液脳関門たる関所を通過しなければなりません。

血液脳関門

血液脳関門とは、脳毛細血管の内皮細胞同士の密着結合により形成されているバリア機能のことです。

血液脳関門は脳に有害な物質を通さないために、その物質が脳に必要なものかを判別している「関所」とよく例えられます。

まずアセチルコリンそのものは血液脳関門を通過することができません。

そのため【コリンの前駆体あるいはコリンの供給剤】で血液脳関門を通過できるものを体内に取り入れることが脳内のコリンを増加→アセチルコリンを増加させることになります。

DMAEはコリンの前駆体および血液脳関門を通過できる物質です。
なのでDMAEの摂取は【脳内のアセチルコリン増加=記憶や集中力のUP】につながります。

コリンの前駆体あるいはコリンの供給剤

コリンの前駆体あるいはコリンの供給剤として他有名なものは、α-GPC、CDPコリン(シチコリン)、ホスファチジルコリン、重酒石酸コリンなどがあげられます。これらも血液脳関門を通過することができます。

海外で販売されている「コリン」サプリの原料は重酒石酸コリンはあるいはCDPコリン(シチコリン)だと思います。



末梢神経
小顔になる

アセチルコリンには筋肉を収縮させる作用があります。この「筋肉」というのは「顔の筋肉」もあてはまります。
体内のアセチルコリンが増えると顔の筋肉が引き締められて=たるんだ皮膚がリフトアップされると考えられます。
なのでアセチルコリンの合成を促進させる働きをするDMAEには小顔効果があるとされています。

さてこの効果は「アセチルコリン」を介してもたらされる効果です。

なのでアセチルコリンを増やす成分=コリンおよびコリンの前駆体&供給剤すべてが有する効果だと考えられます。
ただ先ほど紹介した成分ではまったく言及されず、DMAEのみにある効果となっています。のみと断言はできないのですが、DMAEでしか見たことがありません。
DMAEは抗酸化作用や抗炎症作用も有し、トータルで抗加齢効果が期待できる成分です。それら相まって顔の筋肉の低下を防ぐ=小顔効果がもたらされる
のではと勝手に予想しています。

さてこの効果に関して視点を変えて一石を投じたい?と思います。

 ボトックス注射 

皮膚科や美容皮膚科などで行われるボトックス注射ってご存知でしょうか?

主に眉間やオデコにボトックス注射を打ってシワを改善する施術です。

ボトックスとはボツリヌス菌によって生産される神経毒素成分です。これはアセチルコリンの分泌を抑制する働きをします。つまりボトックス注射を顔にして筋肉の収縮を抑制することで、しわを改善します。

ボトックスはエラに打ってエラを小さくすることを目的=小顔を目的に行われることもあります。

これは先で説明したアセチルコリンに対してのまったく「真逆」の考えかたですよね?

そうなるとアセチルコリンの筋肉の収縮作用は顔(小顔)に対してプラスに働くのか、マイナスに働くのかわからなくなります。

 結論 

注射するのはピンポイントの場所(弛緩させる必要がある部分)ですし、そもそも美容整形に関しては全く詳しくありません。ということでここでは深く考えずに

DMAEにはアセチルコリンの産生を促進させる働きがある。

アセチルコリンは顔の筋肉を収縮させる→顔が引き締められるので

DMAEに小顔効果がある


で話をすすめます。

※DMAEの小顔効果は基本、DMAE配合のクリームを塗布することで最も得られると考えられていますが、摂取でもいけるとされています。


 

 

DMAEの働き分析【見た目編】

合計 39.5/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 6点

白髪 5点

美肌 8点

美白 7.5点

筋肉 6.5点

脂肪 6.5点

 
 

薄毛

6点

「薄毛」改善 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用
    活性酸素が頭皮に過剰に発生すると毛乳頭細胞や毛母細胞の機能が低下し薄毛につながります。DMAEには抗酸化作用があります。
  2. 細胞膜の安定性
    細胞膜は細胞内に必要なものを取り入れる役割を果たしています。
    髪でいうと「毛乳頭細胞の細胞膜」を通して「必要なもの(栄養素や酸素)」が取り入れられています。
    細胞膜の主成分はリン脂質(グリセロリン脂質)です。リン脂質の主要構成成分はホスファチジルコリンです。ホスファチジルコリンの前駆体はコリンです。

    ホスファチジルコリンの代謝経路

    コリン
    →ホスホリルコリン→シチコリン→ホスファチジルコリン

    コリンの前駆体はDMAEです。つまり上の流れの先頭に立ちます。
    DMAEは細胞膜の構成にも寄与していることになります。

 

白髪 

5

「白髪」予防 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用
    黒髪のもととなるメラニンは頭皮の毛包内にある色素細胞(メラノサイト)でチロシンとチロシナーゼ酵素が結びつくことで生まれます。


    ※毛母細胞に隣に色素細胞が存在しています。色素幹細胞は色素細胞から少し離れたバルジ領域に存在しています。

    この色素細胞の「働きが衰える」または「数が減る」ことは白髪につながります。色素細胞は色素幹細胞から作られています。

    紫外線などから生じる活性酸素は色素細胞および色素幹細胞を攻撃しその機能を低下させます。
    機能が低下するとメラニンの生成が滞り白髪が発生してしまいます。
    なので抗酸化物質をとることは白髪予防にもなります。DMAEは抗酸化物質とされています。

美肌

8点

「美肌」作り に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 肌のハリ
    DMAEの肌のハリの効果は「たるみ防止」に非常に有効です。この効果は表面上および一時的なものではなく、肌を筋肉レベルから引き締めるため「たるみ防止」を通り越して「小顔」にまで発展するとされています。
    実際、DMAEは小顔効果がある美容成分として非常に有名で、よくリフトアップを目的とした美容クリームに配合されています。
  2. 肌のターンオーバー
    肌のターンオーバーとは肌細胞の生まれ変わりのことです。なので肌細胞の原料となる栄養素の摂取が肌のターンオーバーの正常化につながります。
    コリンは細胞膜の構成や修復に必須の成分です。DMAEはそのコリンの前駆体として機能します。

 

美白

7.5

「美白」ケア に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 肌のターンオーバー
    シミ・くすみのもとメラニンは肌のターンオーバーとともに排出されます。

    細胞膜は細胞の内外のイオン濃度の保持、栄養成分の吸収、老廃物など不要なものの排出などの働きをしています。細胞膜がしっかり機能することにより、細胞の新陳代謝が「正常」なサイクルで行われます。
    美肌項目で説明したようにDMAEはコリンの前駆体として細胞膜の構成に関与しています。
  2. 肌のトーン
    DMAEは筋肉の収縮に関与するアセチルコリンの合成を促進させます。これは肌に対しては小顔効果をもたらします。肌を筋肉レベルから引き締めるためです。
    この引き締めは肌のトーンを明るくし、シミを薄くする効果も期待できます。

    DMAE配合のローションを半顔に塗布したところ、30分後に肌色が明るくなり、肌のたるみが改善、塗布するだけで引き締め効果が得られ、効果の即効性、24時間の持続性が確認されています。

    引用元 
    モイスト リフト プリュス セラム 
    (株)ドクターソワ 

筋肉

6.5

「筋肉」増強 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 骨格筋収縮
    筋肉の収縮のメカニズムを簡単に説明すると以下になります。

    興奮が運動神経に到達→

    ①神経筋接合部に到達

    運動神経終末からアセチルコリンが放出

    筋細胞膜にあるアセチルコリン受容体に結合→興奮が伝達

    ④筋小胞体からカルシウムイオンが放出される

    ⑤カルシウムイオンがトロポニンと結合する

    ⑥トロポミオシンの構造が変化する

    ⑦アクチンとミオシン頭部が結合する

    ⑧【ATPのエネルギーを使って】アクチンがミオシン側に滑り込む

    →筋収縮

    ここで注目してほしいのは神経筋接合部の興奮性伝達物質であるアセチルコリンです。アセチルコリンは筋肉を「増やす」成分ではないのですが、前提である筋肉を「動かす」に深く関わる成分です。

    アセチルコリンはコリンとアセチルCoAを基質にしてChATの作用により生成されます。コリンの前駆体となるのがDMAEです。DMAEの摂取はアセチルコリンの産生を促進させます。

 

マイナスポイント?

DMAEの副作用に肩こりがあります。それをもたらすのがこのアセチルコリンを介しての筋肉の収縮作用のようです。実際、DMAEの商品レビューに摂取後に肩こりを感じる、肩こりがひどくなったという感想がよく寄せられています。

 

脂肪

6.5点

「脂肪」減少 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 脂肪の代謝
    さてコリンは生体内において神経伝達物質「アセチルコリン」の前駆体である他ホスファチジルコリン(レシチン)の前駆体ベタインの前駆体などでもあります。

    ホスファチジルコリン(レシチン)の前駆体として脂肪の代謝に関与したり、
    ベタインの前駆体としてメチル基の供与体として機能しホモシステインの代謝に関わります。

    ここでホスファチジルコリン(レシチン)のほうにクローズアップします。

    その前に

    リン脂質は大きくグリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質にわけられます。つまり「総称」です。生体膜に一番多く含まれるリン脂質はグリセロリン脂質です。
    そのグリセロリン脂質にはさらに種類があります。

    • PC ホスファチジルコリン
    • PE ホスファチジルエタノールアミン
    • PI ホスファチジルイノシトール
    • PS ホスファチジルセリン
    • PA ホスファチジン酸

    グリセロリン脂質のうちのホスファチジルコリンのことをレシチンといいます。
    が、「レシチン」という用語は現在では「リン脂質を含む脂質製品群の総称」としても使われています。
    つまりリン脂質はレシチンのことで、そのうえでリン脂質の構成成分の1つもレシチンといったハチャメチャな感じ(個人的な感覚)になります。

    このブログでは基本 レシチンはリン脂質の構成成分の1つであるホスファチジルコリンのことでいきます。

    脂肪をエネルギーとしてあるいは貯蔵物質として利用するために血中を移動させるにはアポたんぱく質という水になじみやすいたんぱく質に結びつく【=リポたんぱく質を形成する必要があります。
    中性脂肪とコレステロールを中心にしてリン脂質を主成分とする膜で覆い、その膜がアポたんぱく質と結合するとリポたんぱく質が形成されます。

    この脂肪とたんぱく質の結合にリン脂質の構成成分であるホスファチジルコリン(レシチン)およびその前駆体であるコリンが必要です。
    なのでレシチンおよびコリンが不足すると、肝臓におけるリポたんぱく質の合成がスムーズにいかなくなります
    取り込んだ脂肪を肝臓外へ移送することができなくなり、肝臓に蓄えられてしまいます。俗にいう脂肪肝を招きます。

    DMAEはコリンの前駆体として脂肪の代謝における活躍が期待できます。

 

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DMAEの働き分析【中身編】

合計 40/60点

カテゴリー別 点数

身体 6点

エネ 5点

病気 7.5点

体質 7.5点

精力 4.5点

健脳 9.5点

 

身体

6

「身体」の構成材料 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 細胞膜の構成
    リン脂質は細胞膜の主成分です。リン脂質の構成成分としてコリンは重要な存在です。なのでコリンおよびコリンの前駆体(または補給剤)の摂取は細胞が正常に機能するために重要となります。DMAEはコリンの前駆体です。

 

エネ

5点

「エネルギー」生成 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 脂肪からエネルギー
    脂肪項目で説明したようにコリンはリポたんぱく質の合成を促進することで脂肪の代謝に関わっています。これは脂肪からエネルギーを産生することに関係してきます。
    DMAEはコリンの前駆体です。

病気

7.5点

「病気」予防 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 高血圧予防
    アセチルコリンは血管を拡張して血圧を下げる神経伝達物質として働きます。

    DMAEはアセチルコリンの前駆体です。より具体的にいうとアセチルコリンの産生に必要なコリンの前駆体です。
    DMAEの摂取はアセチルコリン産生の促進につながります。

  2. 動脈硬化予防 その1
    レシチンには血管壁内コレストロールの沈着を防ぐ作用があります。なので動脈硬化予防になります。

    リン脂質の構成性成分であるレシチンは血液中の脂質の運搬を促し【脂質代謝を改善することで】血液中のコレステロール値を低下させる働きをします。

    その前駆体であるコリンにも同様の効果が期待できます。DMAEはコリンの前駆体です。

  3. 動脈硬化予防 その2
    ホモシステインとはたんぱく質の代謝過程でできるアミノ酸の一種で、必須アミノ酸のメチオニンの代謝における中間代謝物です。
    以下の理由から血中のホモシステインは心血管疾患の危険因子とされています。

    ●ホモシステインは酸素と結びつき活性酸素を発生させLDLを酸化させる

    ●ホモシステインは血管内皮の機能を低下させ血管拡張作用をもつNO(一酸化窒素)の産生を抑制する

    ●ホモシステインは血栓を抑制する作用をもつ物質の働きを妨げ、血栓の形成を促進させる

    ベタインはホモシステイン→メチオニンの代謝を促進しホモシステインの蓄積を防ぎます。ゆえに動脈硬化の予防に有効な成分といえます。コリンはベタインの前駆体です。DMAEはコリンの前駆体です。

 

  • 重症筋無力症
    重症筋無力症とは、筋肉の力が低下する病気です。手足を動かすと筋肉がすぐに疲れてしまうのが特徴です。


    この病気には脳の命令を筋肉へ伝達する物質「アセチルコリン」が関係してきます。重症筋無力症はアセチルコリンの伝達を受け取る筋肉のアセチルコリン受容体に結合を妨げる抗体が出現することにより起きる病気です。

    ※DMAEを摂取したところでどうこうということではありませんが、アセチルコリンが関わることなので記載しています。

 

体質

7.5点

「体質」改善 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 肝機能
    コリンは脂肪の運搬にリン脂質の構成成分と関与します。そのため不足は肝臓での脂肪の蓄積=脂肪肝のリスクを高めてしまいます。
    つまるところコリンは肝機能を向上をさせる成分です。
    DMAEはコリンの前駆体です。
  2. アンチエイジング
    抗加齢と抗炎症理論の父と呼ばれるペリコーン博士は肌の若返り(リフトアップ効果)にDMAEを配合したクリームの塗布を推奨しています。


    アセチルコリンの産生を促進する&抗酸化作用抗炎症作用を有するDMAEは内服でも外用でも抗老化効果が高いと考えられます。

 

  • 消化
    胃もたれ、胸やけなどの症状は消化管の運動機能低下が原因で生じます。
    消化管の働きにはアセチルコリンが関与します。
    (副交感神経が興奮すると)末端からアセチルコリンが放出され、消化管の働きを活発にさせます。

    なのでアセチルコリンの減少は【消化管の運動機能が低下することにより】胃もたれなどが起こりやすくなります。
    消化管運動調整薬はアセチルコリンの放出を増加させたり、アセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害することなどを目的としています。

    DMAEはアセチルコリンの産生を促進します。

  • 発汗
    人間は暑い時、運動をした時に【体温調整をするために】発汗します。
    ※緊張した時、辛いものを食べた時にでる汗は一旦置いといてください。

    視床下部が体温上昇を感知すると交感神経の末端よりアセチルコリンが放出され、それが汗腺の受容体に結合すると汗がでます。
    DMAEはアセチルコリンの産生にコリンの前駆体として関与しています。

 

 

マイナスポイント?

DMAEの副作用?(都市伝説的なもの?)に「悪夢をよく見る」があります。実際、DMAEの商品レビューに悪夢をよく見るようになったという感想をチラホラみかけます。

精力

4.5点

「精力」増強&「性機能」向上 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 妊活サポート
    コリンは葉酸などとともに妊活に貢献する成分に挙げられます。コリンは妊娠率を上げるというよりは、新生児が健康に育つために母親が摂取する必要がある成分としてピックアップされます。
    妊婦のコリンの十分な量の摂取が新生児の脳の発達を促すとの研究報告もございます。
    DMAEはコリンの前駆体です。

    ※妊娠中の方はサプリ使用前にかかりつけの医師にご相談ください。

 

健脳

9.5

「脳」の健康 に関わるDMAEの働きは主に次です。

  1. 脳内の神経伝達物質として
    アセチルコリンは脳内の神経伝達物質として記憶・認知・学習に関与します。アセチルコリンは神経細胞内でコリンとアセチルCoAを基質にしてChATの作用により生成されます。
    なので脳内のアセチルコリンの増加は脳内にいかにコリンを供給するかが鍵となります。

    アセチルコリンおよびコリン分子は血液脳関門を通過できません。なので血液脳関門を通過できるコリンの前駆体またはコリンの補給剤となる成分の摂取が重要となります。
    DMAEは血液脳関門を通過できるコリンの前駆体として活躍します。

  2. アルツハイマー型認知症
    アルツハイマー病の患者の脳ではアセチルコリンの減少が確認できています。そのため認知症の治療薬としてアセチルコリンエステラーゼ阻害薬が用いられます。
    この阻害薬はアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることで、脳の中でアセチルコリンが減るのを防ぎます。

    DMAEのウリは「脳内におけるコリンの前駆体としてアセチルコリンの生成を促進させる」です。

  3. 発達障害
    DMAEは発達障害に効果があるとの噂があります。ウィキペディアの「スマートドラッグ」ではDMAEはアメリカではADD/ADHDの治療薬との記載があります。

 

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DMAEのサプリメント紹介

 
DMAEがメイン成分のサプリメントを紹介します。
 
Now Foods

DMAE(ジメチルアミノエタノール)は、脳内に微小量ある天然のアミノアルコールです。一般的には、神経信号の送信と健康な脳機能に関与する神経伝達物質であるアセチルコリンの産生に必要な必須栄養素コリンの前駆体と考えられています。

引用元
Now Foods, DMAE、250 mg、植物性カプセル 100粒
iHerb.com

 
 
Source Naturals

DMAEは食品の中に自然と存在するものです。高い生物活性栄養素を含む、重要な神経伝達物質であるアセチルコリンへの前駆体です。DMAEは精神の集中力を高めることが明らかになっています。

引用元
Source Naturals, DMAE (ジメチルアミノエタノール)、351 mg、200粒
iHerb.com

 
 
商品説明文の引用元 iHerb.comでも購入可能です。その際 iHerb紹介コード=ALH5806 ご利用いただけたら幸いです。 リンクから飛んでいただくと、自動的にコード適応になります。

 

DMAEが含まれているサプリメントを紹介します。
 
Now Foods

若々しい外見をキープするためには、スキンケアはもちろん重要ですが、お肌に必要な栄養補給も大切です。 NOW社の「リンクル レスキュー」は、加齢や紫外線、ストレスなどさまざまなダメージに負けない若々しさをサポートする人気の8成分を1粒に詰めこんでいます。

おなじみの美容ビタミンA、C、Eをはじめ、外見で年齢を感じはじめた方から人気を集めるDMAE、Lカルノシンなどトップクラスの美容成分がぜいたくに配合されています。 「リンクル レスキュー」は、エイジレスビューティーを総合的にサポートする各種美容成分を手頃な価格で補えるラグジュアリーなサプリメントです。

1 DMAE
お肌のハリや弾力を守るなど、さまざまな美容パワーを発揮することで人気を集めています。機能性コスメの開発が進んでいるアメリカでは、弾力を失ったフェースラインが気になる方向けの美容液やクリームに使用されることが多い成分です。

2 Lカルノシン
「ベータアラニン」と「ヒスチジン」というアミノ酸が結合してできたペプチドで、私たちの体内にも存在しています。DMAEと同様に、ハリや弾力を求める美容意識の高い女性から人気があります。年齢ダメージと戦う成分として、日本でもドクターズコスメに配合されるなど注目の的になっています。

3 アルファリポ酸
エイジングの原因となるサビつきに立ち向かい、紫外線などの肌ストレスから守ってくれる定番成分です。肌本来の美しくなろうとする力を内から引き出すといわれています。

このほか、健康的なスキンコンディションに欠かせないビタミンACEや、ポリフェノールをたっぷり含有したグリーンティーエキスとブドウ種子エキスも配合されています。 若々しさ応援成分が1粒に大集結した「リンクル レスキュー」を毎日の食生活にプラスして、いつまでも光り輝くツルスベ肌を狙いましょう!

引用元
リンクルレスキュー(DMAE、脂溶性ビタミンC、Lカルノシン配合)
サプリンクス本店

 

DMAEが配合されている化粧品を紹介します。
 
DR.SOIE

DMAEの効果は、2001年にヴォーグ誌で全米ナンバーワンの皮膚科医と称された元イエール大学の臨床副教授のニコラス・ペリコーン博士の実験によって立証されています。
DMAE配合のローションを半顔に塗布したところ、30分後に肌色が明るくなり、肌のたるみが改善、塗布するだけで引き締め効果が得られ、効果の即効性、24時間の持続性が確認されています。
その後、2~3週間の使用で、顔はあきらかに引き締まりフェイスラインがシャープになった、しわが薄くなった、顔全体や目の周りにハリが出たなどの効果が確認されています。
DMAEを長期的に使用すれば肌が永久的に引き締まります。

引用元
モイスト リフト プリュス セラム 
(株)ドクターソワ 

 

 

DMAEのまとめ

分析【見た目編】39.5

分析【中身編】40

 

 

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